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2020年6月22日(月)

東京五輪は希望であって欲しい マラソン鈴木亜由子選手

「オリンピックは、考えるだけで心がわくわくするようなたくさんの方に、もうやっぱり希望であってほしいな」

東京オリンピックマラソン代表に内定している鈴木亜由子選手の言葉です。

この半年の間、東京オリンピックのマラソンの舞台は東京から札幌になり、さらに大会自体も1年延期が決定と、いろいろありました。新型コロナウイルスの影響で満足のいくトレーニングができない時期も続きました。

愛知県豊橋市出身。国立の名古屋大学卒業で「秀才ランナー」とも呼ばれる鈴木選手は、こうした数々の困難をどう乗り越えようとしているのか取材しました。

新型コロナウイルスの影響で思うように行かない日々

「実業団入ってから髪が、ここまで伸びたの初めてではないですかね」。

不要不急の外出を避ける中、美容院にも行けていなかったという鈴木亜由子選手。練習でも、思うように屋外で走れない日が続きました。

鈴木亜由子選手

トレーニング、知識の集約とか、本当に時間があるときに、またしっかり復習をしようかなというのと、寮でトレーニングしたり、公園でウォーキングしたり、今できる範囲でトレーニングに取り組んでいます。

苦しみながらもマラソン日本代表に内定。大会に向けたやさきに

去年9月のマラソングランドチャンピオンシップで、東京オリンピック代表に内定した鈴木選手。オリンピックに向け、トラックで磨いてきたスピードを生かせるよう、トレーニングを続けていました。

しかし、本番まで半年となった1月下旬。右太もも裏の肉離れを起こし、強化プランは いったん白紙となります。どう進んでいくのか、悩み続けていた3月末、オリンピックの1年延期が決まりました。

そのとき出した鈴木選手のコメントです。

鈴木亜由子選手

世界中で大変厳しい状況が続いていますが、オリンピックは希望だと私は思います。

気持ちを落ち着かせた1冊。意外な本だった!

先が見通せない中、気持ちを落ち着かせる助けになった1冊の本があったそうです。それは「能に学ぶ『和』の呼吸法」という本でした。

能で行う、ゆっくり深い呼吸を通じて、緊張やストレスとの向き合い方が書かれた、この本。悩んでいた自分を前向きにさせる一節が心に強く残ったと言います。

『こころは波打つ。だからこそ、波打つこころはそのままに、またそれを波打たせる「思ひ」もそのままに』。

鈴木亜由子選手

不安とかストレスとかそういう感情があるのは当然だし、なくならない。なくそうと思わないことが大切だと。今を乗り越える上で参考になった。

1年後の大会へ再始動

今はジョギングを再開。状態も良くなってきたと感じています。東京オリンピックが1年先に伸びたことで、強化プランも再構築。フルマラソンも走り、経験を積んで本番に臨む計画です。ひとりで苦しさを乗り越え、ゴールを目指すマラソンですが、多くの人の支えを感じながら走っているという鈴木選手。新型コロナウイルスの影響で思うようにならない現状もまわりの支えを信じて乗り越えられると考えています。

鈴木亜由子選手

レースに出て結果を出すのは私なんですけど、でもそこは目に見えている部分ほんの少しの部分であって、孤独な戦いですけど全然孤独じゃないというのは本当にいつも感じています。離れているけれども、やっぱり心はしっかりつながって、あの頑張っているっていうのをやっぱり忘れずに頑張っていきたいなって思います。みなさん、いま大変なときですけれども、みんなで助け合って、そして心はつながっているんだという思いを忘れずに、乗り越えていきましょう。必ずまた笑顔で元気にお会いしましょう。

別井敬之

名古屋放送局 アナウンサー
平成12年入局
去年のマラソン・グランド・チャンピオンシップ女子をラジオ実況。
連日のマラソン取材で、選手の走りに触発され、まずは走れる体型を取り戻そうと、目下、減量に励む日々です。

                   
※NHKサイトを離れます

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