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2020年7月27日(月)

東京五輪1年延期で さらなる大技を スケートボード笹岡建介選手

延期された東京オリンピックの開幕まで7月23日で、あと1年となりました。この延期を前向きにとらえている選手がスケートボードの笹岡建介選手(21)。「1年延期されたことで、練習時間も増えるので、新しい技を完成する時間が作れる」。ケガに苦しみながらも“常にチャレンジする”笹岡選手を追いました。

持ち味はスピードを生かした大技

笹岡建介選手(21)、岐阜市出身です。身長1メートル52センチと小柄ながら、持ち味のスピードを生かした高さのあるジャンプから繰り出す大技が魅力です。

スケートボードのオリンピック種目には、斜面や手すりなど街なかのようなコースで技の難度を競う「ストリート」と、すり鉢状のコースを複雑に組み合わせた「パーク」の2種目があります。笹岡選手は、このうち「パーク」でおととしのアジア大会、金メダルを獲得しました。この種目、東京オリンピックの日本代表の最有力候補です。

笹岡建介選手

目標は東京オリンピックの出場権を得して、自分の滑りやスケートボードを 見て、子どもたちに始めたいと思ってもらえたらうれしい。

得意技は日本でも1人しかできない大技!

笹岡選手の得意技、その名も「バックサイドヒールグラブ・ノーズボーン」です。

①壁に背を向けるように体をヒネり(=バックサイド)。

②同時にボードをカカト側に1回転(=ヒール)。

③そのボードを手でキャッチしたあと(=グラブ)。

④左足を伸ばすように板に着地(ノーズボーン)。

この複雑な4つの動きをわずか1秒で行っています。特に難易度が高いのが4つめの要素、「ノーズボーン」です。これを決めることで高得点につながります。

笹岡建介選手

板を足に持って行きながら、前の足を伸ばすのが難しい。ただ決まると、審査員も『おっ!』てなると思う。日本選手では、僕以外にやれる人は多分いないと思う。

大技習得のために相次いだ大ケガ

笹岡選手、こうした大技の習得までには、大きな転倒や失敗を繰り返してきました。ボロボロになった愛用のボードが練習の過酷さを物語ります。

スケートボードはケガとの戦いでもあるんです。特に近年は大きなケガに見舞われてきました。

笹岡建介選手

脱臼と骨折と、じん帯損傷のケガを一気にやってしまった。もともと付いてた左腕のじん帯がボロボロになったので、右腕のじん帯を移植した。

東京オリンピックの代表争いも苦しい戦いが続いていました。

大ケガからの復活!支えてくれたのは…

大ケガに苦しみながら挑戦を続けてきた笹岡選手。支えてくれたのは、地元・岐阜からのエールでした。岐阜出身の音楽グループ、「The Speakers」が笹岡選手の応援ソングをプレゼント。『Life Is Bet』という曲の歌詞には、笹岡選手がケガを乗り越えて大舞台で活躍して欲しいという思いが綴られています。

Life Is Bet

大空へ高く跳べ 昨日の自分も超えて 風の中駆け抜けて 痛みをバネにして雲の上まで 光求め 翔け

目指すは東京五輪 さらなる大技へ挑戦!

スケートボード・パークの東京オリンピックの代表選考は来年6月まで続きます。新型コロナウイルスの影響で現在、スケートボードの大会は、中止が相次いでいます。ただ笹岡選手は「だからこそ練習あるのみ」と長いとき1日、10時間も練習しています。地元・岐阜の後押しも受け、大ケガも乗り越えて。笹岡選手は、オリンピックの1年延期で、さらなる成長を誓っています。

笹岡建介選手

1年延期されたことで、練習時間も増えるので、新しい技を完成する時間が作れる。そこはプラスというか、チャンスの部分もあると思う。今は、目の前でできることをしっかりやって、結果がいい風につながるとうれしい。

NHK名古屋放送局 酒匂飛翔アナウンサー

初任地、岩手で大谷翔平投手の160km/hの投球を実況してスポーツの道を志す。
現在はドラゴンズ担当として日々奮闘。ラグビーやバスケットボールも担当。好きな言葉は「大盛り」

                   
※NHKサイトを離れます

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