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2020年2月4日(火)

都筑有夢路18歳 湘南育ちのシンデレラガール

東京オリンピックの新競技、サーフィンで日本代表入りを目指す都筑有夢路(あむろ)選手。湘南育ちの高校3年生は、今年日本女子選手として初めて、世界最高峰のチャンピオンシップツアーに参戦します。

日本の海から世界へ、そしてオリンピックの舞台へ!その思いに迫りました。

女子選手で初めて世界最高峰へ

「(波に乗ると)初めて自転車に乗れた感覚がずっと続く感じで、それがすごく楽しかった。」

都筑有夢路選手

小学5年生の時、兄の影響で初めてサーフィンに乗った都筑は、その感覚に魅了された。
3年前からは国際大会に参戦。年間半分近くを占める海外遠征には、常に母の良子さんが付き添い自炊で食事面をサポート。世界を転戦しながら経験を積んだことで急成長し、今年からは世界の上位16人が参加するチャンピオンシップツアーに挑戦する。

これまでチャンピオンシップツアーに参戦した日本選手は、男子の五十嵐カノアのみ。女子選手の参戦は都筑が初となる。

去年9月、スペインでの大会で優勝

湘南から世界へ

他の世界トップ選手と比べて、都筑の練習環境は決して恵まれているわけではない。
海外を拠点にするサーファーは大きな波が安定して打ち寄せるビーチで練習することが多いが、都筑はずっと生まれ育った日本の海を拠点にしてきた。波を求めて、湘南・江の島と千葉の外房・一宮町を行き来しながら練習を行っている。専属のコーチもいない。頼りになるのは「自分の目」。いい練習ができる波を自ら見極めて、日々腕を磨いている。

取材に訪れた日は早朝から一宮で練習。瞳を輝かせながら波と向き合っていた。

「大変ですけど、一日の始まりにいろんな波を見ることができるので、全然苦じゃないです。」

チャンピオンシップツアーに日本選手で初めて参戦した五十嵐カノアは、アメリカで生まれ育ち海外を拠点にしてきたサーファー。都筑は、日本を拠点にから世界最高峰の舞台に立つ最初の選手でもある

二度と来ない波に乗る

サーフィンという競技が独特なのは、常に自然を相手にしなければならないことだ。練習で腕を磨こうとしても、いい波は簡単には来ない。この日、2時間の練習で波に乗れたのはわずか6回。しかしそこに、都筑は面白さを感じている。

「サーフィンの奥深さって、きりがないです。一回来た波はもう二度と来ない波じゃないですか。来た波に対して、どう自分を修正していくか。いつも考えています。」

ここ数年で世界のトップクラスに成長した都筑選手のテクニック。波に向かって鋭く縦に入る形は、男子選手顔負けと言われる。

それを生み出すのが、波の下で大きく切り返す「ボトムターン」。

下からせり上がる波を、強靭な下半身で受け止めながら加速。受けとめた力をタイミングを計って一気に方向転換し、縦方向に波に向かっていく。このターンが、都筑の真骨頂だ。

思い描く理想のサーフィンを、都筑はこう表現する。

「波に操られているんじゃなくて、波を操っている。そういうサーフィンが、やっぱりかっこいい。」

シンデレラガールは世界へ

急成長を遂げ世界に羽ばたく18歳に、日本サーフィン界も注目。元プロサーファーでチャンピオンシップツアーの中継解説も務める近江俊哉氏は、都筑はまだまだこれから成長していくと期待を寄せている。

「都筑選手は吸収力が非常に豊か。教えられたら何でも身に着けて、ぐっと伸びている時期です。まさに日本から世界に羽ばたくシンデレラガールですよ。」

初のチャンピオンシップツアー挑戦、そしてオリンピックへ。都筑が絵馬に書いた2020年の願いは。

「絶対ワールドチャンピオンになる!!」

「今年は日本のサーフィン界がすごく盛り上がると思います。チャンピオンシップツアーに入ることができて、オリンピックも重なったので、今まで以上に努力しなきゃいけないなと思います。」

                   
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