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2019年3月27日(水)

開幕直前!セ・リーグ監督座談会完全版!前編プロ野球3月29日開幕!

29日に開幕する今年のプロ野球。サンデースポーツ2020では今年もセ・リーグ6球団の監督に集まっていただき「監督座談会」を開催!その内容を完全版として、前後編で公開します!

質問1:この座談会に来るのはイヤだった?

開幕まで10日余りとなった今月18日。東京のホテルの会場にセ・リーグ6球団の監督が集まりました。

広島・緒方孝市監督。
ヤクルト・小川淳司監督。
巨人・原辰徳監督。
DeNA・アレックス・ラミレス監督。
中日・与田剛監督。
阪神・矢野燿大監督。

それぞれ、どんなホンネが飛び出すのか。大越健介キャスターと副島萌生キャスターの司会で、座談会スタートです!

副島
開幕直前のお忙しい中、みなさん集まっていただきどうもありがとうございます!シーズン開幕を前に、監督のみなさんが感じたり考えたりしている「ホンネ」を語っていただきます。


本音ですか?

大越
本音でお願いします!せっかく忙しい中集まっていただいたので、ちゃんと「歯ごたえある」質問をさせていただこうと思います。よろしくお願いいたします。


みんな、質問以外のことは答えないようにしようね(笑)

サンデースポーツの元キャスターでもあり、監督として百戦錬磨の原監督から強烈な(?)ジャブを頂きつつ、最初の質問へ!

副島
ということでまず手始めの質問!「正直ここに来るのがイヤだった」。

お手元に〇と×の札があります。イヤだったという人は〇、イヤではないという人は×の札をお出しください。

緒方監督:〇
小川監督:〇
原監督:×
ラミレス監督:〇
与田監督:×
矢野監督:×

大越
(!)おおー、答えが分かれましたね!あれ原さん、「×」ということは来たかった?


いや、来たかったわけじゃないけども!僕は「野球界のため。セントラルリーグのため」という部分での義務感ですね。ええ。

副島
ありがとうございます。

大越
緒方さんは?「〇」来るのがいやだったということですが。

緒方
いや毎年思っているんですけどね(笑)。この時期は、いろいろ考えることが多くて…。

大越
手の内もあんまりさらしたくない…?


広島から東京、遠いですしね

緒方
そうですね(笑)。

大越
距離的な問題ですか!…というようなかたちで質問させていただきます。

質問2:正直、○○と戦うのはイヤだ

副島
二つ目の質問です。「正直、○○と戦うのはイヤだ」。

大越
この○○はチーム名ですね。

副島
お手元に自分のチーム以外のチーム名が書かれた札があると思うんですが、そちらを前に出していただければと思います。

大越
ちょっと考える時間が必要ですかね。1チームがありがたいですが、どうしても難しいということであれば複数でも。

するとここでヤクルト小川監督。広島の札に手をかけつつ、そのほかの札も一気に手に取ります…!

大越
いやいや全部っていうとちょっとファンが心配になりますんで(笑)。


ここでカメラはとらえました!小川監督のやり取りを横目に、広島の札を手に取る阪神・矢野監督の姿を…しかし!

副島
それではせーの、でお願いします。せーの!…あれ、みなさんなかなか出さないですね。

ここで監督同士の心理戦が!誰も札をあげないのです!すると先陣を切ったのは巨人・原監督!



僕はないです。

与田
僕もないです!

緒方
僕も。


だって、それが我々の仕事ですからね。例えば、夏過ぎてね、対戦成績とか相性悪いとか、そういうのが出てきたらともかく、4月からそんなことで怯えてたら始まらないよね。

矢野
はい…(苦笑)。

結局、全チーム答えは「なし」ということに。
とはいえそれでは話が進まないので、あげそうだった監督に聞いてみましょう。

副島
大越さん…先行き不安ですね、この座談会。

大越
ちょっと我々の頭ではとても及びがつかない答えでしたね。でもちょっと小川さん、一瞬あげようかなという感じがありましたけど。

小川
去年の戦いからすれば、やっぱりうちはマツダスタジアムで負け越してて、広島相手のゲームが非常に戦いにくいという思いがあったので、そこで広島とあげようかなと思ってました


