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2018年11月2日(金)

ラグビーの気になる話(9)堀越康介「キーワードは歯磨き」

来年のワールドカップに向けて、日本代表は、10月、宮崎市で強化合宿を行いました。

この合宿には、代表経験の少ない若手も呼ばれました。その1人がフッカーの堀越康介選手。

堀越選手があげた気になる言葉、それが『歯磨き』です。果たして、その意味とは?。

期待の“若手フッカー”

第54回 全国大学ラグビー選手権 表彰式

堀越選手は23歳。

帝京大のキャプテンとして、史上初の全国大学選手権9連覇に貢献し、この春からトップリーグの強豪、サントリーに入りました。

開幕戦からレギュラーに定着するなど、その活躍が認められ、今回、日本代表に抜てきされました。

堀越選手のポジションはフッカーです。スクラム最前列の真ん中を務めるとともに、ラインアウトでは、ボールを投げ込む役割を務めます。

長く日本代表のレギュラーを守ってきた堀江翔太選手がケガで離脱したこともあり、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは「若手が活躍することによって選手層が厚くなる。日本代表の戦い方を理解する機会にしてほしい」と期待を寄せていました。

ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ

『歯磨き』でスクラム強化

しかし、堀越選手が置かれている状況は楽観できるものではありませんでした。

10月15日から10日間にわたって行われた宮崎市での強化合宿では、肝心のスクラムで、ふだん組んでいない選手と呼吸を合わせるのに苦労したのです。

堀越選手 (写真 中央)

コーチの教えのもと、基礎練習を繰り返す日々が続きました。そこで出てきたキーワードが「歯磨き」です。

最前列の3人だけで、スクラムを組む練習を「歯磨き」と名付け、自主練習を繰り返しました。なぜ「歯磨き」というか。

堀越選手

3人で組む感覚を歯磨きのように毎日の習慣として共有する。細かな技術を高めることが目的です。

まさに、しっかり磨くことで、輝くようになる大切なトレーニングなんです。

先輩にも助けられ

姫野和樹選手

日本代表で最も若い堀越選手。フッカーとしては、リーダーシップを求められます。頼りにしたのは、同じ帝京大出身の先輩たちでした。

特に1学年上の姫野和樹選手は、堀越選手のことを「すごく愛嬌があってムードメーカー的な存在。それをまだ代表で出せていない。自分の個性を代表でも出して欲しい」と気にかけ、ことあるごとに声をかけていました。

先輩の気遣いもあり、堀越選手も徐々に代表になじんでいきました。

強化合宿は、実戦形式の練習の合間にフィジカルトレーニングを織り交ぜ、体力だけでなく、精神力も鍛える厳しいものになりました。

堀越選手も「すごくハードだった」と思わず漏らしていましたが、その中でも、フォワードの選手としては珍しいボールを持って前に出る動き「ボールキャリー」などで、自身の持ち味をアピールしました。

世界選抜戦はメンバー外

ラグビー親善試合 日本対世界選抜

10月26日の世界選抜戦。堀越選手は出場メンバーに選ばれず、スタンドから試合を見守りました。「悔しい思いもあった」と、桜のジャージで躍動するチームメイトを見ながら、次を見据えていました。

堀越康介選手

すべてのプレーをもう一段階レベルアップしていかないと、通用しない。日本代表は、毎回毎回誰が出るかわからない状態でもあると思うので、しっかりアピールしたい。


2019年のワールドカップをずっと目標にして頑張ってきた。これまで以上にグラウンドの内外でハードワークして、自分を進化させていかなければいけない。今、この場にいることに感謝して毎日やっていきたい。

日本代表は、11月、世界王者のニュージーランドとのテストマッチのあと、イギリスに遠征して、世界4位のイングランド、ワールドカップの開幕戦で対戦するロシアと対戦します。

堀越選手も目標とするワールドカップに向けて、勝負の日々が続きます。

鈴木彩里

スポーツニュース部 記者
平成21年入局。金沢局、名古屋局を経て、平成28年からスポーツニュース部勤務。名古屋局時代を含めプロ野球の取材を4年経験してこの夏からラグビー担当。自らも大学時代は地域のクラブチームに入って楕円球を追った。

                   
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