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2020年2月21日(金)

金メダルも夢じゃない!ここまで強い日本男子競歩

東京オリンピックの正式種目に採用されている「競歩」。ほかの陸上競技に比べてマイナーなイメージのあるスポーツかもしれませんが、実は日本男子勢が金メダル有力候補!
 
しかも、男子競歩50kmの種目は2022年以降廃止が決定されており、オリンピックで見られるのは今回限り…。ぜひ見ていただきたい競歩の魅力をお伝えします。

厳密なルールが課せられているのが競歩!

競歩はただ「歩く速さを競う競技」というだけではありません!

実は、競歩における“歩き”は、「両足が同時に地面から離れないこと」という厳密なルールが課せられており、フォームも一般的な徒歩とは全くの別物。競技中は選手の両足が地面から離れていないかを審判員がしっかりチェックしていて、もしこのルールから外れるとレッドカードになってしまいます。さらに、異なる審判員からレッドカードが3枚出されるとその競技者は失格という決まりも…。

ルールが厳しいだけではありません。競歩はとっても過酷なスポーツでもあるんです。

一般的な成人男性の歩く速さは時速45kmと言われていますが、競歩のスピードは時速16km!なんと走るのと同程度の速さです。さらに「男子50km」「男子20km」「女子20km」など、どの種目もかなりの長距離…。特に男子50kmは陸上競技の中で最も距離が長いため、“最も過酷な陸上競技”と言われることも。

厳しい条件の中、ストイックに前に向かって歩く選手たち。心を打たれる観客が多いのもうなずけますよね。

実はこんなに強い!日本の男子競歩

近年、この競歩において日本男子勢が目覚ましい活躍を遂げていることをご存じでしたか? なんと2019年の世界陸上では、日本が獲得したメダル3つのうち2つが男子競歩。しかも2つとも金メダルという快挙なんです。

2019 世界陸上 50km競歩で金メダルをとった鈴木雄介選手(真ん中)

その結果を裏付けるように、ワールドアスレティックス(国際陸上競技連盟の新名称/英語略称「WA」)が公開している男子競歩50kmのワールドランキング(2020年2月11日時点)では日本代表選手5名がTOP10入り!男子競歩20km(2020年2月11日時点)でも3名がTOP10にランクインしています。さらに、50km・20kmどちらもランキング1位は日本代表選手!まさに競歩男子は黄金時代を迎えているのです。

じつは、日本陸連は2004年から審判育成制度を開始するなど、選手だけでなく審判も強化。過去の大会では国際試合で失格となってしまう選手が多かったのですが、国内の審判員が国際大会レベルの判定ができるようになったため、今では失格となる選手が大幅に減ったそうです。現在の選手たちの活躍はこれまでの強化対策が実を結んだ結果ともいえます。

2020年東京オリンピック、日本代表に期待!

現段階(2020年2月21日)で、日本代表に内定している選手を一挙紹介していきます!

鈴木雄介選手【50km代表内定】

2019年世界陸上選手権50km競歩で優勝し、男子競歩50kmのワールドランキング(2020年2月11日時点)1位という圧倒的な戦績を残している鈴木雄介選手。「世界一美しい歩型」とも評される美しいフォームが持ち味で、東京オリンピックでも金メダルが期待されています。

川野将虎選手【50km代表内定】

鈴木選手と同じ50kmに出場予定の川野将虎(まさとら)選手。東洋大学に所属し、まだ21歳と若手ながら、2019年10月に開催された全日本50km競歩高畠大会で日本新記録を樹立しています。オリンピックではどのような活躍を見せてくれるのか楽しみですね。

山西利和選手【20km代表内定】

競歩男子20kmに出場予定なのが、2019年の世界陸上選手権20km競歩男子で優勝した山西利和選手。京都大学を卒業し、アスリートとしては異例の経歴を持ちながらも、男子競歩20kmのワールドランキング(2020年211日時点)1という強さ!まさに文武両道を地で行く選手なのです。

彼らが走り抜ける東京オリンピックの競歩コースと開催日時についてはこちらの記事をご覧ください▶︎東京オリンピック マラソン&競歩コースが決定!

残りの日本内定者はいつ決まるの?その基準は?

現段階で、50km2名・20km1名の代表選手が決定している競歩男子ですが、今後も内定者が追加される見通しです。となると、残りの代表者はどのように決まっていくのでしょうか。

ちょっとややこしい決め方なので、日本代表に選ばれる条件を優先順に解説します。

1、陸上連盟が定める記録を突破

まず、“代表候補”となるためには前提として、以下の記録を満たしている必要があります。

・ワールドアスレティックスが定める「参加標準記録(男子50km:3時間50分/男子20km:1時間21分)」
・日本陸上競技連盟が定める「派遣設定記録(男子50km:3時間45分/男子20km:1時間20分)」

その上で、日本陸上競技連盟が指定する大会の入賞者が代表の座を獲得していく流れとなります。

2、世界陸上選手権で3以内入賞

細かく条件がある中で最も優先される条件が2019年世界陸上選手権で3位以内に入賞した日本人最上位記録者で、かつ202053日までに参加標準記録を満たした選手」となっています。

3、国内の大会で日本人最上位者になる

次に優先される条件が「国内選考競技会の日本人最上位者で、202053日までに派遣設定記録を満たした選手」

国内選考競技会は、男子20kmは「日本陸上競技選手権大会(2020年2月)」「全日本競歩能美大会(2020年3月)」の2大会、男子50kmは「全日本50km競歩高畠大会(2019年10月)」「日本陸上競技選手権大会(2020年6月)」の2大会です。

同じ選手が複数の大会で最上位になるなどして、残りの代表枠が埋まらない場合「国内選考競技会で3位に入賞した選手/世界選手権で3位に入賞した選手(いずれも参加標準記録を満たしていることが条件)」の中から選考されます。

4、最後の内定チャンス!『WAワールドランキング』

このように内定を決めるのにはいろいろな条件があるわけですが、それでも決まらなかった場合、ワールドアスレティックスが発表するワールドランキングの上位者でかつ「国内選考競技会で3位に入賞した選手/世界選手権で3位に入賞した選手」の中から選考される運びとなります。

ワールドアスレティックスga競歩のワールドランキングページ

ちなみに、ワールドランキングの上位何名がオリンピック参加資格を得られるのかは、ワールドアスレティックスの公表を待つこととなります。公表は2020年6月(男子50km)と2020年7月(男女20km)。つまり、東京オリンピック直前まで代表争いが行われる可能性があるのです!

異例のコース変更を経て札幌開催となった東京オリンピック陸上競技。選手層が厚く、本番ギリギリまで波乱の戦いが続きそうな競歩の動向に今後も目が離せません!

                   
※NHKサイトを離れます

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