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2019年1月28日(月)

大坂なおみ「粘りと勝負強さ光る」

テニスの四大大会、全豪オープンで大坂なおみ選手は初めての優勝を果たし、大会後の世界ランキングで男女を通じてアジアで初めてシングルスで1位となりました。

高速サーブや力強いストロークが印象的な21歳を全豪オープン優勝に導いたものは、貪欲に進化を求め、手に入れた粘りと勝負強さでした。

パワーテニスから"我慢のテニスへ"

大坂選手のテニスは昨シーズン、それまでと大きく変わりました。

全米オープン 決勝 (2018年)

力強いサーブやショットに頼ったパワーテニスから、ラリーを続けて攻撃のチャンスを待つ「我慢のテニス」を身につけて、全米オープンで日本テニス界初めてとなる四大大会のシングルス優勝という快挙を成し遂げました。

全米オープン (2018年)

その後、シーズンオフに入った大坂選手はさらに粘り強いプレーを求め、ラケットを握る時間を減らして、ジムで過ごす時間を増やすなど下半身の強化に多くの時間を割きました。

午前6時過ぎから3キロから5キロの早朝ランニングに取り組んだほか、下半身の筋力アップに力を入れ、「レッグプレス」と呼ばれる特殊な器具を使ったトレーニングでは、300キロを超えるおもりを両足の力で押し上げられるようになりました。

ラリーでの勝率アップは"精神面でもプラスに"

カロリーナ・プリシュコバ選手と大坂選手

そして臨んだ今シーズン最初の四大大会、全豪オープン。ともに強打が持ち味の準決勝で対戦したカロリーナ・プリシュコバ選手。

大坂選手とペトラ・クビトバ選手

決勝の相手、ペトラ・クビトバ選手の力強いストロークで大きく左右に振られた場面でも鍛えた下半身がぶれることはなく大坂選手は粘り強く食い下がってポイントを重ねました。

今大会、大坂選手のラリーでの勝率は去年と比べて大幅に上がり、5本以上のラリーでの勝率は1試合平均で去年の32パーセントから54パーセントへと大きく向上しました。

そして、ラリーで相手を上回ったことは、大坂選手の精神面にもプラスの影響を及ぼしました。

大坂選手は優勝の要因の1つとして、ストローク戦で相手を上回れたことをあげ、それがプレーの自信につながり、これまでは精神的に崩れてしまうような局面でも踏みとどまれる、メンタルの安定にもつながったと振り返っています。

"進化したサーブの強さが光った"

さらに進化を見せたのは、得意のサーブです。

サーブは、オフの期間に技術面でただ1つ、変化を加えたもので、トスをあげる際に左手を下から弧を描くようにあげるフォームから、安定性を高めるためまっすぐあげるフォームに変えたほか、コースや球種のバリエーションを増やす練習に取り組みました。

さらに、ファーストサーブが入らなかった場合でも、練習してきたセカンドサーブのコースや球種の工夫が効果を発揮しました。

大坂選手がセカンドサーブを軸にポイントを奪った割合は、平均で去年の42パーセントから今大会は49パーセントに上昇。

決勝でもブレークポイントを握られた場面で、縦回転をかけた高く跳ねるセカンドサーブでピンチをしのぎました。

次は"全仏オープン優勝"

サーシャ・バジン コーチが「成功をつかんでも満足しない貪欲さが強み」と評価する大坂選手。

全豪オープン優勝後に新たな目標として掲げたのは、四大大会第2戦、赤土のクレーコートで行われる「全仏オープンの優勝」です。

シーズン最初の四大大会でこれまでのトレーニングに確かな手応えをつかんだ大坂選手が、全仏オープンでどのような戦いを見せてくれるのか期待が高まります。

西村佑佳子

平成23年入局。スポーツニュース部。東京オリンピックに向けた組織委員会などを取材。 現在はテニス、バレーボール担当。

                   
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