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2020年9月4日(金)

競泳人生を諦めない 古賀淳也

競泳の古賀淳也選手(33歳)2年前、ドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示し、資格停止処分を受けましたが、8月の国内大会でレースに復帰。再び表舞台に戻ってきた思いとは。

8月29日に行われた東京都特別水泳大会。50メートル背泳ぎのレースに古賀選手の姿がありました。

古賀選手

こういうふうに誰かと競い合うようになるとは思っていなかった。水泳っていう競技に戻ってこれたんだな。

世界選手権優勝、日本選手権9連覇など、輝かしい実績を積み重ねてきた古賀選手。リオデジャネイロオリンピックでは、男子400メートルリレーで48年ぶりの決勝進出に貢献しました。
ところが2年前。抜き打ちで行われたドーピング検査で禁止薬物の陽性反応が示され、4年間の資格停止処分を受けました。

原因とみられたのは体調管理のために取ったサプリメント。成分表に、禁止薬物の記載はありませんでした。

古賀選手:「ご心配とご迷惑をおかけしまして本当に申し訳ありません」。

十分な弁明の機会が与えられないまま、疑惑の視線にさらされました。今後の不安と絶望感から、体重は2週間で8キロ減りました。

当時の心境が、コーチとのやりとりに残されていました。

宮尾コーチ

なるべく彼のそばにというか、それはもうもちろんコーチと選手というところじゃなくて、いち友人としてというような形でしたね。

古賀選手

考える時間があればあるほど、先に対して、ものすごくやっぱり不安が、自分のなかで膨らんでしまったりとか、ネガティブな妄想だったりとか、外に出たら誰かが知ってて、問い詰められたりするんじゃないかとか、もうこれで終わりなんだって、あっけなく本当にガタガタガタっとずっと積み上げて一生懸命やったことが崩れてしまった。

資格停止処分の間は、レースだけでなく、トレーニングで泳ぐこともできません。それでも古賀選手は現役を引退しませんでした。処分期間中には、復帰に備えて、みずからトレーニング道具を開発してきました。

なぜ、レースへの復帰にこだわってきたのか。

古賀選手

自分自身が競技に対して清廉潔白でいようとしたらやっぱりそれは続けていくしか無いと思うんですよね。確実にもう100%のもちろん白になるというのは難しいとは思うんですけど、包み隠さず見せていかないことには、そういった競技に対して、自分自身が、もう、真面目にというか、これだけ本当に向き合って水泳というものが、大好きでやっているんだって言うのも伝わらないと思うんで、今まで自分どんな人生を、歩んできたかというのが、見えると思うので、そういうところも自分で、見せられたらいいなというのは思いますね。

去年8月。スポーツ仲裁裁判所が古賀選手の処分期間を4年から2年に短縮することを発表。禁止薬物の摂取は『意図的でなかった』とする主張が一部認められ、レースに出場できるようになりました。

復帰から半年間、猛特訓を重ねた古賀選手。最初のレースに臨み「再スタート」を優勝で飾りました。

古賀選手

この先に関してもどんどんどんどん、向上心をもって、水泳が大好きだって言う気持ちを、泳ぐことで表していけるという風に確信できました。

古賀選手の優勝タイムは自己最高からわずか0.8秒遅れの記録でした。これまで支えてきた宮尾コーチは『今後さらに伸びが期待できる』と話していました。

                   
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