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2020年5月20日(水)

バスケットボール3x3 アイラ ブラウン選手 東京五輪への思い

アメリカ出身のバスケットボール選手、アイラ ブラウン選手。2016年に日本国籍を取得し3人制の3x3で東京オリンピックの出場を目指してきました。ことし38歳のベテランは、五輪延期を受け入れ、再び夢に向かおうとしています。

五輪出場へ揺るがぬ決意

新型コロナウイルスの影響で、Bリーグが中断していた3月下旬。ブラウン選手は所属する大阪エヴェッサで練習をしていました。3×3のオリンピック代表選考を兼ねた国際大会はすべて中止や延期になり、開催のめどは立っていませんでした。取材は東京五輪の延期が決まる前日だったにもかかわらずブラウン選手はすでに延期を覚悟していました。

アイラ ブラウン選手

正直に言って、バスケットボールが出来ない現状は悲しいことだが、同時にこれは私たち人間にはどうすることもできない。今年、五輪が開催されないなら来年のためにコンディションを整え準備する。年齢は関係ない、自分の一生でまたとないチャンスだから。

世界を渡り歩き日本へ

身長1メートル93センチのブラウン選手。持ち味は抜群のジャンプ力を生かしたダンクシュートと正確なロングシュートです。もともと野球をやっていて、高校卒業後は大リーグの球団からドラフト指名を受け、マイナーリーグでプレーしました。しかし23歳の時、ひじの故障などで野球を引退、バスケットボールに転向します。大学は八村塁選手と同じバスケットボールの強豪、ゴンザガ大学でプレーしました。夢は世界最高峰のNBAでプレーすることでしたが、声はかからず、20代後半からはメキシコやフィリピンなど、海外のプロリーグを渡り歩きます。9年前、大学時代の友人から誘われたのがきっかけで、日本へやってきました。

日本の良さを知る

そこで目の当たりにしたのは家族や地域の人たちが一緒に支え合いながら暮らす日本人の姿。遠いアメリカで暮らす家族を大切にしてきたブラウン選手は心打たれたといいます。

アイラ ブラウン選手

アメリカの自由は好きだが、文化の面ではアメリカより日本のほうが好きだ。日本人は人に敬意を払うし、日本に来た当初は居心地が良く何も心配せず暮らせればそれでよかった。今はそれ以上の場所、自分の心のよりどころ、homeなんだ

日の丸を背負い ともに戦う

ブラウン選手は4年前、日本国籍を取得。去年、3×3の日本代表候補に選ばれ、国籍を取得した時に立てた東京オリンピックへの出場という目標が近づいていました。

アイラ ブラウン選手

日本のバスケットに貢献したかったので、正直言って、代表に選ばれたときは本当に光栄だと思った。誰もがオリンピック出場を夢みるがかなえられる人はほんの一握りなのだから。国を代表として戦えるのは人生でまたとない機会だ。

五輪への情熱

延期は1年とはいえ、ことし38歳のブラウン選手にとって、10歳以上若い選手とも代表を争う状況は厳しくなります。それでも、食生活にも気をつかいながら毎日の練習を大切にし、東京五輪を目指す決意です。

アイラ ブラウン選手

コートに毎回踏み入れるたびに うまくなるための努力をする。そうやって苦境を戦い抜き前に進み続けて、自分ができることをコントロールしていく。オフの間に身体を休めることができるのは、私にとって大きな助けだ。この時間を使って、より良い選手になりたい。そして、身体を癒やし、より強い身体にしたい。

スポーツ選手に年齢は関係ない

東京五輪を39歳で迎えるブラウン選手に取材の最後、こんな質問をしました。

質問:もうアラフォーですよね?

アイラ ブラウン選手

何を言っているのですか?年齢は数字にすぎない。自分の年齢は自分が決めるものだ。人間の意志は何でも破る力があると思うので、自分ができると考えれば絶対不可能なことはないと思う。

ブラウン選手は ふだんは明るい性格で、チームを盛り上げる人気者。 これからも年齢を感じさせない プレーとモチベーションで、夢を諦めない努力し続ける姿を見せてくれるでしょう。

吉本直樹

スポーツ情報番組部ディレクター。中学・高校とバスケットボールに打ち込む。競馬についても多数企画を制作。

                   
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