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2019年5月16日(木)

「日本で戦う息子へ」 リーチ マイケル 母からの言葉

ラグビー日本代表のキャプテン、リーチ マイケル選手。苦しい時も誰より走り体を張る選手として、監督やチームメートから絶大な信頼を得ています。リーチ選手はどのように育ってきたのか。5月12日の母の日を前に、NHKのラグビー取材班は故郷・ニュージーランドに暮らすリーチ選手のお母さんのもとを訪ねました。話を聞くと今のキャプテンの姿を想起させる様々な言葉が、お母さんからリーチ選手にかけられていたことがわかりました。

リーチ選手の母を訪ねて

ニュージーランド南島にあるクライストチャーチ。町の中心部から車で20分ほどの場所に、リーチ選手の実家はあります。

母のイヴァ・リーチさん。取材班を家に招き入れると、早速リーチ選手の大好物だという料理を振る舞ってくれました。

小麦粉などをこねた生地を薄く焼いた“ロティ”。イヴァさんの故郷・フィジーでよく食べられている料理です。

これに包むのが羊の肉がたっぷり入ったカレー。リーチ選手は何度もおかわりしたといいます。

「マイケル、帰ってきたらたくさん食べてね。」

料理の最中からカメラに向かって、笑顔で息子に語り掛けるイヴァさん。

そして、子どもの頃のリーチ選手にどのような言葉をかけて育ててきたのか、話してくれました。

「人に敬意を払いなさい」

リーチ選手は4人きょうだいの3番目。内気な性格だったという息子にイヴァさんが繰り返し伝えたことがありました。

イヴァさん

人に敬意を払う事です。私が育った家庭はとても厳格でした。誰をも愛し、恨んではいけないと教えられました。人を尊敬すれば自分も幸せになれるのです。

リーチ選手は5歳の時、イヴァさんのすすめでラグビーを始めました。イヴァさんにとって、グラウンドを駆けラグビーボールを追う息子の姿を見ることは、何よりの楽しみでした。

リーチ選手は15歳の時、日本への留学を決めます。その当時、母の心の内はどのようなものだったのでしょうか。

イヴァさん

実は日本には行ってほしくなかったのよ。最初は1か月の予定だったんです。私やニュージーランド恋しくなるからすぐに帰ってくると思っていたんですが、いまだに日本にいるんですもの。

キャプテンとなった息子へ

その後、リーチ選手は日本の女性と結婚し、6年前には日本国籍も取得しました。

5年前初めて日本代表のキャプテンを務める事になります。その当時のリーチ選手の姿は、イヴァさんの目には不安そうに映りました。

イヴァさん

自分のことより、周りの事ばかり気にしていて、失敗する事を恐れているようでした。でもそうではないよと言いました。まずは自分のやるべき事をしっかりやりなさいと。そうすれば結果はおのずとついてくるからと言ったんです。

リーチ選手がキャプテンとして初めて臨んだ4年前のワールドカップで、日本は3勝をあげて躍進。誰よりも体を張り、それでいて「自分はまだまだ」と謙虚な姿勢を貫くリーチ選手は、現在に至るまで代表チームを支え続けています。

現在、ワールドカップに向けオーストラリアで合宿中のリーチ選手に、イヴァさんからのメッセージを届けました。

イヴァさん

マイケル、見てる?かわいく映っているかしら?W杯の試合を見るし私も日本に行くからね。

イヴァさん

キャプテン、日本代表の幸運を祈っているわ。良い結果が出ますように。…あら、泣けてくるじゃない。幸運を!またね!


練習の合間、このメッセージ映像を見たリーチ選手は。

リーチ選手

なかなかお母さんは泣くことないんですけどね。いつもは試合を見て、僕に直接文句言ってくるから、結構大変なんですよ(笑)。
ワールドカップでは日本に呼んで、頑張っている姿を見せたいと思います。


キャプテンとして、日本に勝利を。母・イヴァさんも楽しみに待つワールドカップまで、あと4か月です。


                   
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