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2020年1月8日(水)

五輪想定の戦いへ サバイバルに注目!

サッカー男子の東京オリンピック世代は、8日からタイで開かれるU-23アジア選手権に臨みます。注目は、激しさが増している代表争い、本番でも想定される暑さや過密日程への対応です。大会での指揮官の狙いは?森保一監督を直撃しました。(スポーツニュース部 竹中侑毅)

U-23アジア選手権はどんな大会?

Uー23アジア選手権には16チームが出場します。今回は、東京オリンピックのアジアの最終予選を兼ねていて、開催国枠での出場が決まっている日本を除く、上位3チームに出場権が与えられます。アジアのチームにとっては、オリンピックに出られるかどうかが決まる勝負の舞台。激しい戦いが予想されています。

し烈なサバイバル

U-23のアジア選手権に臨む日本代表のメンバーを発表する森保監督 (去年12月29日)

今大会の日本代表は23人。このうち、海外のチームに所属する選手は1人だけで、年齢制限のない代表でも活躍する18歳の久保建英選手(スペイン・マジョルカ)や21歳の堂安律選手(オランダ・PSV)などの主力は、所属チームの事情で、代表に参加することができませんでした。

久保建英選手(左) 堂安律選手(右)

その結果、当落線上にいる選手たちが多くを占める顔ぶれとなりました。東京オリンピックで代表入りできるのは18人、しかも、24歳以上のオーバーエイジの選手の起用も検討されているため、この大会は生き残りをかけた舞台と言っても過言ではありません。

上田綺世選手(鹿島アントラーズ)

そうしたなか、私が注目するのは前線、特にフォワードの争いです。このポジションで、先に存在感を示したのは上田綺世選手(鹿島アントラーズ)でした。去年6月、日本代表が、ブラジルで開かれた南米王者を決めるコパアメリカに招待された際、大学生ながら代表入りを果たし、高い技術を持つ相手に対しても、味方のスルーパスに鋭く反応して決定的なチャンスを作るなど持ち味を出しました。

小川航基選手(ジュビロ磐田)

この上田選手のライバルとなるのが、小川航基選手(ジュビロ磐田)です。小川選手は、コパアメリカのメンバー入りを逃し、同じ時期にフランスで開かれた国際大会に参加しました。当時、この世代の主力として認められなかった選手たちで編成されたチームは奮起し、準優勝という結果を残しました。

小川選手は「コパアメリカに呼ばれなかった選手がこっちに来ているのは目に見えてわかる。正直、メチャメチャ悔しい中で、ギラギラしたものを出してこの大会に臨みたいと思っていた。そういう思いが出た」と悔しさを隠さず、巻き返しを誓っていたのが印象的でした。

東アジア選手権 日本対香港(去年12月14日)

そして、先月、年齢制限のない日本代表に初めて選ばれて臨んだ東アジア選手権では、1試合3得点をあげるハットトリックを達成し、猛烈なアピールをしました。この大会で、2人がどんな争いを繰り広げるか、目が離せません。

日本代表 森保一監督

この年代の選手たちは、1つの大会や1試合の経験で大きく成長の幅が変わります。東京オリンピックまでの半年間ぐらいでも十分、序列が変わるということを期待して、選手たちにもより高いところに行けるよう、日々、努力してほしいです。

とにかく暑い! どう乗り切る

真冬の日本からタイにやってきて感じているのはやはり暑さです。連日、気温は30度を超えています。こうした気候のなかで、決勝まで進むことになると、18日間で6試合を戦う過密日程をこなさなければなりません。

1次リーグは中2日での試合が続き、決勝トーナメントも中2日もしくは3日での試合となります。ただ、この環境や日程は、東京オリンピックと似ています。森保監督は、選手たちに3つの要素を求めました。

日本代表 森保一監督

東京オリンピックでは、酷暑のなか、ハードなスケジュールを戦わなければならない。暑いタイで戦えるということは東京オリンピックに向けて、よいシミュレーションになると思います。


求めるのは①心身ともにタフに粘り強く、戦い続けることができる選手②複数のポジションをこなせる選手③チームのために自己犠牲ができる選手です。器用さや賢さという部分も活動を通して見ていきたいと思います。

さらに暑さに対しては、日本サッカー協会も代表チームを支えようとこの大会でノウハウを積もうとしています。

シャーベット状の飲料で身体を冷やしたり、バケツに入った氷水で掌と腕を冷やしたりすることなどを試しました。こうした取り組みが本番にどうつなげられるのかも見ていきたい点です。最後に、森保監督に今大会、そしてオリンピックに向けた目標を聞きました。

日本代表 森保一監督

アジアの頂点に立てるように最善の準備をして試合に臨んでいきたいと思います。一戦一戦勝っていき、結果を出しながら確実に前進していくことを考えて大会に臨みたいと思います。


東京オリンピックまでどんどんカウントダウンが進んでいくなか、やりたいことはいっぱいあり、焦りも出てくるような感じになるかもしれませんが、これまで積み上げてきたことを信じ、大きな成果を出せると信じて最後の目標に向かって突き進んで行きたいと思います。

日本の初戦は 9日22時15分~

金メダル獲得を目標に掲げる東京オリンピック。ことし最初の大会となるU-23アジア選手権で、どんな手応えをつかむのか?そして、サバイバルを勝ち抜くのは誰なのか?日本は、まず、1次リーグで、9日にサウジアラビア、12日にシリア、15日にカタールと対戦します。

NHKでは、試合の模様をBS1で中継するほか、現地での練習の様子や選手の意気込みなど最新情報をニュースやNHKサッカーのツイッターで発信していきます。

竹中 侑毅

スポーツニュース部記者 平成21年入局。水戸局、佐賀局を経てスポーツニュース部へ。プロ野球やゴルフ、パラリンピックなどを担当。現在、サッカー担当。

                   
※NHKサイトを離れます

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