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2020年1月28日(火)

東京五輪で"自分の新しい形を"上野由岐子 ソフトボール

開幕まで半年に迫った東京オリンピック。
3大会ぶりに復活するソフトボールは、開会式に先駆けて7月22日に初戦が行われます。この7月22日に38歳の誕生日を迎えるのが日本代表のエース、上野由岐子投手です。
上野投手は去年4月、顔の骨を折る大けがをしましたが、11月にあった実業団チームの日本一を決める大会最終日に、1日で2試合合わせて271球を投げて所属チームを優勝に導きました。
金メダルを獲得した北京オリンピックからいまだに圧倒的な存在感を見せる上野投手ですが、12年ぶりに迎える東京オリンピックに向けては心の葛藤がありました。

東京オリンピックへの戸惑い

「オリンピックで金メダルをとりたいというのがずっと夢で、2008年まで追っていたものが達成して『じゃあ次なに』みたいな」
こう話すのは、ソフトボール日本代表のエース、上野由岐子投手です。
2008年の北京オリンピックでは、決勝を含め2日間で3試合、合わせて413球を投げる熱投で、日本に悲願の金メダルをもたらしました。
その一方で、大きな目標を達成し『燃え尽き症候群』のようになったと言います。

上野由岐子投手

モチベーションが上がってこないので、練習をやりたくないと思っていた。頑張っていない自分が嫌だったんですよ。こんな思いでやるくらいだったらもうやめたいなと。

第2のソフトボール人生

それでもソフトボールを続ける決心をしたのはなぜか。
日本代表の宇津木麗華監督が、現役を続けるよう声をかけ続けていたことがありました。

上野由岐子投手

『これからは頑張るんじゃなくて、ソフトボールに恩返しするつもりでやればいいのよ』と言ってもらった。宇津木監督が日本代表監督に就任したので恩返ししたい。力になりたいと思った。

選手として金メダル獲得を目指しソフトボールに取り組んできた上野投手が本人いわく、今は“第2のソフトボール人生”として「宇津木監督そして日本代表のために戦う」というモチベーションで、東京オリンピックへの歩みを進めている、と明かしてくれました。

「個人力」を高めて

その上野投手が考える東京オリンピックへのキーワードは『個人力』です。
世界の頂点に再び輝くためには、日本代表選手一人一人の「個人力」を高める必要があると考え、自分の経験や感じたことを積極的に後輩に伝えています。

上野由岐子投手

(日本代表メンバー)15人が、一人一人の力をもっとレベルを上げていかないと。自分だけの力で勝とうなんてこれっぽっちも思っていない。

日本代表の合宿では、活躍が期待される藤田倭投手に変化球の投げ方を細かくアドバイスする姿が見られました。
上野投手は「打たれてもいい」「リスクを背負って投げないと成長しない」などと、練習で取り組んだことを実戦で試す時の心構えを説いていました。

後輩を指導することで「みずからの成長を感じる」と上野投手。
まずは38歳で迎えるオリンピック初戦の日をとにかく楽しみたいと考えています。

上野由岐子投手

今は第2の人生としてソフトボールを違った形で楽しんでいる。気楽にソフトボールを続けられていて、それがすごく居心地がよくて頑張れている。東京オリンピックでは12年分の自分の新しい形を披露したい。

                   
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