展示項目
A2スーパーハイビジョン
8Kスーパーハイビジョンのフルスペック化に向けた技術
フレーム周波数120Hz化へのスムーズな移行を目指して
展示概要
8Kスーパーハイビジョンのフルスペック化※1を目指した制作機器の開発を進めています。現行の制作システムとの互換性を考慮して開発したフレーム周波数120Hz対応の制作機器やタイムコード※2を用いた制作イメージを展示しています。

特長
- フルスペック化を目指す8K制作機器の開発
- 着脱可能なメモリーパックを用いた圧縮記録装置、4入力4出力信号スイッチャー、波形モニター、タイムコード分離装置および17型液晶ディスプレーを新たに開発しました。
- フレーム周波数120Hz対応タイムコードと同期信号
- フルスペック8Kのフレーム周波数120Hzに対応する新たなタイムコードの標準化に取り組んでいます。フレーム周波数60Hzの従来のタイムコードと互換性があるため、既存の機器でも読み取ることが可能です。さらに、IP技術を用いて時刻を精密に合わせることができるPTP※4同期システムを採用しました。
今後の予定
フルスペック8K対応機器を開発し、制作環境の構築・検証を進めていきます。また、120Hz対応タイムコードのシステム導入とIP技術を用いた同期システムの実用検討を進めていきます。
- 圧縮記録装置の開発は東京エレクトロンデバイス(株)と共同で進めています。
- 17型液晶ディスプレーの開発は(株)ジャパンディスプレイと共同で進めています。
- ※1 フルスペック8K:8Kフル解像度(RGB各色3,300万画素)、フレーム周波数120Hz、広色域、多階調(12ビット)、HDR(高ダイナミックレンジ)などを満たす最上位フォーマット
- ※2 タイムコード:映像の1コマごとに付加される時間情報
- ※3 U-SDI(Ultrahigh-definition Signal/Data Interface):フルスペック8K信号をケーブル1本で伝送できるインターフェース
- ※4 PTP(Precision Time Protocol): IPネットワーク経由で時刻を高精度に同期できる、IEEE1588にて規定