共にテレビ視聴するコミュニケーションロボット

ロボットとのコミュニケーションがもたらす新しいテレビ視聴を体感

テレビ視聴ロボットの研究 Q&A

何で技研がロボットの研究をしてるにゃん?

テレビやラジオの放送は子供からお年寄りまですべての人が気軽に楽しめるものだよね。多くの人にもっと放送を楽しんでもらおうと、視聴環境の一部としてコミュニケーションロボットの活用を研究しているんだよ。一人暮らしや、二人暮らし、大家族で暮らしている人などいろいろな人がいるけど、みんなが豊かな生活をおくるために放送を役立ててもらいたいんだ。

ロボットがいると、これまで以上に楽しくテレビを視聴できるようになるかもにゃん。

そのために、どんなロボットを開発しようとしているにゃん?

人は成長とともにいろいろな番組へ興味が移り変わっていくよね。このような人の興味の変化を参考にして、ロボットにも好みの番組を持たせたいんだ。テレビを視聴していくうちに興味のある番組も変化していくようにさせることで、成長感や個性を持ったロボットの実現を目指しているんだ。これは、人はテレビの何を見て聞いて、何に興味を持っているかなど、人の視聴行動を解明することにもつながると考えているんだ。

ロボットだけでなくテレビを視聴する人を知るためにも役に立つ研究にゃん。

でも、ロボットに個性って必要なのかにゃ~?

同じ番組を見ていても注目する対象が違ったりするのも個性だよ。自分はこっちを見ていたのに、他の人は別のものに注目していたってことってあるよね。ロボットに個性があるなんて面白いから長く一緒にいると愛着がわくと思うんだ。愛着のあるロボットが自分の知らない番組を面白そうに見ていたら、人も新しい発見があると思うんだ。

ロボットに個性や成長感があると人も飽きずにロボットと長く暮らすことができるようになるかもにゃん。

人が飽きずに長く人と生活を共にできるコミュニケーションロボットの開発は、大きな課題の一つなんだ。テレビを活用することでこの課題を解決しようとしているのもこの研究の特徴の一つなんだよ。

ロボットの興味が変化するって何なのにゃん?

いろいろな世代の人のテレビ番組の視聴時間を調べると、人は幼い頃は教育番組、小中学校からはバラエティ、大人になるとニュースを見る時間が増えるというように、成長と共に視聴する番組にも変化があるんだ。これを参考にして、ロボットもだんだん見たい番組が変わるようにしたいんだ。

ロボットはどんなことを喋るにゃん?

ロボットは自分の興味を基に「○○の番組が好き!見たいな」というような会話をするよ。また、人とテレビの楽しさを共有するために、ロボットが人の話したことに対して共感をしたりするよ。

これからのロボットには感性が必要だにゃー。

研究課題への対応

  • 私たちの研究では、一緒にテレビを視聴して話をしたり、感情を表したりしながら共通の時間を過ごし、心を通わせる家族や友人のような存在、そんなロボットの実現を目指しています。
  • コミュニケーションロボットと長く付き合うためには、ユーザーが飽きることなく愛着を持って共存できるしくみが必要です。
  • 研究のアプローチは“人を知る”ところから始めています。▼人がテレビを視聴する時に、何に興味を持つのか、▼どの被写体に注目するのかなどを参考にして、人の行動モデルをロボットに搭載することを考えています。また、人は場の空気を読んだり、間合いを取ったりして、スムーズな会話をしようとします。ロボットも人のようにできるだけ的確に会話の内容を選び、間合い良く話しができるようにすることにもチャレンジしていきます。