12 フロンティアサイエンス 中長期
3次元空間の撮影位置自動選択技術
3Dモデルを分かりやすく撮影する手法を目指して

展示概要
効率的な映像制作を行うため、複数の3Dモデルで構成されるシーンの適切な撮影位置を算出するアルゴリズムの開発を進めています。見たい3Dモデルを中心とした映像の撮影に適したカメラ位置を、自動的に設定する技術を展示しています。

人が良いと感じる映像を撮影するための適切なカメラ位置を推定
さまざまな位置から撮影した映像の良さに関する主観評価データを、実験によって大量に収集しました。その評価データと各被写体の特徴との関係に基づき、良い映像を撮影するための適切なカメラ位置を推定するアルゴリズムを考案しました。
シーン内に複数の3Dモデルが存在する場合にも対応
シーン内に複数の3Dモデルがある場合、手前の3Dモデルが奥の3Dモデルを隠してしまうことがあるため、既存の手法では適切な撮影位置を予測することが困難でした。提案手法では、各3Dモデルがシーン全体の見えの良さに与える影響を考慮することで、複数の3Dモデルが存在するシーンにおいても適切な撮影位置を予測可能になりました。
【今後の予定】
2025年頃までに処理の高速化を進め、動画の撮影に対応します。さらに、2030年頃までに多様な視聴形態に適用することで効率的な映像制作を実現します。