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2020年1月22日(水)

東京へのキーワード "結果にこだわる"野球 山田哲人

プロ野球史上ただ1人、打率3割、ホームラン30本、盗塁30個の「トリプルスリー」を3回達成しているヤクルトの山田哲人選手。ふだんはグラウンドで感情を表に出すことは少なく、淡々とプレーする山田選手ですが、出場を熱望する東京オリンピックには「誰にも負けない強い思いがある」と言います。

“心の声が体に表現された”

山田選手が見せた、このガッツポーズ。
東京オリンピックの前哨戦、去年11月の「プレミア12」決勝。
2点を追う場面で、山田選手は決勝のスリーランホームランを打ちました。
日本を大会初優勝に導く値千金の一打でした。

山田哲人選手

あれ(ガッツポーズ)は、自然に心の声が体に表現されました。悔しい思いがあったので、ここで結果を出してやろうという強い気持ちだった。

日の丸の重圧との戦い

山田選手の言う悔しい思いとは、大会終盤までバッティングが不振で結果を出せずにいたことでした。
決勝の韓国戦の前までの成績は、17打数3安打の打率1割7分6厘。
日の丸を背負うプレッシャーがあったと言います。

山田哲人選手

シーズンだとトータルで、ダメな日もあればいい日もあるという繰り返しだと思うんですけど、この大会では負けたら終わり。
(緊張感をことばで表すと?)
難しいですね。これはやる人にしかわからないと思いますね。

動くボールへの“対応力”

加えて日本のピッチャーとは異なるボールへの対応にも苦しみました。
海外のピッチャーが得意とするバッターの手元で小さく変化するボール。
とくに右バッターの手元に食い込みながら沈む、右ピッチャーのツーシームを打ちあぐねたと言います。
バットの芯を外され、内野ゴロになる場面が目立ちました。
山田選手は苦境を打開しようと大会期間中、バッティングスタイルを模索しました。

山田哲人選手

僕は(打つ)方向を決めて打ったほうがいいと思う。どうしても引っ張りに行くと、引っかけてサードゴロ、ショートゴロになってしまう。強引に行かないのが大前提で、センター中心に行く。

長打力が魅力の山田選手ですが、コンパクトなスイングでセンターに打ち返すことを強く意識。そうした中で1次リーグ最終戦の台湾戦で打ったセンター前ヒットは、右ピッチャーのツーシーム系のボールを狙った方向にはじき返すことができました。

山田哲人選手

センターに打ちに行く分、インコースでも内側からバットが自然に出る。そういう意識でやっていた。

勝負どころで信じた“直感”

その一方で、決勝で打ったホームランは、粘って8球目のストレートを思い切り振り抜きました。山田選手本来のフルスイングで完璧に捉えたものでした。

山田哲人選手

粘ってカウントを整える中で、直感でまっすぐというのが頭にパッと思い浮かんだ。自分の直感を信じて思い切りいった。

ヒットで出塁すれば足を使った攻撃ができ、長打力もある。
「スピード&パワー」を攻撃の理想とする日本代表の稲葉篤紀監督も、「常にいい準備をしてくれていた。躍動感があったし成長を感じた」と山田選手に大きな信頼を寄せています。

東京五輪へ“結果”を

「控えでもいい。どんな役割でも出たい」と言う念願の東京オリンピックへ。山田選手は“結果”というキーワードを掲げました。

山田哲人選手

結果がすべてだと思うし、結果にこだわって、オリンピックでも世界一を取れたらなって思う。(代表メンバーに)選ばれないと始まらないんで。このインタビューもむだになっちゃうんで(笑)むだにならないように頑張りたい。

最後は山田選手らしい言い回しで東京オリンピックへの決意を示しました。
半年後の“本番”でもガッツポーズを見たい。
期待を膨らませながら取材を続けていきたいと思います。
(スポーツニュース部 記者 武田善宏)

                   
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