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テレビの大画面化
薄型テレビの時代

1953(昭和28) 国産初の白黒テレビ発売
1960 カラーテレビの発売
1989(平成1) MUSE方式のハイビジョンテレビ発売
1996 42型PDPテレビ発売
1998 PDP長野五輪モデル(試作)
1999 20型液晶テレビ発売
2004 大型液晶テレビ(45型)発売

急速に進むテレビと関連機器の発展は、テレビの見方を大きく変えてきた。中でも70年代からはじまったホームビデオの普及、80年代に一般化したリモコンがテレビを身近なものとし、90年代に登場した薄型テレビで大画面化が進み、茶の間がホームシアターとなった。やがてテレビの大画面化は、次世代の夢のテレビに発展していく。

1998- 茶の間のテレビがシアターに

ハイビジョンテレビの開発

東京五輪の頃からハイビジョンの研究が進められたが、ハイビジョン放送を普及させる上でも、薄くて軽い薄型テレビの開発が期待された。技研では1971年頃からハイビジョンに適した大画面の薄型テレビの研究を開始した。当時、液晶、ELや発光ダイオードなどの可能性を検討し、その中でプラズマディスプレイ(PDP)が大画面の薄型テレビの実現に最短距離にあると判断し、PDPの研究を進めた。まずカラー化に取組み、赤青緑の3原色を発光する蛍光体とそれに適した封入ガスを開発した。しかし、当時試作したPDPは画面が非常に暗かった。このため、発光時間が長くなるメモリー駆動法の開発やPDP構造の改善に取組み実用的な輝度が得られるようになった。
  その後、世界に先駆けて大型PDP製造装置の開発に取り組み、40型カラーPDPを世界で初めて開発した。さらにハイビジョン用PDP開発協議会に参画し、PDPの大型化、実用化に大きく貢献した。


薄型テレビの普及

薄型テレビは開発当初、大画面化が大きな技術課題であったが、ガラス基板、製造装置などの周辺技術やテレビを動作させる駆動技術が進展し、100インチを越える薄型テレビの開発も行われるまでになった。70年代に電卓の表示用ディスプレイとして開発された液晶ディスプレイは、課題とされてきた動作スピードや視野角に関する技術的な改善が進み、PDPとともに広く家庭に普及していった。薄型テレビの普及で、大画面によるテレビの視聴形態が進み、ハイビジョンの特徴である高臨場感を最大限に享受できる環境が整った。また、テレビの大画面化は画像記録装置(DVDなど)の普及とあいまって、茶の間を手軽に映画や高画質な映像を楽しめるホームシアターへと進化させた。


夢のテレビへ

ハイビジョンの高臨場感を実現した薄型テレビは、より高い次元の高質感を表現できるスーパーハイビジョン用のテレビへと開発が続けられていく。さらに、ディスプレイ研究者の夢は、壁一面がディスプレイという壁面ディスプレイ、また、装置が背後に隠れ、主役の画像のみが存在するという夢のテレビの実現へと続いていく。

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