7 イマーシブメディア 短期

地上放送の高度化

最新の映像・音声符号化、送出・伝送技術による高品質・多機能な放送サービス

展示概要

次世代の地上デジタル放送の実現に向けた研究を進めています。国内で標準化が進められている地上放送高度化方式による最新の映像・音声符号化、送出・伝送技術を用いた新たな地上放送システムを展示しています。

地上放送高度化方式による新たな地上放送システム

好みや視聴環境に応じてカスタマイズ可能なサービス

最新の映像・音声符号化技術により、4K放送と通信を併用した8Kサービスや、サブコンテンツ映像と音声オブジェクトを連動させて自分の応援するチーム目線でスポーツを観戦できるサービスなど、個人の好みに合わせて番組視聴をカスタマイズできます。

さまざまな機能をソフトウェアで構築した番組送出システム

番組送出機能をソフトウェアで汎用サーバーに構築しました。専用のハードウェアが不要で省スペース化につながります。また、ソフトウェアベースのため拡張性が向上し、一部またはすべての機能をクラウド上に構築することでBCP※1への貢献も期待できます。

地上放送高度化方式による高効率な伝送技術

最新の伝送技術により、従来の地上デジタル放送に比べて1.7倍の伝送容量を実現しました。固定受信向け4K番組と移動受信向け2K番組を、1チャンネルでそれぞれ2番組ずつ伝送することも可能となり、放送サービスの向上と電波利用の効率化が期待できます。

【今後の予定】

高品質・多機能に加えて電波利用の効率化も可能とする次世代の地上デジタル放送への移行を実現するために、視聴者のメリットを最優先に具体的な方策を検討していきます。

この研究の一部は、総務省の周波数ひっ迫対策技術試験事務「放送用周波数を有効活用する技術方策に関する調査検討」として実施しました。

  • BCP(Business Continuity Plan):事業継続計画