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2020年1月2日(木)

多田修平×白石黄良々(競技編)~「いだてん」たちの“つぶやき” 新春ラジオスペシャル~

2020年、いよいよ東京オリンピックがやってきます。NHKでは、かつてない注目を集める陸上男子短距離にスポットを当て、1月2日にラジオ第1で特番を放送。今回は、その様子の一部を紹介します。

出演者は、去年の世界選手権男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した多田修平選手と白石黄良々選手、そしてその2人を指導する佐藤真太郎コーチ。スタジオには、タレントの武井壮さんも招き、短距離について熱く語ってもらいました。(司会:NHKアナウンサー 大嶋貴志、副島萌生)

いよいよ迎えた東京オリンピックイヤー

副島(司会):オリンピックの年になりました。

大嶋(司会):お二人、どうですか?

多田:本当にオリンピックに向けて頑張ってきて、すごいプレッシャーもありますけど、今の走りにはすごい自信があるので、そこに向けて頑張っていけたらいいなと思ってます。

白石:いよいよオリンピックだなって感じがします。日本開催なので、日本の方に陸上競技の魅力っていうものを生で感じてもらえればなっていう部分もあるし、そこに向けて頑張りたいなと思ってます。

副島:武井さんは世界選手権でのお二人の活躍、どのようにご覧になりました?

武井:リレーの決勝は多田くんが一走を走って、白石くんが二走でしたけど、本当に世界のメダルにふさわしい素晴らしい走りをしていた。日本は今ほんとに短距離のレベルが高くて、もしかしたら9秒台を出している選手も代表に選ばれないっていう可能性も出てきてるというね。誰が落ちてもおかしくないようなスーパーハイレベルな時代、一時のアメリカみたいな、そんな時代になってきてる。最強の日本チームが東京で、もしかしたら金メダルみたいなことをちょっと期待しちゃってますね。

史上最強世代を迎えた男子短距離界

「10秒の壁」を日本選手で初めて突破したのは、桐生祥秀選手(2017年)。その後、サニブラウン選手が2019年に9秒97の日本新記録をマークするなど、これまで3人が壁を突破。史上最強世代を迎えた今、さらなる記録更新も期待されている。

大嶋:ものすごいタイムですけれども、副島さん、この感覚わかります?

副島:わかりません。だって私、50メートル、9秒8ですからね。

一同:(笑)

佐藤:9秒台で走るっていうこと自体は、トップスピードが12メートル毎秒、最低でも11.65メートル毎秒必要といわれていて、だいたい車でいうと、約時速40キロから45キロ。車で普通に走っているスピードを人間の体で出さなきゃいけないということになりますね。

大嶋:それがトップスピードで出るわけなんですね。

佐藤:そうですね。それに加えて、加速局面で爆発的な力を発揮して、急激にスピードを上げられるかどうかっていうのもポイントになってきますね。

武井:10秒1台だともう、ちょっとため息ぐらいの感じですよね。

多田:僕も1回、10秒15で走って優勝したんですけど、もう雰囲気がめちゃくちゃ静かで。ショックでしたね、なんか(笑)

大嶋:武井さん、一昔前だと考えられないことですよね。

武井:僕らが現役時代は、10秒20っていう日本記録で、ほんとに10秒3台で走ると大歓声が起きるぐらいの時代に陸上をしていたので。10秒08ぐらいでも、「ああ、9秒台出なかった」みたいな、そんな空気の短距離界。ちょっと別世界ですよね。

多田、白石 ライバルであり練習パートナー

23歳で同学年の多田選手と白石選手は、ともに埼玉を拠点に練習。理論派として知られる大東文化大学の佐藤氏をコーチとし、オリンピックを目指している。抜群のスタートダッシュに足首の強さが持ち味の多田選手、後半に強く股関節周辺の筋力が豊富な白石選手、タイプの違うふたりはどのように刺激しあっているのか。

副島:多田さんは足首がすごく強くて、白石さんは股関節のパワーがすごい。お互いに刺激し合うところがあるんじゃないですか。

多田:そうですね。僕が弱いところが逆に強かったり、僕が強いところが弱かったりってほんとに反対の関係であるんで。練習してても僕の弱さってのはすごい顕著に出たりするんで、もっと頑張らないといけないなっていう気持ちにもなります。高いレベルで練習できているので、その環境に関してはすごい恵まれてるなっていうふうに思いますね。

副島:白石さん、いかがですか?

