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2020年9月18日(金)

ソフトバンク 松田宣浩選手 ファンが戻る今 復調誓う

プロ野球は新型コロナウイルスの影響で開幕延期、観客数の制限など異例づくしで始まったシーズンを折り返しました。

12球団の担当記者がチームを引っ張る役割を担う選手の思いに迫るシリーズ。5回目はソフトバンクの松田宣浩選手です。

37歳の松田選手は、打率が1割台に落ち込む時期もありました。本人が強いモチベーションとしてきた6年にわたった試合への連続出場も「815」で止まりました。そんな中、スタンドにより多くのファンが戻ってくる今、復調を誓います。

開幕から不振続く

ソフトバンク一筋、プロ15年目の松田選手は、今シーズン、例年より試合が20試合以上少ない中、「スタートダッシュ」をかけようと開幕に臨みました。

凡退後の松田選手

ところが、開幕した6月の月間打率は1割2分8厘。7月以降も2割台前半の時期が多く、思うような成績が残せていません。

松田選手

乗り遅れたというか、スタートが良くなかった。今シーズンはスタートから飛ばしていきたい、安定した数字を残していきたいと思ってやっていたが、それが出来なかったので、納得はしていない。

6連戦特有の難しさ

同じチームとの6連戦が続いたシーズン前半、松田選手はことし特有の難しさがあったといいます。

松田選手

(連戦が始まる)火曜日、水曜日、木曜日という平日に打たないとその週、同じ攻め方をされて終わってしまうという印象があった。逆に火、水、木に打つと、その週を乗り切れるなと思った。そういった意味ではそれにちょっと対応できなかった。ズルズルいってしまった。

ベンチが決断

楽天戦でベンチから見守る松田選手

すでに同じチームとの6連戦ではなくなったあとも不振を抜けきれなかった松田選手に、ベンチが断を下しました。9月10日の楽天戦、松田選手は最後まで出場することなく終わり、現役で最も長く6年にわたって続けてきた連続試合出場がついに「815」で途切れました。

松田選手

プロ野球選手として試合に出続けるというのは一番心に強く思っていた。モチベーションのひとつだった。記録が途切れたのは自分の成績が悪いからであって、しかたがない。プロ野球は勝負の世界なので、試合に出ることが当たり前ではない。

工藤監督はその翌日、松田選手を起用しなかった理由を明かしました。

工藤監督

工藤監督

苦手なピッチャーと対戦してさらに調子を落としてしまうより、打てるピッチャーの時に起用するほうがいいという判断だった。『起用しない』とか『起用したくない』とかではなくて、彼にとって一番いい方法を考えた結果だった。

観客の存在を力に

復調に向け模索を続ける松田選手にとって大きな力になるのが「観客の存在」です。

新型コロナウイルスの影響で無観客で始まった今シーズン、松田選手は開幕から71打席ホームランがありませんでした。

しかし、観客を入れた初日、7月10日の試合の第1打席で1号ホームラン。その翌日にも2試合連続となるホームランを打ちました。「プロ野球選手は見られてなんぼ」という松田選手は紛れもなく観客の存在を力に変えるプレーヤーなのです。

松田選手

やっぱりプロ野球選手は360度の観客から見られるのが普通で、これまでの14年間も見られることで成長してきた。もっと多くの人に見にきてほしい。

“制限緩和”を追い風に

プロ野球では9月19日からは観客数の上限が引き上げられます。

ソフトバンクの本拠地PayPayドームでは、段階的に今の4倍の2万人に増やしていくことが決まっています。松田選手はこれをいいきっかけにして巻き返すと誓います。

松田選手

(観客上限の緩和は)自分にとってプラスだと思う。たくさんのお客さんの前で1本のホームラン、1本のヒット、熱いところを見せていけたらいいなと思う。

3年ぶりのリーグ優勝へ

9月12日西武戦でツーベースヒットを打つ松田選手

9月12日の西武との試合。松田選手は連続試合出場が止まってから最初の打席で先制点につながるツーベースヒットを打つと、その翌日にもツーベースを打ちました。転んでもただでは起きないベテランはベンチで過ごした2試合をむだにはしていなかったのです。

松田選手

なかなかベンチで見る機会もなかったので勉強になるというか、考える時間がたくさんあったので、この時間をしっかり有効に使うことができた。

ソフトバンクが2年連続で逃しているリーグ優勝、その先の4年連続の日本一に向けて松田選手の復調が不可欠です。

工藤監督

本当に心の底から『マッチ頼む、良くなってくれ』と願うばかり。彼が元気か元気ではないかでチームの雰囲気も変わる。必要な選手なので、復活して頑張ってほしい。

松田選手

今シーズン、残りの試合で自分らしい当たりを打っていけたら、チームに貢献できるのではないかと思う。

福原健記者

平成30年入局。1年目に警察担当を経て、ソフトバンク担当2年目。

                   
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