AR/VR空間共有システムを応用した新しい番組演出に挑戦

技研では、ARやVRの技術を活用して、遠隔地にいる人物の姿を見ながら、一緒にテレビやAR/VRコンテンツを楽しむ空間共有サービスの研究を進めています。今回、その研究成果を応用して、大阪拠点放送局制作の番組「こどものど自慢in関西」で新たな演出に挑戦しました。

番組では、東京で単身赴任中の父親の姿を、3次元形状も取得できるカメラで撮影してネットワーク回線で大阪へ伝送し、大阪の家族を撮影するカメラの動きにあわせて3次元映像として合成することにより、父親と家族が同じ空間で一緒に歌う映像を作り出す環境を構築しました。これにより、遠方に離れた家族が、映像と技術の力で空間を共有する演出を実現しました。番組では家族が並んで歌う演出だけにとどまらず、合成映像を見ながら遠隔地の家族が触れ合い、心和む場面も見ることができました。

本システムをスタジオでも実演し、司会の西川貴教さんに白間美瑠さん(NMB48)の3次元映像が目の前に合成される様子を体験いただきました。

技研では、これからも遠隔地の人同士をつなぐ新たな視聴スタイルやその番組応用を追求していきます。

全体システムの概要図
放送の様子