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2019年11月10日(日)

中国卓球 知られざる強さの秘密に迫る

来年の東京オリンピックのテスト大会を兼ねた、卓球のワールドカップ団体戦。中国は男女ともに決勝に進出し、男子は8連覇、女子は9連覇がかかります。世界王者に君臨し続ける、圧倒的な強さの秘密は何なのか。大会の取材に来ていた中国メディアの卓球専門記者がその一端を明かしてくれました。

中国代表 合宿の内容は

中国のインターネットメディア「中国体育」で卓球取材歴10年の彭友記者。

中国の強さを支え、これまでほとんど知られていなかった代表チームの合宿の内容を、一部、教えてくれました。

「オリンピックやワールドカップなどの重要な大会の前に1か月間ほど行われる強化合宿は、まずはじめに、選手たちの携帯電話が没収されます。スケジュールは午前6時か7時ごろ起きて、ランニング。午前中にみっちり練習し、昼食後、昼休みをはさんで再び練習します。さらに夕食後には自分たちや海外選手の試合などをみんなで見て、研究や対策を行い、就寝は午後11時ごろになることもあります」。

さらに練習場の壁には、主要な海外選手を警戒すべき度合いで3段階にランク分けしたボードが、中国選手の目に入るさまざまな場所に貼ってあるといいます。

「日本の選手だと、張本選手や伊藤選手などはピラミッドのいちばん上、最も警戒すべき対戦相手になっています。ただ、試合の成績などによって、警戒選手のリストは常に変わっています」。

また、本番の試合会場での大きな声援を想定して、わざと大きな音を流しながら練習したり、重要な対戦相手の特徴をコピーした選手が練習相手をしたりして、代表チーム一丸となって常にレベルアップを図っているといいます。

代表を支える「顧問団」

強さの秘密のカギはもう一つ。それは中国選手を支える「顧問団」の存在です。

彭記者によると、中国の選手は相手に”臨機応変”に対応する力を磨くため、技術と戦略をどう組み合わせて使うかを重視しているといいます。

そしてその組み合わせ方を教えるのは、国際大会で優勝した経験を持つコーチたちです。

さらに、重要な大会の前などには、オリンピックと世界選手権、それにワールドカップという、卓球界における三大タイトルをすべて制したレジェンドたちが「顧問団」となり、選手のサポートや指導に当たることもあるといいます。

中国卓球の栄光を築いてきた元選手たちから、現役選手が指導を受けることができる環境も世界最強の代表チームを作っているのです。

代表選手「強さは継承」

中国の強さについて、選手たちはどのように感じているのか。

今大会の準決勝のシングルスで日本の張本智和選手にストレート勝ちした世界ランキング1位の樊振東選手は、こう話しました。

「私たちは団体としての力がとても強い。自分の担当コーチだけでなく、代表チームのほかのコーチも指導してくれる。また、選手どうしの間でも刺激しあっている。多くの人たちが私たちを手助けをしてくれる環境があることで中国は強さを継承していけると思う」。

                   
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