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2019年5月23日(木)

"なでしこ前夜"の開拓者!女子サッカー・高倉麻子監督

昨年度、アジアカップで2連覇を果たし、ワールドカップフランス大会での活躍も期待される女子サッカー日本代表“なでしこジャパン”。

そんな今のなでしこジャパンを引っ張っている監督を、もちろんみなさんご存じですよね?
そう、初の女性監督・高倉麻子さんです。

調べてみると、ものすごい経歴をもった監督だということが明らかになりました!

なでしこジャパン 監督就任会見時の高倉監督

片道3時間以上かけて練習へ通った中高時代

高倉監督がサッカーを始めたのは小学校4年生のとき。

もともとは野球をしていた高倉監督でしたが、いつも野球で一緒だった男の子たちが新しくできたサッカーの少年団に入ったのを追いかけるようにしてサッカーを始めました。当時女子の選手は珍しく、大会のたびにほかのチームの選手が見に来ていたそうです。

中学1年生になると、女子サッカーチームを探して東京のFCジンナンに入団します。新幹線がなかった当時、なんと高倉監督は地元福島から特急で片道3時間以上かけて練習場に通ったのです!福島と東京の往復は、中学校1年生から高校3年生まで6年も続きました。大変そうに思えますが、当時を振り返って高倉監督は「楽しすぎてわくわくしながら行っていた」と話します。

当時のサッカー雑誌に福島と東京を行き来しサッカーに熱中する将来性のある選手として取り上げられたこともありました。

15歳で日本女子代表初選出!

15歳、中学3年生で日本代表に選らばれた高倉監督。翌年のイタリア戦で代表デビューを果たし、その2年後に代表初ゴールを決めました。

1994年 広島アジア大会での高倉監督

しかし、親善試合などを通して、海外の女子サッカーとのレベルの差を感じたと言います。

日本女子サッカーリーグが発足!

高倉監督が大学3年生になった1989年、女子サッカー念願の全国リーグである日本女子サッカーリーグ(現なでしこリーグ)が開幕しました。

当時読売ベレーザ(現日テレ・ベレーザ)に所属していた高倉監督は、その年のベストイレブン賞を受賞しています。

さらに第4回(1992~1993シーズン)、第5回(1993 ~1994シーズン)と、最優秀選手賞を2年連続で獲得しました。

第15回全日本女子サッカー選手権(現・皇后杯)決勝  前列右端が高倉監督 後列左から2番目は澤穂希さん

女子ワールドカップで念願のベスト8入り!

1991年に、FIFA女子世界選手権(現FIFA女子ワールドカップ)が初開催され、高倉監督も選手として出場するものの、ブラジル・スウェーデン・アメリカを相手に全敗を喫しました。

しかし1995年に開催された第2回大会では、ベスト8まで勝ち進む飛躍を見せたのです!

その結果、女子サッカーが初めてオリンピックの正式種目となったアトランタ大会への出場権を獲得しました。

アトランタ五輪(1996)は残念ながら予選全敗 8番が高倉監督 7番は澤穂希さん

海外挑戦、そして引退…

その後、アメリカのシリコンバレー・レッドデビルズ に入団した高倉監督。しかし大きなケガに見舞われ、満足なプレーができなくなってしまいます。

翌年、ケガを抱えたまま日本に帰ってきた高倉監督は、4年間スペランツァF.C.高槻(現スペランツァ大阪高槻)に所属。懸命のリハビリを続け、再びピッチに立ちます。36歳までプレーを続けますが、2004年にアテネオリンピックの予選に勝ったなでしこジャパンが注目を集めるのを見て、女子サッカーの今後への心配もなくなり、引退を決意したと言います。

日本代表として79試合出場し30得点をという記録を残した高倉監督。女子サッカーのパイオニアとして“やり切った”上での現役引退でした。

ちなみに、この時「絶対に指導者にはならない」と思っていたそうです。

2011 JFA 公認S級コーチライセンスを取得

子供スクールやママさんサッカーのコーチをするなど、サッカーはずっと好きだったという高倉監督。引退からおよそ2年、女子サッカーの関係者から、若手選手の育成を手伝ってくれないかと声をかけられます。

育成で力になれれば…とサッカー界への恩返しのつもりで始めたコーチ業。「絶対に指導者にはならない」と思っていた高倉監督ですが、気づけばのめりこんでしまっていたと言います。

2011年には、ついに日本サッカー協会最高峰のライセンスである公認S級を取得します。

4年連続アジア年間最優秀監督賞を受賞

高倉監督はアジアサッカー連盟が選ぶアジア年間最優秀監督賞(女子の部)に2012~2015年の4年連続で選ばれています。

それもそのはず。2013年は、U-16日本女子代表を率いてAFC U-16女子選手権で優勝。2014年にはU-17の女子ワールドカップで日本代表を6勝全勝という圧倒的な強さでの初優勝に導きました。

さらに翌年には、AFC U-19女子選手権2015でも優勝を果たしています。

2015年AFC U-19女子選手権決勝 日本が2大会ぶり4度目の優勝

なでしこジャパン史上初の女性監督に就任!

なでしこジャパンをワールドカップ初優勝に導いた佐々木則夫前監督が2016年3月に退任。そのあとを継いで、なでしこ初の女性監督となったのが高倉監督です。

なでしこジャパン 新監督就任会見時。

2018年4月には、ワールドカップ予選を兼ねたアジアカップを負けなしで堂々の2連覇。そして第1回大会から8大会連続でのワールドカップへの出場権を獲得したのです。

この成績が評価され、高倉監督は6回目となるアジア最優秀監督賞を、2017・2018の2年連続で受賞しています。

女子サッカーの世界大会が存在せず、オリンピックの種目にもなっていなかったころから、サッカーへの愛と向上心で上り詰めた高倉監督。

指導者転向後は、U-16/U-17、U-18/U-19の各育成年代を、アジアや世界の舞台で優勝に導いており、これからのなでしこジャパンを担う人材を数多く育ててきました。

アジアで最も優秀な監督に導かれて戦う女子ワールドカップ2019.フランスの地で、なでしこジャパンはどこまで勝ち上がることができるでしょうか?みんなで応援しましょう!

2018年アジアカップを連覇したなでしこジャパン 世界でもトロフィーをつかめるか!?

                   
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