展示 3

地上放送高度化に向けた伝送方式と放送サービス

放送通信融合による新しい地上放送サービスを目指して

展示概要

将来の放送通信融合による新しい地上放送サービスの実現に向け、次世代の地上放送システムの研究を進めています。
伝送できる情報量を増加させる技術や放送と通信の融合技術の実証実験を公開するとともに、その特性とサービスの一例を展示しています。

実証実験の全体構成

研究の目的

ハイビジョン(2K)よりも高精細な4Kや通信と融合させた新しい放送サービスを提供できるようにするための研究です。

課題

システムの性能評価や実現性について実際の環境の中で実証することが必要です。

どんな技術?

次世代の地上テレビジョン放送システムを構成する映像・音声符号化方式、多重化方式、伝送方式を開発し、実現性の検証を進めています。現在実施している実証実験や技術試験事務での検証の状況について紹介します。ここでは、東京タワーの実験試験局から実際に発射した電波を受信するとともに、通信ネットワーク経由の情報もあわせて取得し、同期してサービスを提示する実証実験の様子を紹介します。

実証実験の概要を研究員が分かりやすくご説明します。

実証実験の公開

1. 伝送方式の実証実験

1つのテレビチャンネルで2つの4Kコンテンツを伝送できる、周波数利用効率の高い大容量伝送方式を開発しました。東京、大阪、名古屋、福岡の実験試験局を用いて、さまざまな受信環境における受信特性の評価を進めています。

2.放送通信融合技術の実証実験

放送受信機能のないモバイル端末などでも放送コンテンツを楽しめるように、宅内IPネットワークを利用して配信するホームゲートウェイを開発しました。放送・通信コンテンツを連携させることができるため、新しい高度なサービスを提供できます。

実験系統図

本研究の一部は、周波数ひっ迫対策技術試験事務「放送用周波数を有効活用する技術方策に関する調査検討(新たな放送サービスの実現に向けた調査検討)」による請負調査として実施しました。