展示 6
携帯端末型インタラクティブ3次元ディスプレー
3次元映像コンテンツをいつでもどこでも視聴できるデバイスを目指して

展示概要
特別なめがねなしで自然な3次元映像を見ることができる3次元ディスプレーの研究を進めています。こちらでは視聴者の視点位置や操作に応じた3次元映像が視聴できるインタラクティブ性のある携帯端末型の3次元ディスプレーとコンテンツをご紹介します。

研究の目的
将来、携帯端末で高品質な3次元映像をインタラクティブに楽しむための研究です。インタラクティブ性をもたせることで、視聴者の視点位置や拡大・縮小など操作に応じた3次元映像の視聴を目指しました。
課題
インタラクティブで高品質な3次元映像の視聴を携帯端末で実現するためには要素画像(3次元ディスプレーとは?参照)をリアルタイムに生成し、大量の光線(3次元ディスプレーとは?参照)を表示することが必要です。しかし、携帯端末は高性能なコンピューターと比較して処理能力が低いため要素画像をリアルタイムに生成することが難しく、また、既存の携帯端末で3次元映像を表示する場合、画素数が限られているため3次元映像の品質が低くなるという課題があります。
上記の課題の解決に向けて、携帯端末とは別に用意したサーバー(高性能なコンピューター)で要素画像の生成を行い、 3次元映像の品質向上のため携帯端末の3次元ディスプレーに視点追従機能(視点追従型機能とは?参照)を持たせました。
詳しい解説
このディスプレーシステムは、携帯端末、サーバー、ルーターで構成されます(図1)。携帯端末で視聴者の視点位置や操作の情報を取得し、サーバーでそれらの情報に応じた要素画像を生成します。これにより視聴者は見る位置や操作に応じた3次元映像を見ることができます。