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2019年4月5日(金)

東京五輪出場決定!バスケ・篠山&ファジーカスが語る!

3月31日未明。国際バスケットボール連盟の理事会で、東京オリンピックで男女ともに日本に開催国枠が与えられることが決定しました。特に男子は実に44年ぶりのオリンピック出場。最後に出場した1976年のモントリオール大会以降、長い低迷期を過ごし、2020年も開催国枠が確約されない厳しい状況から、日本代表は驚異の逆襲を見せました。

愛称の「アカツキファイブ」の名の通り、長い夜を終わらせた日本は世界を驚かせられるか。代表チームのキャプテン・篠山竜青選手と、日本国籍を取得し代表の大きな武器となったファジーカス ニック選手が語りました。

祝・五輪出場決定!

篠山竜青選手とファジーカス ニック選手はともにBリーグ・川崎ブレイブサンダースに所属。3月31日、Bリーグの試合を終えた後、サンデースポーツ2020に生出演しました。代表キャプテンの篠山選手は明るく時にユーモアも交えながら、ファジーカス選手は通訳を介しつつ時に自らの日本語で、率直な今の思いを語ってくれました。


大越健介キャスター(以下、大越)
まずはオリンピック出場おめでとうございます。

篠山竜青選手(以下、篠山)
ありがとうございます!

大越
キャプテンの篠山さん、東京オリンピックへの出場は、開催国枠の獲得というアドバンテージはあるにせよ、決定までの道のりはとても長かったと思います。率直な今の気持ちを聞かせてもらえますか。

篠山竜青選手

篠山
いや本当にそうですね。オリンピックの開催国枠が決まる上では、この1年半に渡ってやってきたワールドカップ予選、それがオリンピックの枠を日本に持ってくる一番の要因と言われていて。本当に緊迫した中でこのワールドカップ予選を戦ってきましたけど、今は本当にホッとしてる気持ちが一番大きいです。

大越
そのワールドカップのアジア予選、途中から日本代表としてチームに加わったのがファジーカスさんです。ファーストネームがニックなので、母国のアメリカではニック・ファジーカス。だけども私たちは今日あえて、ファジーカス ニックさんと呼ばせていただきます。というのも、日本の国籍を取得されたんですよね。日本代表として戦うモチベーションというのはどのようなものでしょうか。

ファジーカス ニック選手

ファジーカス ニック選手(以下、ファジーカス)
とにかく日本でバスケを発展させたいと思っています。日本でもっとバスケの人気が出るようにしたいですね。

大越
ファジーカスさんはNBAのプレーの経験もお持ちで、日本に来て7年。その中で、日本という国、日本のバスケットボールをやっぱり好きになっていただいたということですか。

ファジーカス
Yes!日本は大好きです。来日して、日本のすべてがすばらしいと思いました。日本のすべてが好きです。

五輪への課題は「世界での実績」!

副島萌生キャスター(以下、副島)
ではここまでの日本代表がオリンピックの開催国枠を獲得するまでの道のりを振り返りましょう。オリンピックのバスケットボール競技に出場できるのは、男女ともに12チームと狭き門。世界ランキングで見ると日本は、女子が10位なのに対して男子は48位。これを受け国際バスケットボール連盟は日本男子の競技レベルを懸念し、「日本男子チームの開催国枠は保証できない」としてきました。そこで日本に出された条件が「国際大会で実績をあげること」。そのために、ワールドカップアジア予選を勝ち抜き、8月のワールドカップに出場することが重要とされていました。そして始まった1次予選、フィリピン(世界ランキング31位)、オーストラリア(11位)、台湾(57位)と2試合ずつ戦いますが、初戦から4連敗でいきなり窮地に陥りました。

ラマスHC率いる日本は4連敗スタート

大越
篠山さん、この時の心境はどうだったんですか。

篠山
応援してくれた皆さんにも本当に残念な思いをさせてしまっていたと思います。プレーしている僕らも、このままで本当に大丈夫なのかという気持ちでした。ワールドカップ予選を戦うというだけでなくて、その先にある東京五輪への心配もありましたし。やっぱり、どうしてもチームの雰囲気としては、暗かったなっていうのは今も覚えてますね。

副島
その窮地に、チームはスローガンを打ち出します。
「日本一丸」。
キャプテンの篠山選手が自ら筆をとり、力強く書き上げました。

篠山
自分で言うのもあれですけど、すばらしい字だと思います!

