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2019年7月10日(水)

「E.T.」がきっかけ!オリンピック競技になったBMX

2008年の北京大会からオリンピック競技の正式種目になったBMX(バイシクルモトクロス)のレース。起伏のあるコースを8人で走り順位を競い合います。
BMXの種類には、レースの他に、ジャンプや回転などの技を競い合うフリースタイルがあります。
一体どんなきっかけで競技となったのか、歴史を振り返りながらご紹介!

E.T.がきっかけで正式競技に?!

BMXの歴史はわずか40年ほど。

1970年代初頭、オートバイのモトクロスレースにあこがれたアメリカの子供たちが自転車を乗り回したのが原点と言われています。

子供の遊びだったBMXが、爆発的に世界中に知られることになったのは…

そう、あの1982年に公開された大ヒット映画「E.T.」なんです!主人公が愛用している自転車がBMXだったことで、人気に火が付きました。

BMXに使われる自転車は、普段使われる自転車に比べて少し小さめ。実は20インチの車輪であること以外に規定はなく、あとは自由に改造していいんです!

選手たちはできるだけ機体が軽くなるように、素材にこだわったり、穴あきのサドルにするなどの機材に工夫を凝らします。

12mの大ジャンプ!迫力満点のレース展開

どんなふうにレースが行われるのか?

自転車に乗った選手たちは、電子制御されたスタート板が開くのを待ちます。

ペダルに両足を乗せたまま、板だけで自転車を支える選手たち。バランス感覚がとても重要です。

スタート板が降りると同時にスタート!

スタートヒルといわれる坂道を猛ダッシュして勢いをつけます。

高さは、オリンピックや世界選手権では8メートル、傾斜はおよそ35度。ビルの3階から滑り降りるくらいの感覚なのです!まさにジェットコースター!

BMXはスタートが命。先行逃げ切り型の選手が勝つことが多い傾向にあるため、このスタートダッシュとその直後のポジションで勝敗が決まるといっても過言ではありません。

そんなスタートダッシュの後、どんなコースを走るのか…

実は、大会によって自由なんです!

コースの距離は約300~400メートル、コーナー(グレーの部分)が最低3つ以上と決まっているほかは、コブの数や形状などは大会によって異なります。

映画「E.T.」では月にかぶるほど空高く飛んだのが見どころでしたが、実際のBMXレースでは高く飛ぶのはタイムロス!“低く遠く”がポイントです。障害物であるこぶを飛び越え、さらにその傾斜をうまく利用してスピードを上げていきます。

さらに、「グランドキャニオン」といって複数のこぶを一気に超える技があり、

なんとコースによっては12メートルほどの大ジャンプを披露することもあるんです!

もちろん、高く飛べば飛ぶほど着地が不安定になります。

中には転倒してしまう選手も…。

そのため、ヘルメットは顔を守ることができるフルフェイス構造のものと決められていたり、装備義務はないものの全身プロテクターをまとって出場する選手もいます。

勝っても負けても振り返らない!BMX選手の真意とは?

起伏のあるコースを8人で走るBMX。見どころといえば、やはりレース中の駆け引きと、激しい接触プレーです。

後ろの選手が前に出ようとすれば、その進路をブロック!

なかなか激しい小競り合いが行われ、客席もフィーバー!

特にカーブでは、勢いにのってアウトコースを通るか、小回りをしてインコースを通るかが勝負の分かれ目。

ライバルたちのポジションを見ながらコースを決める、瞬時の判断力も必要です。

競技中は常に立ちこぎ、トップスピードで駆け抜ける選手たち。

しかし途中で足の止まるタイミングが!

それは…

小さいこぶが連続するエリア!

なぜこぐ足を止めるかというと、ここでペダルを漕ぐと左右に重心がずれ、バランスを崩しやすいからです。

では、いかにしてこのこぶを超えながら進むのか?「プッシュ」というテクニックなんです。

これはひざの屈伸のチカラでスピードを維持する方法!

ちょうどブランコで勢いをつけるときに足を伸ばしたり曲げたりするのと同じ原理です。

ですから、BMX初心者はまずブランコで練習することもあるのだとか!

激しく争いながら、テクニックを駆使して駆け抜けるBMX。

その鉄則は、“振り返らないこと”!!

なんてポジティブな競技…って、そうではありません。

転倒の危険を避けるため、後方を見ることが禁止されているんです!

レースの後に結果を振り返ることはできても、レース中には振り返ることができない…なかなか奥が深いスポーツですね!

私達の身近にある街乗りの自転車とは違って、迫力たっぷりのBMXの世界。

東京オリンピックまであと1年。どんなコースでどんなレースが繰り広げられるのか?楽しみに待つことにしましょう!

                   
※NHKサイトを離れます

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