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スーパーハイビジョン
高臨場感・高質感へ

1995(平成7) 2000本級システムの開発に着手
2002 スーパーハイビジョン初展示
2005 国際博覧会「愛・地球博」で展示
2006 NAB、IBC、CEATECで展示
2006 大画面映像システムの規格としてITU-Rで勧告
2007、2009 SMPTEで映像・音響フォーマットが規格化
2008 IBC展示(BBC、RAIと国際間衛星、光ファイバー伝送)
2009 横浜開港150周年記念「開国博Y150」で展示


白黒テレビ、カラーテレビ、HDTVと進めてきたテレビの研究開発は放送として実現された。ハイビジョンはいまや世界の標準となった。技研は、現在はHDTVを超える高臨場感、高質感の映像と音響による将来のテレビを目指したスーパーハイビジョン(SHV)の研究へと進展している。

1995- スーパーハイビジョンが開く新たな世界

スーパーハイビジョン

技研では、1995年より走査線数2000本級のシステムとして超高精細映像の研究開発を行ってきたが、その後4000本級システムへと研究開発を進め、カメラ、記録装置、プロジェクターを試作し、2002年に初めて一般の人々にその研究成果である映像、音響を公開した。

その後、4000本級超高精細映像と22.2マルチチャンネル音響による新たなテレビサービスをスーパーハイビジョンと名づけ、2005年に名古屋で開催された愛知万博「愛・地球博」で初めて研究所を離れて一般の人々に展示した。同年10月には日本で4番目となる国立博物館「九州国立博物館」が福岡県太宰府に開館したが、そこに、世界で最初のスーパーハイビジョンシアター「シアター4000」が誕生した。その後、NAB、IBC、BCA、CEATECなどの放送機器展でスーパーハイビジョンを展示し、その性能を世界中に示すと同時に、標準化も進めてきた。また、カメラ、プロジェクター、記録装置などの性能改善とあわせて、圧縮符号化技術の研究開発、光ファイバー、衛星を利用した伝送実験なども行ってきた。

スーパーハイビジョンの映像フォーマットは、一画面内の画素数がハイビジョンの16倍となる横7680画素、縦4320画素の約3300万画素で、フレーム周波数は60Hzの順次走査方式である。音響フォーマットは22.2マルチチャンネル音響で、前後、左右に加えて上下方向の音も再現できる。このスーパーハイビジョンのフォーマットはITU-R、SMPTEで標準化がおこなわれている(ITU-R 勧告BT.1769、SMPTE2036)。

現在、2020年の試験放送開始を目指して、番組制作機器の研究開発とあわせて、制作した番組を配信するための放送システムや家庭で番組を楽しむための受信装置、ディスプレイや音響装置の研究開発を進めている。スーパーハイビジョンの実用化には裾野の広い要素技術の研究開発が必要であり、さらに放送だけでなく様々な波及効果を生み出すメディアとしても期待されている。

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