読み込み中です...

2019年1月29日(火)

中村倫也選手が語るカレー愛とレスリングの楽しみ方

日々SNSをウォッチしスポーツにまつわる面白いネタを探しているスポーツストーリー編集部。発見しましたよ!面白そうな選手を!自らをスパイス中毒だと自称するほどのカレー好き、やたらとカレーの写真をアップしている選手、その名はレスリング男子フリースタイル65kg級の中村倫也(なかむらりんや)選手です。

2017年には全日本選抜選手権やU-23世界選手権でも優勝するなどレスリングでの実力は折り紙つきの中村選手。中村選手のSNSを見てみると、とにかくやたらとカレー!カレー!カレー!

レスリングの選手は厳しい減量をするイメージがありますが、こんなにもカレーを食べてもいいのでしょうか!?

その真相を探るべく中村選手を直撃取材!お話をうかがう中で見えてきたのは、本気すぎるカレー愛とレスリングに対する熱い想いでした。

単刀直入に聞きます!そんなにカレーを食べても平気なの?

SNSの投稿をみる限り、中村選手が相当なカレー好きということはわかります。しかし、減量や徹底した体調管理が必要なレスリングの選手が、こんなにもカレーを食べて大丈夫なんですか?

「スパイスがたくさん入っているカレーなら大丈夫です!むしろ、体重を落としたいときもカレーを食べています。」

――スパイスの効果で体重が落ちることもあるんですか?

「はい、小麦粉や砂糖がたくさん使われているカレーじゃなければ。もちろん即効性があるわけではありませんが、長期的にみると体重を落とすことは可能です。」

――それでは、海外遠征のときお気に入りのカレーを持っていったりも?

「いえ、滞在期間はたかが知れているので、そこまでは……。だいたい3~5食程度ですね。」

――思ったより持っていってますね……。

「ははは、そうですか?本当は遠征先で現地のカレー屋にも行きたいくらいなんですが。誰も付き合ってくれないんですよね〜。みんな現地のインド料理屋とかに少しビビってるんですよ。」

――たとえば、1日3食カレーでもOKだったりしますか?

「余裕です!昔、栄養士さんに『カレー食べすぎ!』と言われてしまったこともあります。その当時は1日2食ペースで食べていましたね。」

――中村選手にとって、カレーはモチベーションになっているのでしょうか?

「もちろんです!練習後にカレーを食べると決めたらラスト5秒のねばりが違ってきます。世界選手権のときは、減量が終わったらカレーを食べさせてほしいと栄養士さんにお願いしたくらいです。」

愛が深すぎる!きっかけは減量後に食べたカレーとの出会い

中村選手のカレー愛が本物だということはよくわかりました。それでは、カレーを好きになったきっかけって何ですか?

「大学1年生の頃、毎日ランニングをしていました。山道を周回するコースを走っていると、同じポイントで必ずいい匂いがするんですね。そこをよく見たらカレー屋があって。ずっと気になっていたんです。それで減量が終わってすぐ食べに行ったらあまりのおいしさに感動したんです。」

――厳しい減量の後のカレーはとてもおいしかったでしょうね!

「はい!ある日、仕入れの現場を偶然目撃したんですけど、そのとき、見たこともないようなハーブや大量のスパイスを“どさっ!”と置いていて。こんなに使うのか!カレーって奥が深いんだなということを知って、どんどんハマっていきましたね。」

――思った以上にコアなハマり方ですね……。カレーにまつわる感動エピソードがあれば教えてください。

「ありすぎて困るなぁ(笑)強いて挙げるなら、食べて苦手だったカレーが二度目においしく感じたことです。いろいろなカレー屋に行ったのもあると思うんですが、スパイスのクセをうまみとして感じられるようになったのは感動でした。舌が鍛えられたんだと思います!」

カレーに例えると何?レスリングの楽しみ方をきいてみた

ここで、中村選手にレスリングについて語ってもらいましょう。そもそもレスリングってどんなスポーツなんですか?

「僕がレスラーを分かりやすく人に説明するとしたら、“人の背中を床につけるスペシャリスト”。レスラーは日頃から相手の背中を床につけようと努力するのはもちろん、つけさせない方法も鍛錬することが大切です。」

――背中を地面につけ合う格闘技ということですか?

「そうです。もちろん選手のレベルが上がってくるにつれてそう簡単にはいかないんですが。また、円の外から出したらポイントが入る、などの相撲に近いルールもあります。」

――レスリングにはいくつか階級がありますが、それぞれに特徴はありますか?

