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2019年6月25日(火)

ねえ、知ってる?"由緒正しき近代五種"の深〜い楽しみ方!

「近代五種」は、近代オリンピックの父といわれるクーベルタン男爵が古代オリンピックの古代五種(レスリング・円盤投・やり投・走幅跳、短距離走)にならって考案したとされる由緒正しき競技です。求められる能力が大きく異なるフェンシング、水泳、馬術、射撃、ランニングの5種目を1人で行い、その合計で争うんですけど、1日で全部をやらなきゃいけないから、とっても過酷でタフな競技なんです。「キング・オブ・スポーツ」と呼ばれる「近代五種」の深〜い、楽しみ方をご紹介しちゃいます。

その前に基礎情報。東京オリンピックの「近代五種」は、女子が8月6日、男子が8月7日に行われます。競技場は、東京都調布市にある「武蔵野の森総合スポーツプラザ」と「東京スタジアム」です。

こちらは、近代五種の選手が身につけるユニフォーム。モデルは、2012年のロンドン五輪の際、日本人女性で初めてオリンピックの近代五種に出場した黒須成美選手です。

競技ごとに選手がユニフォームを着替えるのでファッションも楽しめちゃうわね♡♡♡

馬術で使われる馬は“抽選”で決まる!?

さあ、それでは近代五種の楽しみ方。1つ目は、お馬ちゃんのお話。「フェンシング、水泳、馬術、射撃、ランニング」の5種目の3番目に行われる「馬術」は、制限時間内に様々な色や形の障害物を越えながらコースを走る競技なのよ。単体競技の「馬術」では長年一緒に練習してきた自らの馬に乗るんですが、近代五種の馬術では貸与される初対面の馬に乗らなければなりません_

じゃあ、お馬ちゃんは、どこからやってくるのか知ってる~?実は、日本近代五種協会が全国の馬主さんにお願いをして貸してもらうの。馬主さんたちは、自分の馬が障害物を飛び越せるように訓練して、競技の前日に会場に届けるんですって。そして、お馬ちゃんは、抽選で各選手に割り当てられます。選手がお馬ちゃんに会えるのは競技開始の20分前、つまり練習時間は20分間だけなんですって!!

さぁ、競技開始。馬場には12個の障害物が設置されていて、これを15回跳びます。
15回の中には、2つの障害を飛んで1カウントとする「ダブル障害」や、3つの障害を飛んで1カウントとする「トリプル障害」が含まれます。

選手と馬の呼吸が合わず、馬が選手を振り落としてしまうこともしばしば…。近代五種の馬術では、短時間に初対面の馬の特徴をつかむことが大事なんですって。選手とお馬ちゃんの息が合ってるかどうか、ここは見逃せないポイントなのよね~(*^o^*)

それじゃ、馬を貸す全国の馬主さんってどんな人なのかというと…そのほとんどが乗馬クラブを経営している人なんですって。ということで、2020年の東京オリンピックでも馬を提供したいと考えている馬主さんの1人にお話を伺いました。栃木県の「壬生乗馬クラブ」代表・鶴見利光さんです。

「壬生乗馬クラブ」 代表 鶴見利光さん

鶴見利光さん

馬を提供する立場としては人馬の安全を最優先に考えています。そのために私は選手が安心して騎乗出来るような乗馬を提供しているつもりです。障害物の前でなるべく拒止しないように馬を調教しています。私のクラブの馬が走行するときはドキドキしながら、心の中で頑張れ頑張れと願っています。大事な馬を知らない選手に預けるわけですから、馬がけがをしたりしないか不安もありますけど、私が馬を提供することで選手も観客もみんなが近代五種を楽しんでいただけたらいいなと思います。

カラフルで色々なデザインの障害にも注目!

2つ目は、障害物のお話。4枚の写真をよ~く見て。馬術のコースに設置される障害物の写真なんだけど、色も形も様々なの。左上は馬の形を切り抜いたパネル、左下はイチゴちゃん、右上のモチーフは馬、そして右下は…馬車の車輪かな~?何だか見ているだけで楽しくなっちゃうな。これも近代五種の馬術の楽しみ方の1つなんですよ(^_^)

ロンドンオリンピックの時はイギリスの観光名所などモチーフにした障害物があったそうよ。日本近代五種協会によると、東京オリンピックで使う障害物は近代五種の国際連盟の希望を聞いて制作することになっていて、近代五種の歴史や日本の文化を取り入れたデザインになるかも知れないとのことでした。東京タワーとかスカイツリーとか浅草寺の雷門とかかな?楽しみ~♡♡♡

勝敗の分かれ目はラストの “レーザーラン”!

3つ目は、近代五種クライマックスのお話です。北京五輪後の2009年から「射撃」と「ランニング」はミックスされて「レーザーラン」として行われるようになりました。「レーザーラン」の前のフェンシングと水泳と馬術の3種目の合計点を1点=1秒に換算して上位の選手からタイム差スタート、射撃5的とランニングを交互に4回行ってフィニッシュした順番が最終順位となります。ちなみにランニングは800m。最後にこのキツイ競技を持ってくるとは、さすが、「キング・オブ・スポーツ」だわ(@д@)/?

最初の800mを走り終えたら今度はすぐに射撃です。息を整えて集中、50秒以内に直径およそ6cmの的に弾を5発命中させなくちゃいけないんだって。そしてまた走って、撃つ。トラックをいかに早く走れるか、走り終えたらいかに早く息を整えて正確に的を射抜けるか、それが勝負の分かれ目。いや~、それにしても、過酷、過酷な競技だわ。

ちなみに選手は、自分のレーザーピストルを使います。

過去に全日本選手権で3回優勝した経験があり、今は日本近代五種協会の理事を務めている立野宏幸さんにレーザーランの魅力をお伺いしました。

日本近代五種協会 理事 強化委員長
立野宏幸さん

立野宏幸さん

水泳、フェンシング、馬術は単体の競技になりますが、レーザーランのように、2つの種目が混ざった種目というのはめずらしい。「静と動」の組み合わせなので、選手の経験や精神状態が結果に影響してきますね。例えば、ランニングで順位が上でも射撃がうまくなければそこで順位が落ちます。逆にランニングがダメでも射撃で挽回すれば順位が上がる可能性があります。最後の最後まで結果がわからないところが、面白いですね。

日本近代五種協会によると、現在、日本の選手は42人なんですって。ロンドンとリオの五輪にはそれぞれ3人の選手が出場しましたが、残念ながらメダルには届きませんでした>o<)

瞬発力、持久力、技術力、集中力、精神力…、あらゆる能力が問われる「キング・オブ・スポーツ」=「近代五種」、知れば知るほど、深〜く、深〜く、楽しめそうですね(((;◔ᴗ◔;)))

(写真・文)東京オリンピック・パラリンピック実施本部スタッフ

                   
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