大越
どんな思いを込めて書いたんですか。

篠山
4連敗のあとで書かせてもらった字なんですが、ここから可能性が少しでもある限り、やっぱり上を目指そうと。選手はもちろんですけど、スタッフもそうですしファンの皆さんも含めて、本当に「一丸」となって、ここから戦っていこうよって思いで、筆をとりました。

副島
このスローガンに加えて、このタイミングでチームにもうひとつ朗報が飛び込みました。それが「Bリーグ最強の外国人選手」と評されるファジーカス選手の日本国籍取得の申請が通り、日本代表に加わることになったんです。

大越
篠山さん、ファジーカス選手が日本代表に加わった時は、やっぱり力強いなって気持ちにはなりましたよね。

篠山
もちろんですね。Bリーグの川崎でも同じチームでずっとプレーをしているので、得点力、リバウンド、色々な面で彼には日頃から助けてもらっていました。その彼が代表に入るということは、絶対にチームに大きな変化が来るだろうなっていう感覚はありました。

オーストラリア戦は特別な夜

副島
4連敗後、負ければ予選敗退の可能性もあった第5戦の相手は世界ランキング11位と格上のオーストラリア。前回の対戦では58対82と24点差で完敗しているんですよね。しかし、この一戦を前にファジーカス選手はこう語りました!
「日本はオーストラリアに負けてきたけど、ファジーカスがいる日本はまだ負けたことがない」
Super Cool !!な言葉ですね!

ファジーカス
オーストラリアとの試合は素晴らしい試合でした。今まで日本代表はオーストラリアに勝ったことがありませんでした。日本のバスケ界にとっても、特別な瞬間になると思いました。

大越
このひと言がチームに与えた影響はやっぱりありましたか?

篠山
やっぱり彼らしい、さすがのコメントだなと思いましたね。この言葉を聞いて、オーストラリアを驚かしてやろうっていうみんなのモチベーションがグッと高まったと思います。ファジーカスはプレーだけじゃなくて、こういうコメントであったり、練習に対する姿勢であったりの部分でも日本を変えてくれたのかなと感じます。

副島
そのオーストラリア戦、日本の勝利は厳しいとの声が大半でした。しかし日本はこの試合、ファジーカス選手が代表デビュー戦でチーム最多の25得点をあげました。まさに有言実行でしたね。

ゴール下で存在感を発揮したファジーカス選手

ファジーカス
この試合、八村塁選手が最初から調子が良くて、彼のおかげで試合はいいスタートを切る事が出来ました。そこで私は最後のところ、なんとかフィニッシュしたという感じでしたね。

八村とファジーカスがともに活躍!

副島
試合は接戦で進み、終了間際。あと1本決めれば勝利が大きく近づくという場面、魅せたのが篠山選手でした。ものすごいスピードで駆け上がりレイアップシュート。そして試合は1点差で勝利!篠山選手のシュートはまさに勝利を決定づける形になりましたが、特別な思いがあるんじゃないですか。

終盤、篠山選手のレイアップシュート

篠山
このシーン、実は僕もう疲れてヘトヘトで、ボールが手元に来た瞬間、リングに向かうかどうか迷ってたぐらいだったんです。でも本当に会場の声援がすごくて、声に体を押されるってこういう事なんだなっていうのを、初めて体感したというか。それぐらい声援に後押しされた、そういうシーンでした。いやあ、もっとテレビで使っていただきたいシーンですね。これも「スーパークール!」ですから(笑)!!

