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2018年8月31日(金)

男子400mリレー "必然"の金と東京五輪への課題

アジア大会の陸上男子400メートルリレーで日本は20年ぶりの金メダルを手にしました。

この種目、リオデジャネイロオリンピックで銀メダルを獲得し、2年後の東京で目指すのは金メダル。今大会での金メダルはいわば“不可欠”、“必然”とも言えるものでした。

狙ったのは“37秒台”

ライバルと見ていた中国は、100メートルで9秒台の記録を持つ2人のうち1人が欠場。日本の「金」の可能性はレース前から高まっていました。

むしろ、重視していたのはタイムでした。
予選のあと選手たちが強調していたのは「“37秒台”での金メダル」。
しかし、決勝のタイムは38秒16でした。

「アジアチャンピオン」の称号を手にした選手たちですが、レースを終えたあと「37秒台が出なくて悔しい」と口をそろえました。

乱れた世界一のバトンパス

その理由として4人が共通してあげたのが「詰まった」という言葉でした。

リオデジャネイロで銀メダルを獲得した最大の要因は、世界一と評される「バトンパス」にありました。「詰まった」というのはバトンを渡す距離が近いということ。すなわち、バトンパスにわずかながら乱れが生じていたのです。

第1走者の山縣亮太選手はバトンパスの改善によって「まだまだ記録を伸ばせる余地があると思う」と話していました。

“37秒台”の意味

日本が目指す“37秒台”とはどういうタイムなのか。

日本代表の土江寛裕コーチは「“37秒50”を少なくとも切っていかないと東京オリンピックで金メダルを取ることはできない」と明言しています。

日本のベストタイムはリオデジャネイロでマークした37秒60。今回のタイムは38秒16。選手たちも、コーチももの足りなさを感じた理由は数字が物語っています。

100メートル9秒台を複数に

東京で37秒50をマークして頂点へ登り詰めるために、土江コーチが強調するのは「個の力」です。


土江寛裕コーチ

9秒台、9秒9前後の選手が複数出てこないといけない


土江コーチは、今大会2回目の10秒00をマークした山縣選手などを念頭に、桐生義秀選手に続く9秒台の選手の出現を強く願いました。

カギを握る選手層の厚さ

飯塚選手(左) サニブラウン選手(中) 小池選手(右)

今回、日本は第2走者に多田修平選手を起用しました。オリンピックの時は飯塚翔太選手でした。

ほかにも今大会の200メートルで金メダルを獲得した小池祐貴選手や、去年の日本選手権で100メートルと200メートルの2冠を達成したサニブラウンアブデル・ハキーム選手もいます。

土江コーチは「選手たちの競争がレベルの高さにつながっている。たくさんの選手の中からメンバーを選ぶのは非常に難しいことだがぜいたくな悩みだ」と話し、いまの日本の選手層の厚さがひとつのカギになると考えています。

ジャカルタから東京へ

「個の力」を伸ばしながら、バトンパスに代表されるチーム力を高めて東京で勝負をしたいという土江コーチの戦略。アジア大会はその発展途上にあることを教えてくれました。

ジャカルタで得た収穫と課題が“バトン”の役割を果たし、東京での快挙につながることを期待したいと思います。

佐藤滋 記者

スポーツニュース部

                   
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