広島のスタジアムはそんなにすごいんだ。高橋由伸(前監督)もそう言ってました。ラミレス監督もそう言ってましたね。

大越
やっぱり去年の広島は強かったなというのは実感としてお持ちですか?ラミレスさん。

ラミレス
特に試合終盤ですね。序盤はそれほど感じないですが、終盤になればいつも逆転するし、終盤になると、どのチームでも広島は倒せないというような、広島からしたら「自信」みたいなものも感じました。終盤の逆転というところがすごく怖いところがありました。

大越
小川さんがね、あえて言えば広島ですとお答えになったので、実は去年の成績を振り返ってみたいと思うんです。

たらればの順位表ですが・・・

大越
たしかに広島はダントツに強く、勝率も高かった。でも、「たられば」なんですけど。ヤクルトの小川さん、去年対広島戦、6勝19敗だったところを、もう4つ勝っていたらということを考えてみたんです。広島に対して10勝15敗、そうするとね、このボードの通り、実は勝率1位になってたんですよ、ヤクルトは。

小川
…「たられば」ですね(笑)

大越
でも寝るときこんなこと考えたりしませんか?

小川
いや、とにかく広島には歯が立たなかったというイメージなんでね。昨シーズン、石井コーチと河田コーチが広島からヤクルトに移ってきたんですよ。それでもやはりその広島の強さ、ここぞの時の守備力であったり、ここぞの時の打撃が非常にね、言い方はオーバーですけど脅威だったなというのがシーズン終わってみての感覚でした。

各球団が口をそろえる昨シーズンの広島の強さ、では今シーズンの戦いは?ということで次の質問に。

質問3:実は広島の弱点を知っている?

大越
「広島の弱点を知っている?」。これは〇か×かで。ぜひ本音でお願いします。

副島
それでは、どうぞ。

緒方
・・・これ、わたしは出さなくていいんですか?

(一同爆笑!)


あなたも正直に言いなさいよ(笑)!

緒方
いや、知ってます。全然知ってますよ!〇です!

思わぬところで原監督と緒方監督の火花が散りました(?)が、各球団の札を確認すると。

大越・副島
(!)みなさん「×」ですか!?

大越
ちょっとこれはまず新人監督のお二人にきいてみましょうか。与田さん、打つ手なしってわけじゃないでしょう?

与田
そうですね。うちは運よく、昨年は広島さんに勝ち越しをさせていただいてはいるんですけど、やっぱり自分の目で確認をしてみないと。外から見ていても広島に「弱点」があるようには、なかなか見えないもんですからね。

大越
去年は広島戦で14勝11敗で勝ち越してますよね。外から見ていてやっぱりそれには理由があったと思うんですが。

与田
あくまでデータでしかありませんから。数字で見たり、過去の映像を見たりはしましたけど、なかなか簡単にこれが弱点だというところまではいかなかったですね。

大越
もうひとりの新人監督としては矢野さん、いかがですか。

矢野
今年に関して、丸くんが抜けたりしても、チームバランスはやっぱりすごくいいですしね。僕は去年2軍を見てましたけど、2軍の選手の中から、選手が抜けた穴もしっかり埋められる可能性のある選手たちがいると思います。あとやっぱりチームが熟成されてきたというか、「野球を知っている」選手たちがすごく多いので、トータルバランス的にはすごく穴が少ないなとしか見えてないですね。

このままでは今季もセ・リーグは広島一強?という状況を打開するために原監督に話を振ると、出てきたのは意外にも昔の思い出…?

大越
このままだと広島一強になりそうなんで、原さん。ここで一発くさびを。


昔はですね、広島市民球場というね、夏場になると非常に暑くて大変でね。昔はカープは「こいのぼりの季節までは」調子いいよ、みたいなことを我々も思っていたんですけどね。でも、今は環境が良くなりましたね。まず球場がいい。プレーをしていても快適で、ロッカーにしてもダグアウトの中にもクーラーができていたりね。環境面がカープはとてつもなく良くなってますよ、で、素晴らしいファンのなかでプレーできている。そういう部分がこのところのカープの強さを手伝ってるのではないかなと。昔の広島市民球場のときというのは、相手として戦ってても、この本拠地でずーっと試合するのは大変だろうなというような、そういうのはあったよね。(一同笑)

大越
今になったから言えることですよね(笑)。緒方さん、全員持ちあげてあとで落とす作戦かもしれませんよ!

