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2019年1月21日(月)

競泳・入江陵介 "東京五輪で再びメダルを"

競泳・背泳ぎの入江陵介選手は、前回のリオデジャネイロオリンピックでメダルなしという挫折を味わいましたが、おととしから心機一転、アメリカに拠点を移しトレーニングを続けています。

最大の目標は来年に迫った東京オリンピック。再びメダルを取ると誓っています。

失意のリオから再スタート

入江陵介選手

環境を変えない限り自分の気持ちは変わらない。自分と向き合いながら新しいマインドにするためにアメリカ行きを決めた。

2012年のロンドンオリンピックでは、個人で銀と銅の2つのメダルを獲得した入江選手。しかし、前回のリオデジャネイロ大会はメダルに届きませんでした。

大会直後は、「頭が真っ白で競技から離れる時間が必要だ」と、一時は引退も考えたと言います。

リオデジャネイロオリンピック (2016年)

リオデジャネイロ大会の翌年、入江選手は単身アメリカに渡ります。カリフォルニア州・サンディエゴを拠点として、プロのチームに飛び込み、一から出直すことを決めたのです。

初めての「海外武者修行」。事前にインターネットで現地の生活に必要な情報を調べてはいたものの、慣れない環境に苦労は絶えませんでした。はじめは英語を聞き取れずコーチの指示を理解することができなかったと言います。

食事や洗濯、移動のための車の運転もすべて自分でやらなければなりません。

入江陵介選手

初めての経験が多く生きることに全力というか、水泳よりも身の周りのことをするのに必死だった。

その中で、気付いたことがありました。

水泳に“集中しすぎない”

入江陵介選手

頭の中が常に水泳になっていた。

日本は練習に集中できる環境が整い、寝ても覚めても水泳のことが頭を離れることはありませんでした。

一方、アメリカではオンとオフの切り替えが当たり前。しかも、いったんプールから離れると移動や食事を一人でこなさなければなりません。

水泳漬けになれない状況になったことで、逆に日々の練習に集中して向き合えるようになったのです。

日本で感じる“年齢の壁”

そして日本で感じることが多い「年齢の壁」もアメリカでは無縁でした。2008年の北京大会から3大会連続でオリンピックに出場した入江選手は、今年29歳(1990年1月24日生まれ)。

日本代表の中では最年長のベテランです。

入江陵介選手

日本にいるとベテラン扱いですが、アメリカに行くとみんながフラットなのでフレッシュな気持ちでできる。日本にいるよりも『年齢の壁』がない。

日本で感じていた「年齢とともに成績が落ちるのではないか」という不安。

さらには周囲の評判などを気にすることなく、1人のスイマーとして水泳に向き合うことができるようになりました。

“東京でもう1度表彰台に”

今年7月、来年の東京オリンピックの前哨戦となる世界選手権が韓国で開かれます。

入江選手とライアン・マーフィー選手

入江選手の最大のライバルは、アメリカのライアン・マーフィー選手。

リオデジャネイロ大会で3つの金メダルを獲得した23歳で、オリンピックでもう一度、メダルを取るという「夢」を叶えるためには、なんとしても追いつき追い越さなければならない存在です。

今月(1月)中旬、入江選手は年末年始の短いオフを終え再びアメリカに渡りました。

もはや日本から『行く』場所ではなく、『戻る』場所になっているというアメリカでさらに力を磨き、ライバルを倒して再びオリンピックのメダルを手にすることを誓っています。

橋本剛

社会部記者として東日本大震災からの復興や環境問題を取材した経験を持つ。東京オリンピックに向け、去年からは競泳取材にも力を入れる。

                   
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