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放送サービスの
多様化

1978(昭和53) テレビ音声多重放送実用化試験放送開始
1985 ハイブリッド伝送方式による文字放送の本放送開始
1985 緊急警報放送運用開始
1986 日本の文字放送方式がCCIRの新勧告として採択される
1986 FM多重放送の固定受信用の音声サービスを民放が開始
1994(平成6) FM多重放送の移動受信用の文字情報サービス開始
1995 FM多重放送“DARC”がITU-Rで勧告化
1996 FM多重放送によるVICSセンターの交通情報サービス

放送のサービスを多様化させる技術開発も進んだ。1952年にはステレオ放送、その後テレビの音声多重放送などの研究が開始されて、1978年には国際化の中で2か国語放送などが開始された。また聴覚障害者に配慮した文字放送などの研究も進み、それらの技術はデジタル技術と結びつき、新しいデータ放送に発展していく。

1980-90 ニューメディアの出現

家庭での直接衛星受信の可能性

衛星放送の実現のためには、衛星だけでなく小型の受信アンテナと高感度の受信機が必要である。それまでの衛星通信では低出力の衛星を用いていたため、受信アンテナのサイズは数mから数十mという大きさで、とても家庭に設置できるものではない。このため、衛星の出力を高めるとともに、低廉で高感度な受信機が必須となる。技研では新たに立体平面回路を考案して、安価でしかも高感度で小型アンテナが使用できる受信機を実現した。


実用化への道のり

衛星・チャンネル割り当て・受信機など、さまざまな準備を行ったうえで、1978年4月8日に日本で初めての放送衛星BSはアメリカ製デルタロケットで打ち上げられ、さまざまな衛星実験を行った。

1979年には、2チャンネルの実用放送を行うために予備機を含め2機の衛星(BS-2a/2b)を、国産のN-2ロケットで打ち上げることが決定された。

この衛星はBSと同規模ながら設計寿命を延ばすため、TWTはBS時の結合空胴型から半分以下に重量を軽減できるヘリックス型に変更となった。その他、BSによる実験で得た成果を反映してBS-2aは、1984年1月に種子島から打ち上げられた。

ところが、打ち上げ後数か月で搭載TWT2台が相次いで動作停止となり、衛星放送は急遽、1チャンネルでの試験放送に変更となった。直ちにこのTWT不具合について原因の究明、対策が実施され、1986年2月に打ち上げられたBS-2bにより、2チャンネルでの試験放送を経て、1989年6月に本放送が開始された。

このBS-2aでの経験は、その後の放送衛星搭載用TWTについて、地上での徹底的な宇宙環境試験実施として活かされることになり、1990/1991年に打ち上げられたBS-3a/3bには国産TWTが搭載された。

1966年に技研でスタートした衛星放送の研究成果は、その後、(株)放送衛星システム(B-SAT)に継承されている。現在、放送衛星BSAT-1a/1b、-2a/2cおよび-3aの5機によって、2,000万世帯を超える視聴者へ、デジタル12チャンネル、アナログ3チャンネルの衛星放送サービスを行っている。

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