読み込み中です...

2019年4月17日(水)

競泳・大橋悠依 "遅咲き"エースの戦い

競泳の大橋悠依選手、23歳。(2019年4月現在)2020年の東京オリンピックで金メダルを目指す日本の女子のエースは、2019年4月の日本選手権、個人メドレーの2種目で3年連続の2冠を達成しました。

10代で台頭する選手の多い競泳界で、20代に入ってから代表入りした大橋選手はいわゆる「遅咲き」。初めて感じる「エース」としての重圧の中で臨んだ日本選手権。その裏にあった知られざる戦いに密着しました。

「最下位」から代表のエースへ

練習の合間、聞いているのは大好きな嵐の歌。コンサートに行った時のことを思い出して「大野君のソロパートが来たら、これや!これが聞きたくて来たんや!って聞いてます」と取材班に語る大橋選手。東京オリンピック後の夢を聞くと…。

大橋悠依選手

金メダル取ったら、嵐の番組に出て、共演したいです。

笑顔で2020年の夢を語る大橋選手。競泳界では“遅咲き”のキャリアを歩んできました。

2015年の日本選手権。200メートル個人メドレーに出場した大橋選手は、当時重度の貧血に悩まされていたこともあり結果は40位。最下位に沈みました。

大橋選手

「勉強して公務員になって、故郷の滋賀に帰ろうかな、と考えてました。」

それでも大橋選手は、食事を一から見直すなどして貧血を克服。
その後急成長を遂げ、21歳の時、初めて日本代表になったのです。

初めての重圧との戦い

2018年、ジャカルタで開かれたアジア大会。大橋選手は初出場ながら女子のキャプテンを任され、経験したことがない重圧にさらされます。金メダル候補として臨んだ200メートル個人メドレーで、まさかの2位。涙が止まりませんでした。

期待に応えたいという重圧に押し潰されてしまったのです。

大橋選手

「勝手にプレッシャーを感じ過ぎてたなと終わってから思いました。メダルが狙える位置にいるのはすごくうれしいし光栄だし、自分も期待されてるならそれに応えられる選手になりたいです。」

大橋選手を指導する平井伯昌コーチは、これまで数多くのメダリストを育ててきました。平井コーチは、大橋選手は世界で戦う経験が足りておらず、本当に強い選手になりきれていないと指摘しました。

平井伯昌コーチ

「勝負って何だろうとなった時に、相手じゃなくて100パーセント自分の力を出せることだと。自分に対する厳しさが一番だと話をしたら、大橋はちょっと、涙が出てましたけどね。まあ大橋は『頂点の一歩手前』だと思うので、これから感じてくれればいいことで。これからがきついところじゃないかなと思います。」

心の強さを求めて猛練習!

日本選手権まで1か月、スペインで最後の合宿に入りました。日本選手権では派遣標準記録を突破して、2位以内になれば世界選手権の代表に内定します。大橋選手は厳しい練習に打ち込むことで、大会の重圧に負けない心の強さを手に入れようとしていました。

合宿場所は標高2300メートルの高地。すぐに呼吸が苦しくなる中、徹底的に追い込みます。

「自分と対話をした時に、弱気になっている自分が少しでもいると勝てない。」

高地合宿は3週間、すべての練習をやり遂げました。

高まる注目の中、世界へ

迎えた日本選手権。池江璃花子選手と萩野公介選手が欠場し、大橋選手にはかつてないほどの注目が集まります。大橋選手は力を出し切ろうと、自らを奮い立たせていました。

大橋選手

「派遣記録がきれなかったとかそういう状況になっても、しっかり気持ちは強く持って、挑めたと言えるように。」

400メートル個人メドレー決勝。序盤から攻めの泳ぎを見せます。疲れの出るレース後半も自身の日本記録に迫るペースで泳ぎ、フィニッシュ。日本新記録はなりませんでしたが、力を出し切りました。

この経験を糧に、世界との戦いに挑みます。

大橋選手

「自分の気持ちをどうやって上げていくのかとか、今回は精神的なところで一番課題を感じたと思っているので、なんとか夏の世界選手権までに、できていければなと思います。」

                   
※NHKサイトを離れます

関連記事

    人気の記事ランキング

      記事ランキングをもっと見る

      最新の記事