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2019年9月18日(水)

東京へのキーワード"歴史に刻む形を"空手 清水希容

東京オリンピックの新競技、空手の女子「形」で金メダルを目指す清水希容選手。
現在の世界ランキングは2位。世界選手権2連覇の実績がある第一人者です。1年を切った東京オリンピックの舞台を見据え「歴史に刻む形を」ということばをキーワードに掲げました。
(スポーツニュース部 記者 猿渡連太郎)

空手の形は、仮想の敵に対する攻撃と防御の技を一連の流れとして組み合わせた演武で力強さやスピード、リズムやバランス、キレなどが評価されます。

清水選手は、突きや蹴り、ジャンプを連続して繰り出す激しい演武でも体の軸や肩の位置がぶれない動きが正確で、流れるように美しく世界屈指とされています。

“呼吸音”克服へ

東京オリンピックで金メダルが期待される中、向き合っていたのが“呼吸音”でした。

呼吸は形の審査項目の1つで、演武中に過度な呼吸音を出すと減点されます。演武で想定している目の前の敵に、自分の動きが読まれると判断されるからです。

3連覇がかかっていた去年11月の世界選手権、決勝。激しい動きの中で高い音が漏れてしまった清水選手に対し、相手の世界ランキング1位、スペインのサンチェス選手は、演武中ほとんど呼吸音を出しませんでした。
清水選手は、大会3連覇を逃し、これ以降、ライバル選手に敗れて、優勝できない大会が続きました。

浮き彫りになった課題を「まだまだ自分の足りないところ」と受け止めた清水選手。「オリンピック1年前に気づけてよかった」とすぐに克服に取りかかります。

身につけようとしたのは腹式呼吸。激しい動きの際にも、響かない低い呼吸音を出そうと考えたのです。

古川哲也コーチのアドバイスを聞きながら、はじめは試合で行わない基礎的な形で演武。その後は、試合で行う形の演武で呼吸を確認しました。

稽古は長いときで1日に12時間。腹式呼吸習得のため地道なトレーニングが続きましたが、清水選手は「普通のことよりも治しづらいし、難しいけど、だからこそやる価値はある」と向き合いました。

成果を試した国際大会

9月上旬に東京で開かれた国際大会の決勝。
清水選手からは、素早い動きの中で、高い呼吸音がほとんど聞こえなくなっていました。

清水選手は、世界選手権で敗れたライバルに雪辱を果たして優勝。
「一歩前進はできた」と手応えを口にしました。

東京オリンピックへ向け、清水選手は「歴史に刻む形を」というキーワードを掲げました。オリンピックで初めて空手が行われる東京大会。「金メダルをとって、いい演武ができればきっと歴史に刻める」という思いがあります。

                   
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