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2019年2月28日(木)

女性や若者に人気沸騰中!"スポーツクライミング"の豆知識4選

そり立つ壁をホールドと呼ばれる小さな突起物だけを手掛かりに登っていく競技、それがスポーツクライミングです。都市型のアーバンスポーツブームの中で、スポーツクライミングの愛好者は年々増えていて、その数は60万人に上るとか。アフターファイブや週末ともなるとクライミングを楽しむ若い女性や若者、お子さんの姿もたくさん見られますよね。

東京オリンピックの「スポーツクライミング」は、「ボルダリング」「リード」「スピード」の3種目の総合成績で競う「複合」で行われますが、一体どんな競技なんでしょう?“絶対に押さえておきたい”見どころをご紹介します。

「複合」って、日本人選手にとって有利?それとも不利?

スポーツクライミングには、「ボルダリング」「リード」「スピード」と、これら3種目の合計ポイントで争う「複合」の4つの種目があります。男子体操に、「ゆか」「あん馬」「つり輪」「跳馬」「平行棒」「鉄棒」の6種目と、これらを合わせた「総合」という種目があるのと同じです。

でも、東京オリンピックのスポーツクライミングでは、「複合」だけが採用されました。世界トップクラスの実力を持つ「ボルダリング」ならば、日本人選手のメダルの可能性はかなり高いとみられていますが、日本で馴染みの薄い「スピード」を含む「複合」だけとなると、メダル獲得の道は茨らの道です。男子体操で言えば、「ゆか」のスペシャリスト白井健三選手が、「総合」だけでメダル争いをするようなもの。

得意の「ボルダリング」を伸ばしながら、「スピード」をどう強化するか。種目が増えた分、練習時間は増えます。フィジカルの面でもでもメンタルの面でも一層のレベルアップが必要です。

「ボルダリング」は、選手vsルートセッターの頭脳戦!

「ボルダリング」は、高さ約5mの壁を制限時間内にホールドを辿って登る競技です。真っさらの壁に大小さまざまなホールドを設置するのは、ルートセッターと呼ばれる専門家。ホールドの位置次第で登り方や勝敗が左右されるため、“課題”と呼ばれています。選手は、ルートセッターがどのようなコース取りや登り方を思い描いているのか、限られた時間の中でその意図を読み解き“課題”に対して“模範解答”出していきます。

選手が“課題”と対面できるのは、オブザベーションと呼ばれる直前下見の2分間だけ。限られた時間内に攻略の糸口を導き出さなければなりません。ときには選手同士で話し合いながら、模範解答を探すことも。ルートセッターと選手の頭脳戦は、ボルダリングの魅力のひとつです。

「リード」で試されるのは、ビジネスのサバイバル能力と同じ!?

「リード」は、高さ12mの壁を6分間でどこまで登れたのかを競う種目です。ホールドは、完登できる選手がほとんど出ないように設置されています。選手はロープで安全を確保していますが、落ちたらそこでゲームオーバー。難コースの壁を制覇するには様々な能力が求められますが、その能力は、不思議なことにビジネスの世界で求められるサバイバル能力と重なり合います。

■分析力・計画力
どのルートで、どのようなペースで登るのがベストか。登る前にルートを分析し、シミュレーションし、緻密に計画を立てる能力が問われます。

■実行力・持久力
自分のペースをしっかりと守って、着実にホールドをクリアしていきます。最後まで登り切る持久力も欠かせません。

■危機管理能力
ルートには、常にリスクが潜んでいます。滑りやすかったり、ロープが絡まってしまうことも。リスクを未然に察知する危機管理が重要です。

■適応力・対応力
突然手がしびれて力が入らなくなったり、足が痙攣(けいれん)したり。こうした想定外の危機に直面した時、どう対応しますか?状況に適応した対応力が必要です。

■判断力・決断力
残されたスタミナ、迫る制限時間。その中で、手堅く行くのか、あえて冒険して勝負をかけるのか。最後に問われるのは、決断力です。

「スピード」選手は垂直の壁を走るスプリンター??

「位置について、よーい、ドン!」。「スピード」は、いわば、垂直の壁で行われる短距離走、選手はそのスプリンターです。号砲の合図で飛び上がり、高さ15mの壁をゴールのタッチ板を目指して一目散に登ります。

男子の世界記録は、イランの選手の5秒48(2017年4月)、女子はロシアとフランスの選手が記録した7秒32(前者は2017年7月、後者は2018年4月)。

ビルの壁の4~5階分を6秒弱で登り切ってしまう男子の世界記録保持者の速さは秒速2~3m。一般的なエレベーターの速さは秒速0.5~1mですから、よーい、ドンで競争すれば選手の圧勝です。

ちなみに日本記録は、男子6秒92(2019年2月)、女子9秒38(2019年2月)。日本では馴染みが薄い「スピード」は、世界トップクラスの「ボルダリング」に比べて、世界とのレベルの差がかなりあります。逆に言えば、「スピード」の記録を伸ばせば、その分だけメダルに近づくわけです。飛ぶように垂直の壁を走る「スピード」、日本人選手の活躍が楽しみです。

                   
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