緒方
そうですね…。でも先ほど原さんが「環境が良くなった」といわれても、他球団と変わらない、やっとそこに並んだだけであって。うちからしたら、遠征を考えれば地理的にものすごくハンディだと思いますよ。関東遠征にしても、今は6連戦が当たり前ですからね。移動日なしでそのままゲームに入らなくてはいけない。その点で非常にうちは過酷です。

大越
その過酷な状況でも勝ってきていて、みなさんなかなか弱点が見当たらないということなんですが、当然のことながら、緒方さんはご自身のチームの強いところも弱いところもわかってらっしゃる。これを聞くのはちょっと酷かもしれないけど、あえて今不安なところがあるとするとどこでしょう?

緒方
今は「チーム作り」ですね。先ほど矢野監督から言われたとおり、主力の抜けた穴というのは大きいです。丸だけではなく新井というベテラン選手も抜けたわけですからね。その穴というのは簡単に埋まらないと思っています。いかにそこに若い新しい力が出てきてくれるか。そこを鍛えて一人前にしていくか。そういうチーム作りからまずスタートしていますから、厳しい戦いになると思います。

ここで緒方監督の口から、「あの選手」の名前も出たところで…次の質問!

質問4:正直、巨人の大型補強はうらやましい?

5年ぶりのリーグ制覇を狙う巨人は、広島から丸佳浩選手を獲得。パ・リーグ王者の西武からは炭谷銀仁朗選手。さらに実績のある中島宏之選手や岩隈久志投手、新外国人のビヤヌエバ選手、クック投手など、総額35億円以上とも言われる大型補強を実施しました。

炭谷、丸のFA組にビヤヌエバら新外国人も補強

他の5球団、本音のところではどう思っているのでしょうか?6人の答えを見てみると…!

緒方監督:〇
小川監督:〇
原監督:×
ラミレス監督:×
与田監督:〇
矢野監督:×

大越
これも微妙に分かれました。緒方さん、「マル」と上げられましたが。

緒方
はい、ええやはり・・・(?)

なぜか周囲からクスクス笑いが…。実はこれは…。

副島
すいません、私から補足しますと、「マル」と「丸選手」をかけたギャグです。

緒方
え?あぁそういうことですか!ちょっと真面目に答えようかなと考えてたんですけど!(一同笑)

副島
すみません…(笑)。

大越
スベるの慣れてますんで(笑)。

大越キャスターからの思わぬ変化球(?)がありましたが、気を取り直して本題へ。「巨人の補強はうらやましい?」に「〇」と答えた緒方監督。そのこころは。

緒方
やはり一年一年戦ってきて、優勝しても「ここはもっと強化していかなくては」という部分が見えますからね。そこですぐ大きな補強ができるのは、現場を指揮する監督としては非常にありがたいことですよ。

大越
原さんがね、ご自身であえて「×」って出されたんですけども、大型補強ってメディアから言われるのはちょっと迷惑かなって感じですか?


ええ、まあ今回はFAで二人の選手を獲得することができました。まあ日本のルールの中ではね、FAで選手を取ったらプロテクト制度でプロテクトできる選手とできない選手もいますから、足し算ばかりではないですからね。そういう意味では、まあまあまあ、「大型」とかいうことではなくて、いい補強ができました。ということだと思いますけどね。

大越
なるほど。ラミレスさんは「×」、全然うらやましくないよと。DeNAは、今年の補強は小規模でしたけども、うらやましくないというのはなぜでしょうか。

巨人時代のラミレス監督

ラミレス
僕も現役時代は、この「大型補強」の中のひとりでヤクルトからジャイアンツに移籍したんですが、やはり選手の将来のことを考えれば、いい条件を出すチームに移籍するのは良いことです。原さんのおっしゃるとおり、ルールをしっかり守って移籍してるので、監督としてそれに対してうらやましいと思ったりとか、そういうことはないです。

大越
与田さん、正直に「〇」とえらばれました、中日も補強は小規模でした。

与田
そうですね、選手はほとんど変わってないです。今いる選手たちの底上げというのは当然やっていかなければいけない中で、「補強」というよりも選手を「動かせる」という意味で「〇」です。外部から選手が入ってくることでお互いに意識をして、ライバル心というかね、そういったものが動きとして出てほしいなとは感じました。

大越
原さん、やっぱり強い選手を呼んだからチームが強くなるという短絡的なことではなくて、いいメンバーの刺激が生まれることがむしろ大事だということでしょうか。


まあプロ野球ですからね、そのルールの中で、いい選手がFAになってチームに必要とあらばこちらも手をあげると。そういうことがプロ野球の発展になるわけですから。それは、どうこう言われたくはないですよね。

ラミレス
もちろん監督としては、やはり欲しい選手を獲得するというのはどの監督もやりたいことだと思います。どの監督も勝ちたいと思うのは当たり前ですから。それに歴史的にジャイアンツでプレーしたいということを、多くの選手が夢見てるということだと思うので、それを止められるものではないでしょう。だからその点に対していろいろと思わずに、自分は自分のチームを作っていくということが重要だと思います。

大越
小川さん、補強について僕らメディアはすぐニュースで大きく取り上げるんですけど、実際はどうでしょう。補強はどういう意味を持ってると思いますか?ちょっとマスコミ騒ぎすぎですか?

