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2019年5月22日(水)

34年ぶりの金メダル! レスリング文田健一郎の驚異の肉体に迫る!

吉田沙保里選手や伊調馨選手など、女子選手の活躍が目覚ましい日本のレスリング。

ですが…男子も負けていません!!
文田健一郎選手はレスリング世界選手権グレコローマンスタイルで、日本に34年ぶりの金メダルをもたらしたのです!

文田選手が金メダルを取れたそのカギは驚異の肉体!?

グレコローマンスタイルって何?

文田選手のすごさをご紹介する前に、そもそもグレコローマンスタイルとは何かをご説明します!

レスリングにはグレコローマンスタイルとフリースタイルがあり、フリースタイルは全身への攻撃がOK。下半身へのタックルが攻撃の基本となる、いわゆる我々がよく目にするレスリングです。

一方で、グレコローマンスタイルは、上半身にのみ攻撃が可能なため、下半身へのタックルは禁止。上半身のみへの攻撃で投げ技を決めるのは容易なことではありません。

日本ではグレコローマンスタイルはあまり盛んではなく、中学生まで公式戦がないだけでなく、インターハイでも採用されていません。

そんな状況にもかかわらず、文田選手がなぜグレコローマンに出会ったのかというと…そのきっかけはお父さん。お父さんも以前はグレコローマンの選手だったのです!

幼い頃からレスリングを教え込まれた文田選手。しかしはじめはグレコローマンの魅力が伝わらなかったといいます。そこでお父さんは、中学生になった文田選手に毎日のようにグレコローマンのかっこいい映像集を見せ、ついにその魅力に目覚めさせることに成功したのです。

文田選手の武器は世界トップクラスの「反り投げ」

下半身へのタックルや、下半身を持ち上げての投げができないグレコローマンスタイルで、文田選手が得意としているのが反り投げ

頭の上を相手選手が通過するほどダイナミック!!

世界トップクラスと言われる反り投げを可能にしているのが体の柔軟性です。

文田選手は反り返ったときの背中のアーチが他の選手より深いので、一度持ち上げられてしまうと、アーチに沿って落ちていくしかなく、逃げ場がなくなってしまうのです!

文田選手の体はまさに全身バネ!そのトレーニングメニューは…

体重の倍以上の重りを付けたデッドリフト、人の肩を使った馬飛び、腕の力だけを使った縄のぼりを往復など超ストイックメニュー!!トレーニング中の軽やかな動きはまるで体操選手のよう!こうして、全身バネの文田選手の肉体が出来上がったのです!

体脂肪率は6%!驚きの減量メニュー

レスリング選手のもう一つの戦い、それは減量。

普段の体重が66kg、体脂肪率9%の文田選手は、公式戦の度に60kgまで体重を落とし、体脂肪率は6%になるといいます。

どうやってその減量を実現しているのかというと…

ようかんとブロッコリー!無駄な脂質をとらず、筋肉の回復に必要な糖分を素早く補給するためにようかんを食べているのだとか。

これを一日三食食べているというから驚きです。

トレーニングだけでなく、食事にもストイックな文田選手ですが、オフの日には猫カフェに行ってまったりするというかわいい趣味も…。

ライバル太田忍選手との激闘の物語

文田選手が印象に残っているというのがこの試合。

文田選手は2017年12月の全日本選手権の決勝で、太田忍選手に敗れます。

リオオリンピック銀メダルの太田忍選手は、文田選手の2歳年上の先輩。

社会人になった今でも、同じ母校の日体大で一緒にトレーニングをしています。

太田選手が初出場で銀メダルを獲得した2016年のリオオリンピックに、文田選手は練習パートナーとして同行していました。尊敬していた太田選手が世界と渡り合ったことで、「この人に勝てば世界トップクラスになれる」と、憧れから倒したいライバルへと意識が変わっていきます。

そしてリオ後の2016年の全日本選手権で、文田選手は太田選手を破り初の日本一に。そして翌年の世界選手権で金メダルを手にします。

先輩である太田選手の成し得なかった世界チャンピオンという快挙を成し遂げたのです。

このことは逆転された太田選手のプライドに火をつけました。

闘志をむき出しにしてトレーニングをさらに突き詰める日々。

そして文田選手が世界王者になってから一度目の全日本選手権、決勝。

文田選手が1点をリードし、残りは22秒。

一瞬の隙をつき、太田選手が文田選手に技を決め、試合は終了。

リングには、太田選手の歓喜の雄たけびが響きました。

世界王者のプライドはズタズタに裂かれ、追い打ちをかけるようにレスリング人生初の大けがをし、一度はすべてを諦めそうになった文田選手。

そんな時、目に映ったのは一心不乱に自己を高めようとする太田選手の姿でした。

勝ちたい、やるしかない、そんな想いが再び募ります。文田選手は再びトレーニングに打ち込みました。

それから一年、ふたたび全日本選手権の決勝で、文田選手と太田選手がリングで向き合います。

試合はきっ抗し、文田選手が1点上回る形で迎えたラスト30秒。

太田選手が勝負をしかけて文田選手を投げにかかりますが、文田選手の返し技が決まります。

そして試合は終了。

大けがを乗り越え、太田選手から教えられた意地とプライドで手に入れた勝利でした。

2人の戦いは、東京オリンピックの代表戦まで続きます。

同じ階級の2人のうち、絶対にどちらか1人しか出ることが出来ないのです。

互いが互いを刺激しあい、さらに強くなっていく文田選手と太田選手。

練習場所も同じ2人は、顔を合わせれば軽口も叩く仲良しの先輩と後輩です。

きっと東京オリンピックが終わった後も、ずっとライバルであり続けるでしょう。2人の男の熱い戦いをお見逃しなく!

                   
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