特別講演

人の感性に寄り添うAIが生み出す社会の多様性

電気通信大学 副学長・教授 坂本真樹氏

近年、AI(人工知能)の進化がめざましい。今や、ネコをネコとして正しく認識するような、正解・不正解がある物の認識能力は、人の能力を凌駕している。それに対し、ネコをどのように感じるか、「ふわふわでかわいい」と感じるか、「けばけばしてむせそう」と感じるか、といった正解・不正解がない多様な感性に、AIはどこまで寄り添えるのか。また、異なる感性をもつ人が集まる多様性のある社会において、AIはどのような存在となりうるのか。文章を生成し、絵画や音楽などの創作活動も行うようになったAIは、人の感性に訴求できるのか。人の感性に寄り添うAI開発の現状と、感性をもつAIが促進しうる社会の多様性について考えたい。

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