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2019年8月31日(土)

12年ぶり五輪へ"世界最高の投手"モニカ・アボット

2020年の東京オリンピックから復活するソフトボール。日本のライバルであるアメリカのエース、モニカ・アボット投手は、2009年から日本のトヨタ自動車でプレーしています。190センチの長身から繰り出される速球と抜群のコントロール。「世界最高」と言われているその実力を、日本でも存分に発揮しています。

モニカ・アボット投手

最初は日本でプレーしたいとは思いませんでした。アメリカと日本はライバルでしたし、北京オリンピックの決勝で負けて、すごく悔しくてつらかったので、最初はその気になれませんでした。
でも家族や親友と相談して1年だけやってみようと決めました。日本文化や日本のソフトボールを体験してみようと。もし好きになれなかったら、アメリカに帰ればいいと思ったんです。でも好きになってしまったんです。もう9年もいます。

チームメイト 長崎望未選手

モニカは毎年のようにタイトルを日本リーグでとっているので、チームに貢献してくれているし、日本リーグのレベルの底上げにも。チームみんなの鑑(かがみ)として貢献してくれています。

言葉の壁を乗り越え、チームに、日本に溶け込む

今でこそ会話にちらほらと日本語が交じるアボット投手ですが、来日当初はチームメイトたちと気持ちを通じ合わせることに苦労しました。

アボット投手

最初はコミュニケーションをとるのがとても難しかったんです。本を持ち歩いて一生懸命勉強して、毎日、日本語と英語で単語を書いていましたね。日本語を覚えるのにチームでの練習がすごく役立ちました。いろいろなフレーズや単語を身振り手振りで表すのがすごく得意になりました。あとはお互い知っている単語を使って共通語を見つけていったんです。

アボット:オリンピックからソフトボールがなくなっていたので、今回の復活に、アメリカでは、みんなすごく興奮して、オリンピック、オリンピックって騒いでいるのよ。決勝にはたくさんの人が来ると思う。すごくたくさん。決勝が、アメリカと日本の対戦だったら5万人かな? きっと日本は大きな太鼓を鳴らして応援ね。
チームメイト:モニカは、東京オリンピックはアウェイじゃん。デッドボールはなしでね。
アボット:わかった、ベストを尽くすわ。

アボット投手の加入後、チームはそれまでの低迷を脱し、毎年優勝を争う強豪へと生まれ変わりました。アボット投手は日本リーグで3年連続MVPに輝いたほか、完全試合も達成。日本でも「絶対的エース」としての地位を確立し、チームメイト、そしてファンにも認められる存在となりました。

アボット投手

そこはあまり多くの人には知られていません。いつもそのお店で“イチゴもち”を買うんです。お米ではないんですがすごく伸びるんです。それをお店の人がこねています。あんなにおいしいおもちをどうやって作っているのか。イチゴもすごく甘いんです。本当にとてもおいしいんです。

アボット:こんにちは。わぁ、どれもおいしそう! その“イチゴもち”をください。
店員:はい“イチゴ大福”ですね。840円頂戴します。ソフトボールの方ですよね? すごく背が高いから、いつもすぐわかっちゃいます。応援してます。

東京オリンピック 12年ぶりの夢の舞台へ

アボット投手

日本でソフトボールをすればするほど、もっと日本に居たくなるんです。日本は別世界だという人がいますが、私にとってはもう自分の世界です。私はすっかり日本に溶け込んでいて、その素晴らしさを知っているんです。

そんな大好きな日本と、ふたたびライバルとして戦うオリンピックの大舞台が12年ぶりに復活します。

アボット投手

2020年の東京大会に出場するのが夢です。今こそソフトボールを広める絶好のチャンスです。東京オリンピックの後もずっと、オリンピック種目として残していくためにも。
チームメイトとオリンピックの舞台で戦うのは複雑な気持ちだけど、きっと楽しいと思います。これまで日本で私を見てきた人たちが、アメリカ代表としての私を見にきてくれるかも。日本の選手たちは友だちだけど、試合になったら、やっつけなくちゃね。

※この記事はオリンピックチャンネルのVTRを再構成して制作しました。

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