被災地への情報提供を目指したエリア限定ワンセグ実証実験

技研は、被災地で災害情報を提供することを想定したエリア放送* システムの開発を進めています。今回、持ち運びができるワンセグ用コンテンツ制作・送出装置を開発し、愛知県弥富市に設置した実験試験局において、野外で実用性を検証する実験を行いました。ワンセグで放送できる情報量は全体で約400kbpsと少ないため、開発した装置では、データ放送で提供する災害関連情報の量に応じて、映像や音声に割り当てる情報量を自動的に制御します。

実験では、複数のワンセグ受信機を用いて災害時のエリア放送を想定したサービスの受信状況から、設計通りの範囲に災害関連情報を提供できることを確認しました。今後も、災害時の放送局の機能強化のために、電波を有効活用できる放送システムの研究開発を進めていきます。

* エリア放送:地域地域で空いているUHF帯の周波数で限られた範囲に提供する放送サービス

ワンセグ実証実験の様子