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2019年1月17日(木)

高さ8m!競技時間わずか20秒!トランポリンは空中の芸術だ!

オリンピックで行われる体操競技の種目は3つ。「体操」「新体操」そして「トランポリン」です。
子供の頃に遊んだ記憶ですって?ノンノンノン、世界のトップアスリートが競うトランポリンは、あなたの想像をはるかに”跳び越える”スゴさなんです!

最高到達点は8m!競技用トランポリンの秘密

競技用のトランポリンは縦4.28m、横2.14mの長方形。シングルベッドを横に4つ並べたくらいの大きさです。

選手が弾む布の部分のことを「ベッド」と言い、中心に近いほどベッドは深く沈むため、より高く跳ぶことができます。

トランポリンで高く飛べる理由はベッドの周囲に付けられた約120本ものスプリング。トランポリンの真ん中で深く沈み込んで跳べば、トップ選手だと最高8mにもなるんです!

8mと言えば、およそマンション3階分!
そのため、着地の瞬間には体重の10倍以上の負荷がかかります。
トランポリンって、ハードなスポーツ…

勝負は20秒で決まる!トランポリンの競技ルール

まず選手はトランポリンに上がり、まっすぐ上に跳ぶストレートジャンプで高さを徐々に上げていきます。ストレートジャンプとは、走り幅跳びなどの助走のようなもので、その後の演技をするための大事な基本です。

そして選手の判断で演技スタート!

演技は回転したり、ひねったりと技を繰り出しながら10回連続のジャンプ!
10回のジャンプはすべて違う技でなければいけません。
途中に休憩はないので、演技自体は約20秒で終わってしまうんです!早い!

…って、ちょっと待った!

ジャンプだけ見て、終わりだなんて思っていませんよね?

もちろんジャンプ後の着地も演技のうち。着地に失敗したら減点です!
演技前にはストレートジャンプがOKでしたが、演技後は無駄に跳ねるとこれまた減点!

体重の10倍以上の負荷を一度で受け止める、着地まで目が離せません!

トランポリンは駆け引き?!その得点方法とは

先ほど減点という言葉が出ましたが、トランポリンは採点競技。
採点項目は4つあります。

一つ目は、体操ならではの「難度点」。
ゆか競技などと同じように、どれだけ回転できたかや難しい姿勢であるかなどで点数が変わります。
そして他の体操競技と同じように、人名を冠した技もちらほら。

例えば、前方1回宙返り1と1/2ひねりは“ルドルフ”。

さらにここから1回ひねると“ランディー”。

またまた1回ひねりを加えると“エイディー”となります。

日本人選手の名前も、ぜひ技になってほしいですね!

そして2つ目の採点項目は「演技点」。

伸び型の技なのに腰が曲がってしまった…このように空中での姿勢が崩れると減点となります。

ジャンプ中の姿勢だけでなく、着地の「位置」も減点対象に!
3つ目の採点項目は「移動点」です。

この畳一枚分のジャンピングゾーンから少しでも足が出れば減点となってしまうのです。
もちろん難しい技を決めれば点がたくさんもらえますが、ジャンピングゾーンからはみ出せば減点になってしまう…。

どれほどの完成度で、どれほどの難度の技を披露するかが作戦というわけなのです。

そして4つ目の採点項目はトランポリンならでは!
「跳躍時間点」、つまりジャンプの高さです。

じつは競技用トランポリンには赤外線センサーがついていて、選手の滞空時間を図っています。

この滞空時間は1秒=1点とそのまま得点になるので、高く飛べば飛ぶほど優位!

しかし、高く飛べば飛ぶほど、着地は不安定になり、ジャンピングゾーンへの着地も難しくなります。

常に全力で飛べばいいというものでもなく、技の難易度や調子に合わせて、高さを調節し、体幹で体を支え、よりカンペキな演技ができる選手ほど上位の選手となるのです!

トランポリンは芸→軍事訓練→娯楽→オリンピック競技に!

ところで『トランポリン』の由来を知っていますか?

トランポリンとは、実は人の名前。トランポリンさんは中世ヨーロッパのサーカス芸人でした。

そのトランポリンさんの得意芸は、空中ブランコの下に張られた安全ネットでの宙返りパフォーマンス。

これがのちのトランポリンとなったと言われています。

そして1930年代になると、アメリカのとある体操選手がこのサーカスからヒントを得てトランポリン台の開発を開始。

その後第二次世界大戦が始まり、軍隊に入った体操選手はパイロットたちの「空中感覚を養う訓練に使える!」とトランポリンを猛プッシュ!!

見事採用され、トランポリンは米軍のパイロット養成器具となりました。

戦争が終結すると、トランポリンはレクリエーションとして全米各地、全世界に広がっていきました。そして、2000年のシドニーオリンピックから見事正式種目になったのです。

気になる日本選手の活躍は?

棟朝銀河選手(左) 伊藤正樹選手(右)

リオデジャネイロオリンピックでは、棟朝銀河選手(左)が4位、伊藤正樹選手(右)が6位入賞と、メダルにあと一歩のところまで大健闘!

ちなみに伊藤選手は8mまで安定して高く飛ぶ選手として知られているのですが…じつは高所恐怖症なのだとか!

20秒という短時間で華麗に技を決めるトランポリン。

深く知ると、より楽しく見ることが出来ますよね。東京オリンピックでの日本選手の活躍に期待です。

                   
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