「軽量級だったらスピードのある展開が見どころになりますね。カレーに例えるなら辛さ10倍のような、ピリピリと緊張感を味わえるカレー。重量級だと、大きい身体のぶつかり合いが見られるのでとても迫力があります。こちらはインドカレーの中でもココナッツや肉のうまみが強くて油を多く使用したカレーです。」

――レスリングをカレーに例えるのは斬新すぎますね!

「あははは!レスリングって意外と頭脳戦で、フェイントの技術やタイミング、駆け引きで勝敗が左右されます。

僕の場合は強い選手の真似から入って、それをもう1人の自分が客観視して……実際にビデオに撮って認識にズレがないか確認したり。案外、職人気質の選手が多いですし、研究が欠かせません。カレーを作るときと同じですよね。」

――逆に、カレーを食べているときもレスリング的な表現を使うことはありますか?

「あります、あります(笑)スパイスがじわっとくるカレーを食べて、『こいつ、懐に入ってくるな……』とか思ったりして。」

――それは面白い(笑)しかし、レスリングが頭脳戦というのは意外でした。

「そうなんです。駆け引きが楽しくなると、レスリングそのものも楽しくなってきます。」

曲者レスラー!?試合中は中村選手のココに注目!

クセのあるスパイスにハマった経験があるという中村選手。レスリングにおいて“クセがある”選手についても語ってもらいました。

「おそらく、クセがあるのは僕みたいな選手だと思います。グラウンド(寝技)が得意なので、一度バックをとったらすぐに試合を終わらせる経験を何度もしてきました。」

中村選手の得意技はアンクルホールド。相手を1回転させると2ポイント獲得できます。

相手の両足首を固定してひねる技ですが、力ではなく、てこの原理を利用するのがポイントだそうですよ。

――でも試合のとき、対戦相手はバックをとられないように警戒しますよね。

「はい。そのぶん隙が生まれますし、精神的なプレッシャーもかけられます。重心が少しでも後ろになってくれればそこを攻める。同じところを触っても、力のかかり具合が違ったりするんです。」

――まさしく頭脳戦、ということになりますね。対戦相手の分析や研究もするんですか?

「ほどほどに、ですね。カレーは食べながらしっかり分析するんですが(笑)見すぎると後手の思考になってしまうので、対戦相手の突出したところだけおさえておきます。あくまでも、自分のやりたいことができるように。」

――それでは、バックをとってからの中村選手には期待していいんでしょうか?

「はい、バックをとってからのグラウンド技をぜひみてほしいです。関係者をもあっと言わせるサプライズを見せられると思います。」

スパイスパワーで目指せ東京オリンピック!

中村選手が意識しているのは、やはり2020年に開催される東京オリンピック。今後の目標や、現在力を入れていることを聞いてみました。

「もちろん東京オリンピックで金メダルをとるのが目標です。夢を実現するために、キツいときに動き続ける癖をつけるようにしています。『あ、キツいな』というシーンが1日に何回も何回もあるんですが、あえて動き続ける。癖にしてしまえば勝ちだなって思うんですよね。」

――それでは最後にお聞きします!中村選手にとって、カレーとレスリングの関係とは?

「心のガソリンです!減量中、カロリーが足りていなくても心のエネルギーになるのが、僕にとってのカレーです。」

中村選手、ありがとうございました!

思っていた以上にガチなカレー愛と、レスリングにかける想いが伝わってきましたね。

東京オリンピック出場はもちろん、金メダル獲得にも期待したいところ。中村選手の今後の活躍に注目しましょう!

プロフィール

中村 倫也(なかむら りんや)

埼玉県出身、1995年3月23日生まれ。

埼玉・花咲徳栄高~専修⼤学〜博報堂DYスポーツ所属。170cm。

高校時代の個人戦最高成績は全国大会2位。専大へ進み、2014年全日本大学選手権57kg級で世界5位(当時)の高橋侑希を破って優勝。2015年全日本選手権3位などを経て、2016年全日本選抜選手権で優勝。2017年全日本選抜選手権で61kg級でも優勝し、日本代表として世界選手権へ出場(5位)。 2018年全日本選手権65kg級3位。

                   
※NHKサイトを離れます

関連記事

    人気の記事ランキング

      記事ランキングをもっと見る

      最新の記事