読み込み中です...

2019年12月24日(火)

レスリング 川井梨紗子・友香子「代表内定までには姉妹の固い絆」

東京オリンピックの代表に内定しているレスリングの姉の川井梨紗子選手と妹の友香子選手。代表内定までの裏側には、苦しい時こそ、一緒に乗り越えてきた姉妹の固い絆がありました。

"2人で目指したからこそ姉妹で代表になれた"

2人の絆が夢を現実に変えました。2020年は姉妹そろって念願のオリンピック出場です。

川井梨紗子選手

2人で目指したからこそ2人で代表になれた。2人で金メダルを目指してがんばります。

川井友香子選手

この夢がかなえられたので本当にうれしいです。梨紗子がいてくれるから、私は今までがんばってこれたので、本当にいなくてはいけない存在です。

厳しい代表争いも1番近くで支え合ってきました。

2人が高校時代から通う至学館大学のレスリング場。吉田沙保里さんも通った道場で、姉妹そろってオリンピックを目指してきました。

川井梨紗子選手

姉妹では絶対一緒に練習しないです。けんかになるから。

"切磋琢磨しながら成長してきた"

川井梨紗子選手(左) 川井友香子選手(右)

先にレスリングを始めたのは梨紗子選手、小学2年生の時でした。3年後、姉の背中を追うように友香子選手も競技を始めます。仲が良かった2人は、切磋琢磨しながら成長してきたと母親の初江さんは振り返ります。

母・初江さん

女の子ばっかりだったのでにぎやかで面倒を見つつ、悪いこともしつつという感じの仲良しでした。


どっちかがいなかったら、どっちかは今までの中で心が折れることがあったと思う。

代表内定までの道のりは、決して平たんではありませんでした。

姉妹でオリンピックに出場するため "62キロ級を妹に"

梨紗子選手は女子57キロ級プレーオフで伊調馨選手に勝利(7月6日)

梨紗子選手は姉妹でオリンピックに出場するために自分の階級である62キロ級を妹に譲りました。そして、57キロ級に階級を変更し、オリンピック4連覇中の伊調馨選手に挑戦。7月のプレーオフで直接対決を制し世界選手権の代表を勝ち取りました。続く、東京オリンピックの代表内定がかかる世界選手権は、特別な思いで臨みました。

川井梨紗子選手

しっかりやって勝ちきろうという気持ちで決勝にいきました。勝ちきっている姿を見せることが(友香子に)何か伝わるものがあると思って。

世界選手権で金メダルを獲得 オリンピック代表選手に(9月19日)

そして、その世界選手権で金メダルを獲得してオリンピックの代表に内定し、妹の結果を待ちました。

世界選手権62キロ級 友香子選手がキルギスの選手敗れる(9月19日)

一方の友香子選手。この世界選手権で苦難が待ち受けていました。3回戦でキルギスの選手にまさかの敗戦。代表内定が遠のきました。

川井友香子選手

もう終わりというか、東京オリンピック出場をあきらめかけそうになりました。

母・初江さん

友香子は泣いてもいますし、泣き止んでも前を向けずにずっと下を向いて。


どう頑張ればいいかわからないと絞り出すのが精いっぱい、言葉すら発さずにいました。

梨紗子選手は、あきらめかけた妹に声をかけ続けました。それには理由があります。

川井梨紗子選手

気持ちが立ち直らないで試合になっちゃうかもというのもあったので、なんとか早く元の状態に戻さないとというのがあった。

姉の励ましは無駄ではありませんでした。敗戦から2時間後、キルギスの選手が強敵を次々に倒して決勝に進出し友香子選手が敗者復活戦に回ることになったのです。チャンスが訪れました。翌日の敗者復活戦。梨紗子選手はふだんは行わない試合前の練習相手をつとめ、妹の勝利を信じました。

2人で五輪が現実に

3位決定戦 北朝鮮選手と対戦する川井友香子選手(9月20日)

友香子選手は2連勝し、迎えた3位決定戦。勝てばオリンピックの代表に内定します。姉の声援が友香子選手を後押ししました。

川井友香子選手

あの試合のときは梨紗子とお母さんの声がすごく聞こえて心強く戦うことができた。

姉妹で東京五輪代表に

相手を圧倒し銅メダルを獲得。姉妹そろってオリンピック出場の夢をかなえた瞬間でした。

川井友香子選手

姉には、一緒に頑張ってきてくれてありがとうという気持ちと、私が世界選手権で負けてから次の日も近くで支えてくれてありがとうといいました。

初江さんは2人の絆は一層強くなっていると感じています。

母・初江さん

1番近いところにいる分、どっちかが気持ちがくじけそうなときは必ずどちらかがという感じでいるので、いつの間にそんなに強くなったというくらい、支え合っているんだな、強く結び合っているんだなと思います。

次の夢は2人で金メダル

次の目標は、東京オリンピックで姉妹で金メダル。夢への挑戦は続きます。

川井梨紗子選手

「何年も2人で金メダルというのは言い続けてきてまだ達成できていないので、最高の舞台でそれを達成できたらいいなと」。

川井友香子選手

2020年は2人で金メダルを取れるように一生懸命がんばります。

浦野莉恵

金沢放送局。平成29年(2017年)4月からスポーツキャスター。川井姉妹のほか競歩の鈴木雄介選手など石川県ゆかりの五輪内定選手を取材。甲子園準Vの星稜高校やサッカーJ2ツエーゲン金沢も取材範囲としている。

                   
※NHKサイトを離れます

関連記事

    人気の記事ランキング

      記事ランキングをもっと見る

      最新の記事