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2018年9月2日(日)

サッカー女子 総括「なでしこ」頂点の意味

ジャカルタアジア大会、2大会ぶりに金メダルを獲得したサッカー女子の日本代表、「なでしこジャパン」は東京オリンピックと同じ18人の登録メンバーで戦い抜きました。

通常よりも5人少なく国内チームの選手だけで編成し、攻守のバリエーションを増やすテストなどに成功しながらアジアの頂点に立ったことで、2年後に向けて確実な一歩を踏み出しました。

東京五輪と同じ18人で臨んだ

「なでしこジャパン」にとって来年、フランスで行われるワールドカップと東京オリンピックへの試金石となったアジア大会。

アジア大会 サッカー女子 表彰式

サッカー女子は、ジャカルタから北西におよそ400キロ離れた赤道に程近いパレンバンで行われ、日本は東南アジア特有の蒸し暑さを体感しながら15日間で5試合を戦いました。

さらに日本は、チームの登録選手をワールドカップなどの国際大会より5人少なく東京オリンピックと同じ18人で臨みました。

高倉麻子監督は、このメンバーで試合の間隔が最短で、2日の日程を乗り越えるために実践したことのないシステムで攻守のバリエーションを増やしたり、選手にふだんとは異なる慣れないポジションを経験させるなどしました。

選手からは、「不慣れなポジションなので選手どうしで、話し合いをせざるを得なかった。互いに会話する時間が増えた」と前向きに捉える意見が出ていました。

試合を重ねるごとに手応えを感じた

日本は、試合を重ねるごとに課題が修正され、手応えを感じていたということです。

また、今大会は、高倉監督が就任後、海外のチームに所属する選手を選出せず国内の選手だけで臨んだ初めての国際大会でした。

アジア大会 サッカー女子 決勝

高倉監督は、海外の選手に対し「経験値が高い。チームに落ち着きをもたらす」と信頼を寄せています。その一方で、国内選手が出場する機会が奪われているのも現状です。

どの選手が出ても崩れないチーム作りを目指す

そうした状況の中、経験に乏しい若手が先発で起用され、勝利に貢献する成果も出ました。

表彰式のあと高倉監督は、「出場機会の少ない選手たちがふんばって最高の形で終われたことは、チームにとって財産だ。勝ちながら課題を見つけて進んでいけることは幸せなことだ」と振り返りました。

高倉麻子監督

そして、すぐに表情を引き締め「どの選手が出ても崩れないチーム作りを目指している。どの選手にもレギュラーを確約しているわけではない。チーム内の競争に勝った選手だけがグラウンドに立てる」とこの先に訪れる世界の頂点をかけた戦いを早くも見据えていました。

「なでしこジャパン」が勝ち取ったアジア大会の金メダル。厳しい条件の中でも最後まで戦い抜いて得た大きな結果は、2年後に向けて確実な一歩を踏み出したと言えます。

鈴木 笑

スポーツニュース部記者
平成23年入局
函館局 札幌局
報道局遊軍プロジェクトを経て
現所属 サッカー担当

                   
※NHKサイトを離れます

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