小川
あの、チームの弱点を補うという意味では非常に大きな戦力となるのは間違いないと思うんですけど、やはり球団の方針っていうことで言えば、ドラフトでとった選手を育成する、やっぱりそこが一番の大きな目的となります。そういう選手たちにとっても、FAでとる大物選手の補強は、育成していく上での刺激という面で非常に大きな影響がでてくるんじゃないかなと思います。そういう意味でも、補強というのは非常に効果はあります。まあうらやましいなと思いますけど。

大越
小川さんは、率直な気持ちをおっしゃっていただけるので本当にありがたいなと思います。矢野さんも「×」を出されましたね。

阪神がFAで獲得・西とガルシア

矢野
うちもFAで西とガルシアを補強させていただきました。でも、僕の中で大事にしたいなというのはやっぱり、タイガースファンが何が一番喜ぶのか。それを考えたときに、生え抜き選手が軸になっているチームが、タイガースファンに一番喜んでもらえるんじゃないかなと思うんです。でも同時に勝つことも必要ですし、補強ということももちろん必要なので。それは並行してやっていくべきだと思います。タイガースも補強しておきながらですけど、やっぱり軸になる生え抜きの選手をしっかり育てたいという気持ちは強いので、そっち側をしっかり頑張っていきたいですね。

大越
ラミレスさんにお聞きしたいんですけど、特にアメリカの大リーグの文化だと、もちろんチームの生え抜きの選手は、ファンが多いと思います。でも同時に移籍も日本より日常的に、当たり前のように行われますよね。その日本のプロ野球の文化と、アメリカの野球の文化に違うところを感じますか?

ラミレス
もちろん日本の野球とメジャーリーグには違いがあると思うんですけど、日本の野球もだんだん変わってきていますよね。たとえばベテランである程度の「名のある選手」はかなりいいお給料をもらっていて、FAになるとさらにその金額が上がります。その選手にその金額を払う価値があると考えるチームがいれば当然チームを移る。日本もだんだんそうなりつつあると思います。アメリカは今、これが異常なほどの金額になっていて、たとえば総額300億円以上の契約もどんどんでてきています。日本はそこまでではないですが、やっぱりプロ野球もビジネスなので、だんだんそういう方向になるのではないでしょうか。

大越
ビジネスの方向にまで話が進みましたが、僕ら野球ファンとしては選手の活躍を祈ることがまず一番です。今回の補強の焦点、それは丸選手だったと思いますが、どうでしょう原さん。丸選手は活躍しそうですか?

丸のバッティングには原監督も期待大!


するとおもいますね。非常に強さをもってます。技術もさることながら、やっぱりメンタル面も含め、体全体の強さというのは非常に大きなパワーを感じますね。

大越
このところは打順は3番で使ってますね。2番という構想も聞いていましたが、今は3番の方向が固まりつつあると?


うーんまあ、2番3番を(坂本)勇人と丸、そのどちらかという形になると思いますね。

大越
緒方さん、丸選手が抜けたという状況の中ですが、広島は若い選手がどんどん育っているのでその穴は埋まるだろうとも言われています。緒方さん自身は、丸選手が抜けた穴を他の選手が埋めて強くしてくれる、そういう期待が大きいでしょうか。

緒方
正直言って、簡単に埋まるような穴ではないとは思っています。ただ、ほかの選手にとっては大きなチャンスですからね。そこのポジションを、レギュラーをつかむんだといった意識が選手からものすごく感じますし。それに、丸の代わりに長野という素晴らしい実績を残してきた選手がうちに来てくれた。長野が入って、どういう力を発揮してくれるのかという楽しみもあります。非常に経験のある選手ですからね、若い選手が多いだけにいろんなアドバイスもしてくれると、そういったいろんな意味でも、プラスになると思っています。



(後編に続く)

                   
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