8 ユニバーサルサービス 短期
多様なデバイスで動作する
テレビ視聴ロボット
ロボットとのテレビ視聴体験を身近に

展示概要
テレビ視聴をより楽しいものとすることを目指し、感情豊かに人と一緒におしゃべりをするロボットの研究を進めています。多くの人が身近にロボットとのテレビ視聴を体験できるように、スマートフォンやPCで動作するロボットアプリを開発しました。

多様なデバイスでの動作
これまでのハードウェアロボットと同じ動きをするソフトウェアのロボットを新たにWebアプリケーションとして開発しました。
番組内容と関係した自然な発話
ロボットは、テレビを見ながら人とおしゃべりをします。テレビ視聴時に人が話しそうな文章をロボットに学習させたことで、より自然な発話ができるようになりました。
人に伝わる感情表現
頭や手足などを動かすことで、「楽しい」や「悲しい」などの感情表現を行います。ロボットが人に背を向けてテレビを見ている時でも感情が伝わるように、尻尾を使った動作を取り入れるなどの工夫をしています。
【今後の予定】
2025年頃を目途に、ロボットが人の興味や番組の状況に配慮して動作するよう改善を進めるとともに、家庭環境での効果検証などに取り組み、人に楽しさを与えるテレビ視聴ロボットの基盤技術を確立します。
【さらに詳しく】
【参考文献】
- Y. Hagio, M. Kamimura, Y. Hoshi, Y. Kaneko, M. Yamamoto: "TV-Watching Robot: Toward Enriching Media Experience and Activating Human Communication," SMPTE Motion Imaging Journal, Vol. 131, No. 4, pp. 50-58 (2022)
- 奥田,萩尾,上村,金子,大亦: "テレビ視聴ロボットWebアプリケーションの試作," 映情学技報, Vol. 47, No. 6, ME2023-32, pp. 239-241 (2023)
- 萩尾, 奥田, 上村, 金子, 大亦: "テレビ視聴と興味に基づいた発話文生成モデルの基礎検討", 信学技報, Vol. 122, No. 395, CNR2022-30 (2023)
- 上村,金子,奥田,大亦,佐々木,橋田: "一緒にテレビを視聴するコミュニケーションロボットの感情表現動作の改善," HAIシンポジウム, P-28 (2023)