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2020年10月2日(金)

女子やり投げ 佐藤友佳選手 修正力でつかんだ初優勝

陸上の日本選手権、女子やり投げは劇的な逆転で決着がつきました。
66メートルの日本記録を持つ北口榛花選手に注目が集まる中、主人公になったのは28歳のベテラン、佐藤友佳選手でした。
    

佐藤友佳選手は身長1メートル62センチ、体重55キロ。この競技としては、とても小柄な選手です。
しかし、実力は日本トップクラス、去年の世界選手権では日本代表入りしました。
佐藤選手にとって、ことしは決していいシーズンではありませんでした。

8月のゴールデングランプリ、先月の全日本実業団選手権と
やりが高く上がりすぎる悪いくせが出て記録は57メートル台がやっとで、
日本選手権で優勝できるような成績ではありませんでした。

佐藤友佳選手

日本選手権に向け、このくせを徹底的に修正してきた佐藤選手。その成果は1投目からあらわれました。
59メートル3センチと60メートルに迫る大きな投てきを見せ、この時点でトップに立ちます。

北口榛花選手

その前に立ちはだかった壁が北口榛花選手です。
4投目に59メートル30センチを出し、佐藤選手は2位に落ちてしまいました。
日本記録保持者の前に、あとがないラストの6投目。
「北口選手に勝ちたい」。
5投目までの結果を踏まえて助走スピードを落とし、やりの角度を少し下げる修正を試みました。

佐藤選手の6投目

低く出たやりはぐんぐん伸びて60メートル付近に。
記録の発表を北口選手とともに見守りました。

アナウンスされたのは「59メートル32センチ」。
北口選手の記録をわずか2センチこえ、悲願の優勝をつかみ取りました。

勝負が決した瞬間、思わず崩れ落ちた北口選手。
そのあと、ふたりは抱き合って健闘をたたえあいました。

佐藤友佳選手

「北口選手が日本記録を大幅に更新して刺激になったし、60メートルを超えるところで北口選手と投げ合えるような選手にならないといけない。いいライバル意識を持っている」

北口榛花選手

「競いあった方が1人で戦うよりも気が楽。それに女子やり投げが盛り上がるし、 わたしにとってもプラスになる」

「日本記録の更新が目標。それを投げたら世界と戦っていける」と次の目標を口にした佐藤選手。
日本記録保持者を日本選手権の大舞台でやぶって得た確かな自信は、来年の東京オリンピックの代表争いでも追い風になることは間違いありません。

今村亜由美

平成21年NHK入局 兵庫県出身
和歌山、福井、名古屋を経て大阪局でスポーツ担当
高校時代は野球部マネージャー

                   
※NHKサイトを離れます

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