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2019年8月26日(月)

柔道の60・66・73・81......この数字な〜んだ?

海外では日本語そのままの名称で広まり、今では世界中でスポーツ競技として、あるいは教育の一手段として愛好されるようになった柔道。来年の東京オリンピックでもメダルが期待される日本が世界に誇る競技ですが、その奥深い世界にはまだまだ知られていないこともあります。

そこで、今回は柔道にまつわる数字を徹底研究!60・66・73・81…の数字が何かわかったあなたは柔道通!?
答えは…最後までご覧ください!

より攻撃的に!男子の試合時間が“1”分短縮

リオデジャネイロオリンピック後、IJF(国際柔道連盟)がルールを改正し、試合時間は、男子がそれまでの5分から4分になりました(女子は4分です)。

さらにポイントのうち「有効」を廃止し「一本」と「技あり」の2つになりました。「技あり」2回で一本勝ちとなる「合わせ技一本」となります。

また、消極的な姿勢を見せた場合などに出される「指導」を3回受けた時点で、「反則負け」となるルールも設けました。
『技のポイント』に差がない場合は、時間無制限の「ゴールデンスコア方式」の延長戦が行われ、どちらかにポイントが入るか、「指導」の数に差が出るなどした場合に勝負がつきます。

これまでの日本のオリンピックメダル獲得数は“84”!

さすが日本発祥の競技だけあって、柔道はオリンピックの競技別金メダル獲得数で日本最多の84を獲得。数々の名選手が世界に名を残してきました。

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、男子が金メダル2つを含む7階級すべてメダルを獲得。女子は金メダル1つを含む5階級でメダルを獲得しています。来年の東京オリンピックでも男女ともに金メダルの獲得が期待されています。

女子柔道が採用されたのは “27”年前と意外にも最近!?

実は女子柔道がオリンピックに正式採用されたのは1992年で、男子から28年も遅れてのこと。以降、“ヤワラちゃん”こと谷亮子さんをはじめ、数々の名選手がメダルの山を築き、世界をリードしてきました。

オリンピック競技としては27年ほどの歴史しかない女子柔道ですが、日本では大正から昭和にかけて、すでに女子柔道が盛り上がりを見せていたのです。

発祥の地となったのは柔道総本山である講道館。1923年、“柔道の父”と呼ばれる嘉納治五郎が女子部主任になり、講道館において柔道指導に尽力すると3年後の1926年に女子部の授業を開始。1934年には正式に女子部を設け、女子専用道場で稽古が開始されました。

つまり、オリンピックで女子柔道が正式採用された時点で、すでに60年以上の歴史を有していたのです。

女子柔道の最年少女王はなんと“17”歳!

2019年8月25日から、9年ぶりに東京で行われる柔道の世界選手権。

その世界選手権の前回大会の女子48キロ級でウクライナのダリア・ビロディド選手が、17歳と345日で優勝を果たし、これまで谷亮子さんが保持していた最年少優勝記録(18歳27日)を塗り替えました。これは実に25年ぶりの快挙。

短すぎたら反則!袖から出ていい手首の長さは5センチ以内!

柔道のルールは細部にまで及びます。なかでも驚きなのが柔道着に関する細かい規定。
試合を観ていると、着崩れることも多いのでなかなか気づかないかもしれませんが、実は柔道着の袖は手首から5センチ以内、下履きの裾も同様にくるぶしから5センチ以内と定められています。また、帯は結び目から20~30センチ、襟の厚さは1センチ以内と、事細かに決められているのです。

ちなみにこのような柔道着に関するルールは長さだけにとどまりません。
たとえば、試合中に相手の上着の裾が帯からずれて、その裾をつかんだとき、5秒以上攻撃をしないと指導(反則)が与えられるのです。

青い柔道着が採用されたのは“1997”年

柔道の試合を観ていると、選手の道着には白と青があるのがわかります。
もともとは白い道着がスタンダードでしたが、テレビの視聴者にわかりやすくすることを目的に、ヨーロッパの国々などが青色の道着を提案しました。

日本では“白い道着を守る”という運動もあったそうですが、柔道の国際化に伴って、採用されることとなったのです!

東京オリンピックの出場枠は男女合わせて“386”人!

今やフランスやブラジルなど盛んな国が増え、世界規模の競技となった柔道。東京オリンピックの出場枠は386人に決まりました。

前回のリオデジャネイロ大会は390人で今回よりも多いのですが、大きく変更になったのが男女の比率。リオデジャネイロ大会では、男子237人、女子153人でしたが、今回は男女ともに193人と同率になったのです。

ちなみに、出場資格は2020年5月25日時点の世界ランキングで男女各7階級のそれぞれ上位18人(各国・地域1人)に与えられ、残った枠は各大陸連盟などに分配されます。また日本には、男女とも各階級1つずつの開催国枠が与えられます。

60・66・73・81キロ…答えは!?

大変お待たせしました。ここまでご覧いただいたみなさんの中には、すでに答えが分かっている方も多いかもしれませね。

答えは「男子の体重別の階級」でした。

普段ニュースを見ているだけではあまり意識しないかもしれませんが、柔道の階級ってちょっと変わっているんです。

というのも、60キロ以下級の上は66キロ以下級で、その上は73キロ以下級、さらに81キロ以下級(男子)と、何だか中途半端な数字で階級が上がっていきます。実はこれ、数学で“階差数列”と呼ばれる規則性をもっているんです。

各階級をよく見ると、(60+6=66)、(66+7=73)、(73+8=81)と、足される数字がひとつずつ大きくなっているのがわかりますよね。これを階差数列と呼ぶのですが、いったいなぜこの仕組みを採用しているのか、日本の柔道ルールを策定している講道館に問い合わせると、こんな答えが返ってきました。

「柔道は、体重差が大きく勝敗を分ける競技です。そのため、60キロ以下級の次が70キロ以下級だった場合、その(同じ階級内の)体重差が10キロ前後になってしまう可能性もあります。そうなると、階級内での実力が体重差によって顕著に表れてしまうので、このような階級になったのだとされています。体重差を考慮して調整した結果、階差数列という仕組みになったのでしょう」

とのこと!

つまり、階差数列ありきで階級を決めたのではなかったのです。偶然とはいえ、なかなか興味深い一致ですよね!ちなみに、女子の場合は48キロから開始して、48・52・57・63…と階級が続きます。

日本のお家芸ともいえる柔道ですが、数字に着目してみるとまだまだ面白い発見がありました。東京オリンピックでのメダルの行方も気になりますが、勝敗だけではない視点で観戦してみると、さらにおもしろくなるかもしれませんね。

                   
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