副島
たしかにそうですね!



これで勢いに乗った日本。その後は2次予選を含めて怒とうの8連勝!見事予選を勝ち抜いてワールドカップ出場を決め、オリンピックにつながる「国際大会での実績」に近づきました。

「ビッグスリー」と「国内組」の奮起

大越
そして、この連勝でファジーカス選手と共にその大きな立て役者となったのがアメリカでプレーするふたりでしたね。

八村と渡邊にファジーカスを加えて「日本のビッグスリー」

副島
NBAのドラフト一巡目候補、八村塁選手と日本選手2人目のNBA選手となった渡邊雄太選手。篠山選手はこのふたりの躍動をキャプテンとしてどのようにご覧になってましたか。

篠山
本当に「日本人らしからぬ」と言うか。高身長で手も長い、そして運動能力が非常に高くて今までの日本にはいなかったようなタイプの選手たちです。本当に個で打開できる選手だなと思います。

大越
ファジーカス選手と八村選手と渡邊選手は、ファンからは「日本のビッグスリー」とも呼ばれていますけれども、ご本人はどのように受け止めてらっしゃるんでしょうか。

ファジーカス
その呼び方はカッコイイね!とても面白いです。特にSNSやインターネットで「ビッグスリー」と呼んでくれてるのを見ると、自分でもとても面白いですね。

大越
日本は予選を勝ち続けてW杯の座をつかむわけですが、八村選手や渡邊選手はアメリカのスケジュールの関係で予選途中にチームを離れました。「ビッグスリー」のうちファジーカスさんだけになっても、ラスト4戦日本は全勝しましたよね。篠山さん、やっぱりこれは国内組、Bリーグの選手たちの活躍、頑張りがあったからだと言えるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

最後はBリーグ勢の活躍でW杯を決めた

篠山
やはり3人が途中からチームに参加したことによって、ほかの選手もかなり刺激をもらえたと思います。例えばベテランの竹内譲次選手は、本当にこの予選の中で試合を経ていくごとに活躍してくれました。比江島慎選手も海外挑戦としてオーストラリアリーグでプレーしました。富樫勇樹選手馬場雄大選手も、非常に躍動してすばらしかった。本当にいろんな変化があったかなと思います。そうやって「国内組、Bリーグ勢もステップアップしてるんだぞ」ってアピールしたいというモチベーションがね、やっぱりみんなに出てきたと思うので、そういう意味では最後の4連勝というのは非常に意味があるなと思います。

W杯、その先の五輪へ!

大越
さあ、日本は来年のオリンピックの前に、いよいよ今年のワールドカップということになります。グループEで日本と戦うのは、アメリカ(世界ランキング1位)、トルコ(17位)、チェコ(24位)。どうでしょうか、今の日本の勢いであれば、そこに更に八村選手と渡邊選手が加われば、トルコとチェコには勝てるという範囲にあるんじゃないですか。

篠山
世界的な見られ方でいうと、やはり日本はまだまだ格下のチームだと見られていると思います。だからこそ僕らは気負いなく、プレッシャーなしで、本当にチャレンジャーとして臨めるんじゃないかなと思うんですね。チェコとはリオオリンピックの予選で過去に対戦した経験がありますし、今の日本がどれぐらいの位置にあるのか知る上でも、非常にいいグループに入れたんじゃないかなって思います。

大越
ファジーカス選手の母国・アメリカは世界ランキング1位。そのアメリカとの対戦、楽しみじゃないですか。

ファジーカス
スゴイ楽しみですね!でもアメリカとの試合はチョット難しい。トルコ&チェコには、たぶん勝ちます。「ビッグスリー」もはじめて全員が一緒にプレーします。今日本代表は勢いに乗ってます。その流れでね、多分トルコとチェコには勝てると思います。

大越
ぜひワールドカップで実績を残して、オリンピックでも大化けした日本、見せていただきたいと思います。本当にありがとうございました。

篠山&ファジーカス
ありがとうございました!



                   
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