全国発明表彰・放送文化基金賞を受賞
当所の研究成果である「新4K8K衛星放送誤り訂正符号」の発明について、公益社団法人発明協会から、鈴木陽一職員を代表とする研究グループが全国発明表彰特許庁長官賞を、またNHK前田晃伸会長が発明実施功績賞を受賞しました。
この発明は高効率なデータ伝送を可能とする誤り訂正符号「LDPC(Low Density Parity Check)符号」に関するもので、新4K8K衛星放送の伝送方式ISDB-S3*にも採用されています。4K8K放送の実現に必要な伝送の大容量化において、中心的な役割を果たしたことが評価されました。
放送技術の研究・開発や放送現場での工夫・考案を表彰する放送文化基金賞(放送技術)では、技研と技術局が共同開発した「NHKプラス生字幕同期サービス」が評価され、放送総局の田中壮職員、技術局の石川佳寿副部長と技研の伊藤均職員が共同で同賞を受賞しました。生放送番組の字幕は、字幕制作に時間がかかることから、字幕表示が番組音声より10秒程度遅延します。開発したシステムでは、NHKプラスの見逃し番組において自動で字幕の表示タイミングを修正して遅延を解消し、字幕サービスの向上に貢献しました。