4 ユニバーサルサービス 実用段階

アクセシビリティー支援技術

放送をあまねく伝えるために

展示概要

視覚・聴覚障害者や高齢者、外国人を含むあらゆる人々に、あまねく放送を伝えることができる情報発信技術の研究を進めています。ここでは手話CGをはじめ、解説音声や字幕、翻訳などにより、コンテンツの理解を手助けする技術を展示しています。

手話CG翻訳・生成技術

日本語のテキストを手話に翻訳し、CGアニメーションを生成する技術の研究を進めています。固有名詞を含む日本語文をもとに、多くの方に伝わりやすい手話に翻訳して、CGを生成します。

日英機械翻訳技術

災害などの緊急時に、総合テレビの特設ニュースに英語字幕を付けて、インターネットでライブ配信しています。このサービスは在留・訪日外国人の方に向けたもので、NHKのニュースを学習した日英機械翻訳システムにより自動で日本語字幕から英語字幕を生成しています。

解説音声制作・配信技術

視覚障害者を含む多くの方々の番組視聴を支援するため、スポーツ中継の解説音声を制作・配信するシステムを開発しています。画像認識や手入力で解説テキストを生成し、これを音声合成してユーザーのスマートフォンへ配信します。受信アプリで話速や解説文の情報量を調整することも可能です。

【今後の予定】

手話CG : 2025年にニュース速報の一部の自動生成を目指します。
日英翻訳 : 2025年に全国の放送局で利用可能な翻訳システムの実現を目指します。
解説音声 : 2025年にオペレーター1人で運用できるシステムの実現を目指します。

【参考文献】

手話CG

日英翻訳