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2019年4月17日(水)

風に向かって進め!セーリングで究極のポジティブ思考を学ぶ

人生という船旅は、決して追い風ばかりではありません。むしろ、人生の大半は向かい風。思うようにはいきませんよね。
そんな時、涙目で海をぼーっと見つめる必要は、もうありません。
海を疾走するセーリングを学ぶのです!
なぜなら、セーリングは、向かい風でも前に進めるんです。そう、前に!
なんだかワクワクしてきませんか?
オリンピック競技にもなっている人気のセーリングを学べば、あなたも究極のポジティブ思考が身につくはず!?

こんなに種類が!

セーリングとは、帆を張った船で風を受けて進み、順位を決める競技です。

使用する艇(てい)や乗る人数によってその種目はさまざま。上図のRS:X級というのはいわゆるボードセーリング(サーフボードに帆をつけたもの)のことです。
今回ご紹介するのは、日本人選手がメダルを獲得したこともある470(よんななまる)級です。

なぜ470級と呼ばれるのか、理由は単純。

艇の全長が470cmだからです。そのまんまでしたね。
さあ、この艇を大解剖して、まずはヨットの仕組みを知りましょう!

大事な帆は、メインセールとジブと呼ばれる2枚。

追い風の時には追い風専用のスピネーカーが助太刀します。

艇の下には進路を決めるための舵と、安定のためのセンターボードが付いています。

470級に乗り込むのは2人。

座っている右の選手は舵とメインセールを操作。
左の選手はハイクアウトといって、艇から大きく身を乗りして艇の重心を調整している最中です!

ヨットが進む仕組みとは?

470級のレースは、さまざまなブイ(浮標)を回りながら、決められたコースをいかに速くゴールできるかを競います。そのため、追い風の時もあれば向かい風の時もあります。

さあ、ここからが今回のキモ。いったいどうやって向かい風の中で前に進むのか??

風上に進路をとるため、風(紫色の矢印)に対してこの(黄色の線)ように帆を張った場合。
斜めに風を受けると、オレンジの矢印のように揚力(ようりょく)という力が働きます。しかし、これだけでは横に流されてしまいます。


では水中を見てみましょう。

風を受ける帆のように、水の流れを受けるのは、艇の中央にあるセンターボード(下図の赤の線)。

こちらも水の流れに対して横向きに揚力が働きます(オレンジの矢印)。
センターボードに生まれた揚力と船の揚力。

水と風で生まれた2つの力が合わさると、あら不思議、風に対して45°の方向に進めるのです!


…えっと、つまり、どういうこと?

とにかく、ヨットが風に対して45°の方向で進める!ということだけ覚えていただけたらOKです!

実際のレースでは、方向転換を繰り返してジグザグに進みます。

風上に向かって進む中で方向転換することを”タッキング”といいます。艇の中にあるたくさんのロープを操り、帆の向きと重心を変えなければならず、この“タック”=調整作業をいかに2人で息を合わせて素早く行うかが、勝敗の決め手です。

勝負はスタート前から!位置取りを巡る攻防

参加する艇の数によって、スタートラインの長さが変わるセーリング。

「スタート地点は風下から」とだけしか決まっていないので、ラインのどこからスタートしてもOK。よってこの位置取りが大事なんです!

先ほども説明したように、艇はブイまではジグザグ進むことになります。どのようなジグザグにするかは、艇によって自由。したがって、効率よく風を受け、理想の進路を進めるように、スタートの位置取りが大事という訳です。なるべく風が強いところを目指して走りださなくてはいけません。
白波が立っている部分を見極めて、少しでも風の強いところを探るんです!

ライバルに航路を譲りましょう

そんなに好き勝手にジグザグしていたら、他の艇とぶつかっちゃうんじゃないの?と思ったアナタ!鋭い!

そう、時には艇同士がぶつかりそうになったり、一方の艇が突っ込みにいったりすることもあります。

しかしその場合、右側から風を受けている艇が優先されるので、他の艇は進路を譲らなくてはいけないのです。

このように、他の艇の位置も配慮しながら艇を進めていかないと、勝利はありません。

ちなみに、セーリングでは体重の軽い選手の艇と、重い選手の艇、どっちが有利でしょうか?

答えは五分五分。

体重の軽い選手の艇は、風を推進力として素早く進むことができますが、水面が荒れた場合は安定感を失いスピードダウンしてしまうことがあります。一方、体重の重い選手の艇はその分安定感があるので有利になります。このように、天候によっても試合成績が大きく変わってきます。

体力と頭脳を駆使し、追い風や向かい風をいかに味方につけて速くゴールするかが勝負のセーリング。選手たちの奮闘を見ていると、ポジティブ思考になれるはず、です!

                   
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