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2018年12月25日(火)

堂安律 20歳 オランダで成長しています~追跡!ジャパンズウェイ~

追跡!ジャパンズウェイ。今回は、日本代表の中心選手に成長しつつある堂安律選手(20)です。オランダ1部リーグのフローニンゲンに所属する期待の若手を現地で取材しました。

"飛躍の地" フローニンゲン

フローニンゲンは、オランダ北東部にあり、人口はおよそ20万人。中心部にフローニンゲン大学があり、人口の4分の1にあたる5万人が学生というエネルギッシュな街です。

堂安選手は、2017年夏、J1のガンバ大阪から移籍してきました。堂安選手は、利き足の左足を巧みに使ったドリブルや得点力の高さが持ち味の攻撃的ミッドフィルダーです。16歳のとき、ガンバでJ1デビューを果たしました。

オランダ移籍1年目の昨シーズンはカップ戦を含めて10得点をあげる活躍を見せました。

東京オリンピックでの活躍も期待されている逸材は、日本代表に、森保一監督が就任してから選ばれるようになり、今年9月から11月にかけての強化試合では代表初ゴールを決めるなど、同じく海外で研鑽を積む中島翔哉選手や、南野拓実選手とともに攻撃的な中盤の若手の1人として脚光を浴びるようになりました。

『人と違う』を求めて

日本代表でも中心選手へと成長しつつある堂安選手がどういう人物なのか、若くして結果を出せるのはなぜか。大きな興味を抱いて、オランダでの取材に入りました。

「人とは違うところを見せていきましょう」。現地の密着取材で堂安選手からかけられた言葉です。

「変わっていますよね」と言いながら、シャツを着るとき、下からボタンを止めていく堂安選手。人と異なる個性を大切にする姿勢が日常からかいま見えました。

練習で印象に残ったのは、チームメイトに積極的に声をかけ、笑顔で話す姿です。堂安選手と仲のいいというディフェンダーのサミル・メミセヴィッチ選手は(ボスニア出身)堂安選手の印象について、こう話していました。

サミル・メミセヴィッチ選手

堂安選手は当初、言葉もしゃべることができなかったが、今はとても良くなった。


最初はコミュニケーションをとるのに少し怖がっていたけど、今は彼の素が出ていると思う。ボスニア語も少し話すし、それが面白い。

堂安選手によると、移籍当初は、英語がしゃべれないため、チームメイトのSNSをフォローして話しかけたり、写真をアップしたりしてきっかけを作ろうとしていたということです。

堂安選手

ピッチの外からいい関係が作れ、ピッチの中にもいい影響ができた。小さな積み重ねが今の立場を作ってくれている。

SNSを活用して言葉の壁を乗り越えようというのは、いかにも今どきで『堂安流』と言えるもしれません。

取材中は、ユースチームの子どもたちが興奮した様子で、堂安選手のもとへ駆け寄って、ハイタッチや記念写真の撮影を求めてきたり、「ドウアン、ドウアン」と叫びながらチームの歌を熱唱したりする姿も見られました。

町を歩けば、すぐ声をかけられ、写真をねだられる。持ち前の明るさと、コミュニケーションを積極的にとる努力で、堂安選手は、フローニンゲンでしっかりと根を張っているように感じました。

ロッベン選手 (左) スアレス選手(右)

フローニンゲンは、元オランダ代表でドイツ1部のバイエルンミュンヘンのロッベン選手や、ウルグアイ代表でスペイン1部のバルセロナのスアレス選手を輩出しています。

堂安選手もかつて、同じオランダリーグから世界のスター選手へと駆け上がっていった選手たちと同じような道を歩んでいけると期待されています。

ミックスジュース作り

兵庫県尼崎市出身の堂安選手。海外で1人暮らしをするなかで、思い出の味を大切にしています。

好物の1つというのが、ミックスジュース。練習後に、そのミックスジュースを作るということで自宅にお邪魔しました。

町のスーパーマーケットでは手慣れた様子で、バナナやマンゴー、それにみかんなどフルーツを買いそろえると、自宅でさっそく調理を始めました。

思い出の味は、大阪・梅田で売っているミックスジュースです。母親とサッカー用品を買い求めるときに飲んでいたということです。

今回作ったジュースの味はそれには及ばなかったということですが、バナナの風味に少し酸味のきいたおいしいジュースに仕上がっていました。

「風邪気味でビタミンを摂取したかった。自分は太りやすいので、夜食にもいい」と、健康と体作りへの意識も高めているようでした。

この冬には移籍も?

フローニンゲンは、一時、リーグで最下位に沈むなど今シーズン苦しんでいます。

年内でのホーム最終戦となったエメン戦では、終了間際に立て続けに2得点を奪われ逆転負けとなりました。

堂安選手も豊富な運動量で存在感を示しましたが、無得点に終わり悔しさをあらわにしていました。その堂安選手は、この冬、ヨーロッパの他のクラブへの移籍が噂されています。

ダニー・バイス監督もステップアップを覚悟していました。

ダニー・バイス監督

堂安選手はこのクラブで一番良い選手で、このチームにいるのは今シーズンが最後になると思う。


大きなけがをしなければ、日本代表でも重要な選手になるし、ヨーロッパのチャンピオンズリーグに出るクラブにいけるだろう。

アジアカップへ

異国の地で個性を磨き、サッカーと向き合う堂安選手。来月からは日本代表としてアジアカップに出場します。

堂安律選手

サッカー選手としてワールドカップロシア大会の代表に選ばれなかったのは悔しかった。


この半年間で代表への思いは強くなったのであとは自分の実力を証明するだけだ。

アジアカップで2大会ぶりの優勝を狙う日本代表。オランダでのすべての経験を生かして堂安選手が躍動する姿を期待したいと思います。

堂安選手については、1月6日(日)の「サンデースポーツ」で特集するほか、アジアカップ後の2月には、「アスリートの魂」でも取り上げる予定です。

竹中侑毅

スポーツニュース部記者
平成21年入局。水戸局、佐賀局を経てスポーツニュース部へ。プロ野球やゴルフ、パラリンピックなどを担当。現在、サッカー担当。

                   
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