白石:僕はスタートが苦手なんですけど、そのスタートからの加速っていう部分が多田選手はすごい得意。お互いにすごい高いレベルで普段の練習ができている。まあ、一緒になるべく走りたくないと思いますよね。

一同:(笑)

副島:お互いアドバイスすることはあるんですか?

多田:あんまりないですね。僕がアドバイスしても、迷惑かかるかなみたいな(笑)

武井:技術のアプローチが違いますもんね。だけど、やっぱりお互いを見ると、あれいいなって思うところはたぶんあるんですよね。

白石:はい、そうですね。聞くっていうよりか、見て盗んでます。

武井:今、9秒台で走れる選手も何人かいて、すごくハイレベルになってきている。しかもみんなタイプが違うんですよ。あの人のあれいいなって。あそこいいなって思うところあると思うから、そこもこれだけレベルが上がった要因になっていますよね、きっと。

勝負の6月 日本選手権へ しれつな代表争い

東京オリンピック男子100メートルの出場枠は最大3人。参加標準記録である10秒05を突破したうえで、ことし6月に行われる日本選手権で上位3人に入ることが条件の1つになっている。

多田:僕は10秒07で、標準記録はまだ切れていないです。

白石:僕は、10秒19です。

大嶋:参加標準記録を突破する。これがまず、第1目標ということになると思うんですけれども、それに向けてどんな道のりを考えていますか?

多田:僕は、標準タイムにとらわれすぎると逆にタイムが出ないタイプ。どこか試合をしっかり絞っていって、コンディションもいろいろあると思うので、狙える試合を探したいなというふうに思ってますね。

大嶋:日本選手権の前に、まず標準突破記録を突破したい?

多田:日本選手権前にも何回か試合は出ますけど、ピークは日本選手権に絶対持っていきたいなというふうに思っています。

大嶋:白石選手は、どんなプランを考えてますか?

白石:冬季練習も怪我なくいつも通り順調に行けば、確実に10秒05は切れるんじゃないかと思っています。どこかで日本選手権前にしっかり切っておいて、日本選手権では勝負にこだわれればなと思いますね。

大嶋:武井さん、ことしの男子100メートル、楽しみですね。

武井:そうですね、まず、誰が日本代表の座を獲得するのか、そしてリレーメンバーに誰が選ばれて、どんな走りを見せてくれるのか。これはもう、今から本当に楽しみです。

副島:佐藤コーチは、どんなところに注目してほしいですか?

佐藤:日本選手が、決勝に何人残れるのかというところが一つの勝負どころかなというふうに思います。アスリートたちは、ここまで何年間も積み上げてきたものを発揮する。ある意味10秒間で終わる戦いですが、そこに何年間もの努力が集結されている。それをバックボーンにして見ていただくと、非常に期待感が高まるのかなっていうふうに思います。

副島:すべてをかけたオリンピックがことし行われるわけですけれども、多田さん、白石さん、改めてどんな年にしたいか、思いを教えてください。

多田:ずっと東京オリンピックを目標にして頑張ってきたので、100メートルでしっかりファイナル進出したい。世界のトップレベルの選手と競い合うっていうところと、あとは日本チームとしてリレー代表になりたいです。走るとしたら一走になると思うんですけど、これまで日本チームは、銀と銅はとっているので、もうあとは金メダルをしっかりとっていい報告ができたらいいなって思っています。

白石:目標としては、多田選手と一緒でしっかりファイナルで勝負するっていうところと、リレーでは金メダルを目指すっていうところ。あとは日本でオリンピックが開催されるということで、これからの子どもたちに、陸上選手ってこんなにカッコいいんだっていうところをアピールして、陸上競技の価値を高められる1年にできればなと思います。

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1/4(土)18時~1/11(土)18時まで1週間配信予定です。

                   
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